4282.経済成長性について



はじめまして 

Tsudaさんのツイートを毎日拝見させてもらっている者です。 
(なお、自分ではツイッターのアカウントをもっていませんのでフ
ォローはしていません) 

そこで、さっそくですが、下添付、本日のツイートの件について、
最近、似たような論調をよく見かけますので、簡単に感想を述べさ
せて下さい。 

>人口減少と見込むと、今後はマイナス成長をどうゼロに戻すかの
議論をするべきであり、経済成長の議論など、チャンチャラおかし
い。押し上げ派などというまやかしを信じてはいけない。政治家失
格だけではなく、詐欺師である。小沢Gと中川さん、どうぞ詐欺師集
団を作ってください。 

まず、日本の経済成長性についてですが、2010年の購買力平価
ベースのひとり当たりのGDPは下の通りであり、確かに、日本と
シンガポールあるいは米国との国情の違い、あるいは、購買力平価
というやや曖昧な基準には問題があるかもしれませんが、シンガポ
ール、米国のひとり当たりのGDPの大きさを考えれば、日本には
、人口減少を補って余りある上値余地があるといえるのではないで
しょうか? 

http://ecodb.net/ranking/imf_ppppc.html 

シンガポールが56521USドル 
米国が47283USドル 
日本が33804USドル 

次に、少子化の問題ですが、これは、20年、50年の国家の大計
として対応していくべき問題であり、そのようにして問題に取り組
んでいくのであれば解決は十分に可能ではないでしょうか? 

というのは、個人的には、少子化問題がこれほど深刻になっている
のは、つい最近まで、あるいは現在さえ、国民も政治家もまともに
少子化問題を考えようとしていないからではと考えているのですが。 

実際、少子化問題については10年以上前から関心があり、最近は
ともかく、数年前まではNHKの日曜討論とかそうした討論番組を
まめに視聴していましたが、少子化対策についてまともに取り上げ
られた記憶はありません(NHKでは皆無か?)、、、というか、
マスコミにおいては理由はともかく、少子化対策のテーマは一種タ
ブー的な扱いになっているのではとさえ思われるほどです、、、そ
して、数年前以前ですと、とりあげられたとしても、少子化は問題
ない、むしろ人口が減って暮らしやすくなるとの論調であったと記
憶しています。 

そういうことですので、詳細は省きますが、国民が少子化対策にま
じめにとりくまなければならないと自覚を持つようになれば、いく
らでも対策は出てくるように思われ、楽観は許されませんが、これ
までほとんどと言っていいくらいまともな対策がとられてこなかっ
たのですから、一旦、対策をとる方向に舵が切られれば全く新しい
展開が見えてくるようにも思われ、経済成長の問題と同様にそんな
悲観をするほどでもないように思われるのですが(繰り返しになり
ますが、楽観は決して許されませんが)。 

とりいそぎ、以上、感想までで失礼させて頂きます。
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(Fのコメント)
人口統計を見ると分かるが、人口分布で多い団塊ジュニア世代が、
結婚・出産適齢期である20才〜30才を過ぎて、40才台に成り
始めている。この世代は同じ年齢で90万人と大きいが、それ以後
の世代は50万人程度と少なくなり、その後は40万人と一段と下
がるので、手を打っても、85年後もすると、40*85年で、
3400万人程度の人口になるはず。現時点で分かることである。

今後、老人の死亡が増加して、100万人になるといわれている。
100万ー40万で60万人/年ベースで人口が減少していくこと
になる。

そして、今までもいろいろと少子化対策を行ってきたが、効果はほ
とんどなかった。今後、少子化対策としてはフランスやスウェーデ
ンなどのような非婚女性と子どもたちを優遇するような大胆な政策
をしないと無理でしょうね。子どもの教育も無料にするなどの政策
も必要で、フランスはそれを行ってやっと出生率を2にした。

しかし、フリーセックス的な女性の行動を日本の団塊世代は拒否す
るので、このような政策を掲げる政党は、恐らく老人人口が少なく
なるまで負けるでしょうから言わないでしょうね。

ということで、当分、出生率は1.35か若干上がる程度でしょう
ね。

もう1つの購買力平価ベースの話は、若者世代の賃金が減少して、
平均年収200万円〜300万円で、かつ失業率も大きい。雇用が
無くなって行くので、購買を上げる方法も現状では難しく、戦略的
な取り組みを必要としている。

雇用を増やしても、世界的に同一職種同一賃金となるので、製造業
でも賃金水準は低くなるということで、難しいことになる。

戦略的な取り組みが必要なのに、それを行っていないために、ここ
でも当分、無理がある。自民党は民主党を批判しているだけで、提
案がない。

人口問題より産業政策は難しいので、いろいろな知恵を借りて、政
治家が取り組まないといけない。このため、自民党の対応に疑問な
状態です。日本の政治家が批判だけで劣化、評論家も批判だけで劣
化、官僚は縦割りなために総合的な政策提案ができない。となって
いる。この打破なしに、この日本の苦境からは脱出できない。

そして、誰も具体的な提案をしないで、政策に対して国民全員が批
判しているだけであり、日本人が総劣化しているような気がします。

少子化対策と移民対策の2つを行い、人口を減少させないことを国
家として取り組む必要があると見るが?

現状分析までは完了しているので、ここらあたりはお話ができます
よ。市民講座で呼んでいただくか政治家の方なら、ときどき議員会
館にも行きますので、お呼びいただいたら、行きますよ。


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