4309.小沢元代表対野田首相の戦いは?



27日未明に民主党審議会で承認された消費税増税法案を30日、
野田首相は閣議決定した。閣内にいる国民新党の自見庄三郎金融・
郵政改革担当相も閣議で法案に署名した。国民新党所属の8議員の
うち、下地幹郎幹事長や自見氏ら6人は29日に「議員総会」を開
いて連立維持を確認している。

しかし、亀井静香代表は、30日野田首相に「連立解消」を伝達し
たのに、自見さんは、閣議後会見で「国民新党の副代表として、党
の決定を踏まえて署名した。郵政改革の見直しを最後まで、責任を
もって行う」と強調して亀井代表の言葉を否定した。

野田首相と亀井さんの喧嘩は、亀井さんの負け。予選は全て終了し
て、ここからが、野田首相対小沢元代表の戦いが始まる。

民主党の小沢一郎元代表のグループは政務三役や党の役職に就いて
いるメンバーを辞任させる動きに出たが、現時点では。鈴木克昌幹
事長代理と樋高剛総括副幹事長の辞任しか確認できていないようだ。

元代表の側近議員は「10人以上になるだろう」との見通しを示し
たが、小沢派の政務三役や党の役職は合計30名いるが、その内の
10名しか辞任しないし、それもどうかという状況である。

小沢派から出ている民主党の輿石東幹事長は29日の記者会見で、
「当然、党議拘束はかかる」と述べ、小沢グループは法案提出後の
採決での造反では、造反者が出れば処分することを宣言した。

輿石さんは小沢派を脱退したように感じる。小沢さんの影響が少な
くなっている。金の切れ目が縁の切れ目という事実を小沢派の衰退
が証明しているようにも感じる?

小沢さんの衰退劇は面白いですね。小沢さんの逆転劇はあるのか、
ここ数日の経緯で分かることになる。

野田政権は、見かけ以上に、強いぞ。これは!!
こうなるといろいろな手がある。

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消費増税法案:きょう閣議決定 小沢グループ、役職辞任の動き

 野田政権が消費増税法案を30日午前の閣議で決定するのを前に
、民主党の小沢一郎元代表のグループは政務三役や党の役職に就い
ているメンバーを辞任させる動きに出た。

 グループ幹部は29日夜、「明日の閣議決定後、鈴木克昌幹事長
代理と樋高剛総括副幹事長は辞任する」と明かし、元代表の側近議
員は「10人以上になるだろう」との見通しを示した。

 元代表は29日、国会内で開いたグループの勉強会で「強引、剛
腕というのはマスコミが私につけたあれ(ニックネーム)だが、昨
今の民主党の運営は私をはるかに上回る強引、剛腕のやり方だ」と
皮肉ったうえで「明日(30日)から非常に厳しい場面が生じてく
る。自分の信念に従って頑張ってほしい」とメンバーに呼び掛けた。

 この発言を受けてグループ内に役職辞任の動きが広まり、元代表
に近い三井辨雄(わきお)政調会長代理は前原誠司政調会長に「政
府と党の役職を辞任するよう指示が回っている」と伝えた。三宅雪
子広報副委員長はツイッターで辞意を執行部に伝えたことを明らか
にした。

 ◇造反は処分 輿石氏明言
 小沢グループは法案提出後は採決での造反をちらつかせて抵抗す
る構え。民主党の輿石東幹事長は29日の記者会見で「当然、党議
拘束はかかる」と述べ、造反者が出れば処分することを宣言した。
【葛西大博、高橋恵子】

毎日新聞 2012年3月30日 東京朝刊
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国民新、分裂決定的=亀井氏「連立維持派」を批判
2012年 3月 30日 11:02 JST
WSJ
 消費増税関連法案への対応をめぐり30日、国民新党の分裂が決
定的となった。閣議決定に反対してきた亀井静香代表が同日朝、野
田佳彦首相と会談し「連立解消」を伝達したのに対し、自見庄三郎
金融・郵政改革担当相は直後の閣議で法案に署名した。消費増税を
めぐる連立パートナーの迷走は、首相の政権運営に痛手となるのは
必至だ。

 首相との会談後、亀井氏は党本部で記者会見し、自見氏らを離党
させ、無所属で閣内に残す案を改めて提案したと説明。首相が難色
を示したため、「うちから出ている議員は退かざるを得ない」と通
告した、と語った。亀井氏によると、首相は「極めて残念だ」と答
えた。

 国民新党所属の8議員のうち、下地幹郎幹事長や自見氏ら6人は
29日に「議員総会」を開いて連立維持を確認している。これにつ
いて亀井氏は会見で「議員総会は私が主宰する。そんな勝手なこと
をしてはいけない」と批判。自見氏が消費増税法案に署名したこと
について、「あり得ない。本人から事情を聞く」と述べた。

 一方、自見氏は閣議後会見で「国民新党の副代表として、党の決
定を踏まえて署名した。郵政改革の見直しを最後まで、責任をもっ
て行う」と強調。亀井代表については「奥行きのある政治家だが、
それぞれの国会議員も何十万の票を持った同格の政治家だ」と反発
し、連立離脱も離党も否定した。 

[時事通信社]
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国民新が分裂、亀井氏は政権外へ 小沢系、集団辞任の動き
(03/30 10:45)道新
 国民新党の亀井静香代表は30日午前、野田佳彦首相と公邸で会
談し、消費税増税関連法案の閣議決定に反対して連立政権を離脱す
る方針に変わりがないことを伝えた。首相は「残念だが仕方がない
」と容認した。下地幹郎幹事長、自見庄三郎金融担当相らは離脱し
ない方針を確認しており、党分裂は避けられない見通しとなった。

 一方、民主党の小沢一郎元代表グループは閣議決定に強く反発。
抗議のため、党の役職や政務三役の中に集団での辞任を模索する動
きがある。

 下地氏ら国民新党所属議員は30日、党本部で今後の対応を協議
する。
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消費増税法案を閣議決定 国民新の自見金融相も署名
2012年3月30日8時54分

 野田内閣は30日、消費増税法案を閣議決定した。現在5%の税
率を2014年4月に8%、15年10月に10%に段階的に引き
上げる内容。同日夕に国会に提出する。分裂状態にある国民新党の
自見庄三郎金融相も法案の閣議決定に署名した。

 政府が消費増税法案を閣議決定するのは、3%から5%への引き
上げを決めた94年の村山内閣以来18年ぶり。野田佳彦首相は「
政治生命をかけて、この国会中に法案を成立させる」と強い意欲を
示しており、自民、公明両党を含む野党側に協力を求める。

 法案は民主党内の反対派に配慮し、約46時間半に及ぶ党の事前
審査で当初案から4回修正された。法案では、消費税の税収を社会
保障給付と少子化対策にあてると規定している。


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