4285.民主・自民の大連立を否定



今後の政局を見るとき、安倍さんの言動を見ないと間違える。自民
党小泉政権でのブレーンが、そのまま維新の会のブレーンになって
いる。堺屋太一氏などの考え方は政治主導の小泉政権の考え方に近
いし、保守的な考えも近い。小泉政権のブレーンを引き継いだのが
安倍政権であり、安倍さんと維新の会のブレーンは近い。

しかし、自民党は小泉政権の政治主導を捨てたので、民主党に小泉
政権と同じような政治主導を期待したが、官僚に丸め込まれて、政
治主導ができずに、官僚主導になってしまった。

これは政権に有能なブレーンを多数抱えていないことによる。有効
な政策を政治家が作れずに、官僚が作ったことで政治家主導にはな
らなかったのだ。

自民党政権でも小泉政権後は、小泉首相のような官邸主導で政策を
作り、官僚が法案化する体制はできずに、国民は自民党に愛想を尽
かして、民主党に乗り換えたが、やはり政治主導政権はできなかっ
た。

小泉政権当時のブレーンはその後、社会の片隅に追いやられていた
が、そのブレーンを引っ張ったのが、大阪維新の会であり、塩川清
十郎の門下生たちである。元々は維新の会は自民党である。この維
新の会で、米国で行政・政治制度を勉強した浅田政調会長に注目し
ている。

この浅田さんが小泉政権と同じような政治家主導の政策を掲げてい
る。このため、国民から期待されているのである。

民主党も政治主導にするためには、有能なブレーンを多数抱える必
要があったが、その体制を作らなかった。このため、今までと同じ
ような小手先の政策が出てくるだけで、日本の次の時代を見つめた
大改革の案が出てこないのだ。

そして、この維新の会と自民党が保保連合を組めば、民主党も公明
党も必要がない。2党で政権ができる。現時点での予測によると、
民主党85議席、自民党130議席、公明党23議席、維新の会
128議席となる。自民と維新の会で過半数になる。

この予測では、自民党は、民主党と選挙後連立を組まないで政権を
取れることになる。このため、安倍元首相は総選挙後の民主・自民
の大連立を否定したのである。

もう1つ、小沢派の動きである。野田佳彦首相と自民党の谷垣禎一
総裁による極秘会談を受けて、野田政権を倒閣すると言っていたが
、自民党が話し合い解散するとなると、倒閣ではなく自組織の破滅
になってしまう。このため、解散させないことを優先するしかない。
このため、消費税増税反対をどうするのか、しかしここまで言って
きたことであり、身動きができない。

それでは選挙態勢として、維新の会と組めるかと言うと、小沢さん
は保守ではないので、大阪維新の会は拒否でしょうから、民主党を
飛び出して、名古屋の河村さんとの連合するしかない。

しかし、100名もの議員の選挙資金はどうするのであろうか?民
主党には200億円の選挙準備資金があるが、消費税反対で党議拘
束違反すると、全員党破門になり、選挙資金がないことになる。

自民党、民主党の幹部は小沢一郎民主党元代表ら増税反対派の「排
除」も辞さない検討をしているが、小沢さんはどうするのか。小沢
Gの沈没か、来年まで選挙を伸ばして、そこまでは生き延びるか?

どちらにしても民主党は没落近しですね。

さあ、どうなりますか?

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安倍元首相:総選挙後の民主・自民の大連立を否定

 自民党の安倍晋三元首相は2日のTBS番組で、野田佳彦首相と
自民党の谷垣禎一総裁の2月25日の極秘会談に関連し、衆院解散
・総選挙後の民主、自民両党による大連立が取りざたされているこ
とについて、「(両党は消費増税以外の)他の政策では全然違う。
選挙では厳しく戦うから、その先に連立与党があるという話では全
くない」と述べ、大連立に反対する考えを示した。谷垣氏が解散後
に消費増税法案成立に協力する考えを示していることには「(この
考えでは)首相がなかなか選挙をやるとは思えない」と否定的な見
方を示した上で、「(解散前に増税法案に協力する)話し合い解散
が一番可能性がある」と強調した。

毎日新聞 2012年3月2日 18時43分(最終更新 3月2日 18時57分)
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自民との選挙協力見直しも 公明幹部、連用制実現なら
2012.3.3 00:13サンケイ

 公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は2日夜のBSフジ番組で、衆院選
挙制度改革で導入を目指す小選挙区比例代表連用制が実現した場合
、自民党との選挙協力の変更もあり得るとの考えを示した。「選挙
制度が変わるわけだから選挙戦術は変わってくる」と述べた。

 連用制は中小政党に有利とされており、公明党単独でも議席確保
は可能との見方が背景にあるとみられる。

 斉藤氏は同時に「欧州のように政党がそれぞれ独立して、その選
挙の結果で連立を組むというふうになっていく」と述べ、連携相手
を固定的に考える必要がなくなるとの考えを示した。
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選挙後連携を協議 水面下で民・自幹部、小沢派「排除」も
'12/3/3中国新聞

 民主、自民両党幹部が、消費税増税関連法案を成立させる観点か
ら、次期衆院選後の大連立を含めた連携の可能性に関し水面下で協
議を進めていることが2日、分かった。野田佳彦首相が今国会中に
衆院解散を断行することを前提に(1)選挙は年金制度改革など双方の
主張を掲げて戦う(2)選挙後は連立か、政策ごとに連携する「パーシ
ャル(部分)連合」を組む(3)小沢一郎民主党元代表ら増税反対派の
「排除」も辞さない―との構想が軸だ。

 背景には、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」の国政進出に
対する強い危機感がある。2月25日の首相と谷垣禎一自民党総裁と
の極秘会談でも、こうした構想が話し合われたとみられる。
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小沢氏「話し合い解散、あり得ない」
2012年3月2日7時0分

 民主党の小沢一郎元代表は1日、東京都内で開いた自らのグルー
プの会合で、消費増税法案の成立と引き換えに衆院解散を約束する
「話し合い解散」について「あり得ない」と語った。野田佳彦首相
と自民党の谷垣禎一総裁による極秘会談を受けた発言とみられる。

 民主党の支持率が低迷していることから、小沢氏は「野田さんが
(衆院解散に)突っ込んできた場合は、君らが反対するだろう。だ
から解散なんてできっこない」とも話した。
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「造反カード」切れず?小沢氏、戦略見直し必至

 野田首相と自民党の谷垣総裁による2月25日の極秘会談では、
消費税率引き上げ関連法案の成否と衆院解散・総選挙の時期が最大
の焦点となったとみられる。

 ともに党内基盤に不安を抱えているだけに、両党内での路線対立
や分裂含みの展開につながるとの見方も出ている。

 首相は1日夜、首相官邸で記者団に「会ってません」と明言した
。谷垣氏も自民党代議士会で、「会ったという事実は一切ない」と
全面否定した。

 民主党の輿石幹事長が29日、自民党の石原幹事長に電話で「本
当に会ったんでしょうか」と問い合わせ、石原氏が「知りません」
と答える場面もあったという。

 両氏が会談を強く否定するのは「事実と認めれば両党内から反発
を招き、再会談が難しくなり、今後の調整が行き詰まってしまう」
(関係者)ためとみられる。藤村官房長官は1日の記者会見で、会
談の事実を否定した上で、「一般論として、党首同士の様々なチャ
ンネルがあっていい」と連携への期待感をにじませた。

 首相にとって、今回の極秘会談は「倒閣の構えを見せる小沢一郎
元代表の動きを封じ込める」(周辺)効果があるとみられる。消費
税率引き上げ関連法案の採決で小沢グループから大量の造反者が出
ても、自民党と連携すれば衆参両院で過半数を確保できるためだ。

 元代表は消費税法案について、3月中に予定される党内了承手続
きと閣議決定の際に反対し、法案が提出されれば採決でも反対する
構えだ。元代表らが造反した場合、首相は除名など厳しい処分も辞
さないとみられる。首相が2月29日の党首討論で「51対49で
決めたら、しっかり野党と協議する」と述べたのも、こうした姿勢
を強調する狙いがあったようだ。

 元代表と距離を置く前原政調会長グループの議員からは、「元代
表とたもとを分かった方が自民党や公明党と組みやすくなる」とし
て、強硬路線を支持する声が出ている。

 一方、谷垣氏は9月に総裁任期満了を控え、今国会での衆院解散
がなければ「谷垣降ろし」が起こるのは確実な情勢だ。橋下徹大阪
市長率いる「大阪維新の会」など「第3極」が選挙態勢を整える前
に衆院選を戦った方がいいとの判断もある。

 25日の極秘会談で、谷垣氏が消費税法案成立と衆院解散の時期
について、解散を優先し、解散後なら法案成立への協力に応じられ
ると主張したのも、こうした事情があるためだ。これに対し、消費
税率引き上げに政治生命をかける首相としては、まず法案成立の確
約が必要だとの立場で、折り合わなかったとみられる。

 自民党内には「次期衆院選は新しい総裁で戦った方が得策だ。消
費税法案を成立させて早期の解散を封じ、総裁選後に解散するのが
ベストだ」との声もあり、谷垣氏の戦略に異論が出る可能性もある。

 首相と谷垣氏の接近に、小沢元代表周辺は危機感を強めている。
元代表の基本戦略は、民主党にとどまった上で消費税法案の提出や
採決の阻止、採決で反対するなどして、首相を退陣に追い込む――
というものだ。首相が自民党との連携にカジを切れば、同法案への
「造反カード」は効果を失い、戦略の見直しを迫られるのは必至だ。

(2012年3月2日10時28分 読売新聞)
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野田&谷垣“解散密約”騒動を追う!いったい何が話し合われたのか
2012.03.01zakzak

 野田佳彦首相(54)と自民党の谷垣禎一総裁(66)が先週末
の2月25日、都内で極秘会談していたことが明らかになった。消
費税増税法案成立と引き換えに衆院解散を約束する「話し合い解散
」や、その後に増税反対の小沢一郎・民主党元代表(69)を排除
する形での大連立構想などが話題になったとみられる。両者は会談
の存在自体を否定するが、なんらかの“密約”が結ばれたのではな
いか。
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編集局から】夕刊フジに届いた“ナゾの衆院選予想”
2012.03.01ZAKZAK

 編集局に先日、「親展」の判が押された封書が届き、「解散総選
挙したときの党派別獲得数第一報」という“選挙予測”が入ってい
ました。差出人は「R社」とあるだけで、住所や電話番号は書かれ
ておらず、いわゆる「怪文書」といえるものです。

 データの根拠も明確ではありませんが、なかなか、興味深い中身
ですので一部紹介します。

 まず、民主党は現有議席から206を失い85議席、自民党は第
1党になるものの130議席の微増で、公明党の23議席を足して
も衆院過半数(241)にはほど遠い数字。一方で、大阪市の橋下
徹市長率いる「大阪維新の会(維新)」は128議席で第2党にな
る−といった具合です。

 同封されていた“解説”では、民主、自民両党を断罪しながら、
維新は「次第に大きな波として全国に広がるものと予測する」と絶
賛。永田町内外で、次期衆院選への関心が強まるなか、何となく、
差出人の意図が感じられるものでした。(S)
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安倍元首相、維新・松井大阪知事“エール交換” 「教育」で意気
投合 保保連立も視野? 
2012.2.27 00:19サンケイ 

 自民党の安倍晋三元首相は26日夜、民間教育団体「日本教育再生
機構」が大阪市で開いたシンポジウムに出席し、教育改革に取り組
む松井一郎大阪府知事(大阪維新の会幹事長)にエールを送った。
支持率が低迷する自民党では中堅・若手を中心に安倍氏の再登板を
求める声が強まっており、次期衆院選後の政界再編を視野に、自民
党と維新の会の連携に向け、秋波を送ったとの見方もある。 

 「教育基本条例は閉塞(へいそく)状況にある教育現場に風穴を
開ける意義がある。松井氏には岩盤のような体制を崩す役割を担っ
てほしい」 

 シンポジウムで安倍氏は、維新の会が制定を目指す大阪府の教育
基本条例をこう持ち上げ、最後は「教育再生は道半ばだ。私も同志
の皆さんと頑張りたい」と力を込めた。 

 ただ、安倍氏に新党に参画する意思はなく、むしろ自民党再生を
志向する。称賛するのは、将来の自民党と保守系新党との「保保連
立」を念頭に置いているからだとみられる。ただ、教育問題を通じ
て安倍氏と維新の会の連携が強まれば、9月の自民党総裁選、そし
て次期衆院選の行方も大きく左右する可能性がある。(佐々木美恵) 

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