4271.民主党も自民党も総選挙なし



読売新聞社が10〜12日に実施した全国世論調査で、民主党支持
率16%、自民党支持率17%となった。野田内閣の支持率は30
%と低率である。支持政党のない無党派層は54%(同45%)へ
と大幅に上昇し、政権交代以降で最高となった。

望ましい政権の枠組みでは、「政界再編による新しい枠組み」が、
53%を占め、既成政党に対する国民の不信感の強さが浮き彫りに
なった。「民主と自民の大連立」23%が続き、「自民中心」は9
%、「民主中心」は5%に過ぎなかった。

ということで、国民は、橋下さんの大阪維新の会やみんなの党に期
待している。自民党も総選挙を行えば、今よりも少なくなることが
明確になっている。国民から自民党も愛想を着かされている。それ
でも選挙を急げるのかと言うと、それは無理である。

民主党も少ないなることが明らかなのに、選挙をすることはできる
かというとできない。300議席が50議席程度になる可能性もあ
る。しかし、消費税増税は可決することが必要である。

ということで、樽床さんは「小選挙区5議席、比例区80議席を削
減する」との民主党案をベースに「一部を連用制とする意見もある
」とする私案を提示した。民主党執行部は、公明党と民主党が連携
していくことを探っている。自民党は消費税増税を反対か賛成か、
決められないために公明党も愛想を尽かしている。

自民党抜きで公明党と民主党が連立を組めば、消費税増税が成立す
るし、その局面で衆議院解散をせずにできる。どうせ、消費税増税
では民主党から小沢派が党議拘束違反で民主党を出て行くことにな
る。しかし、このとき自民党は不信任決議案を出すことができない。

出せば通るが、その時は総選挙になる。そうすると、みんなの党や
大阪維新の会が大量増員になるが、自民党も民主党も大幅に少なく
なる。

民主党から小沢派が民主党を飛び出すので、8月の代表選挙は野田
さんで決まる。小沢さんを嫌って、大阪維新の会も消費税賛成にな
っている。

さあ、どうなりますか?
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樽床氏の選挙改革私案、民主案軸に「一部連用制の意見」
2012年2月15日5時31分

 民主党の樽床伸二幹事長代行は15日、衆院選挙制度改革の各党
協議会で「小選挙区5議席、比例区80議席を削減する」との民主
党案をベースに「一部を連用制とする意見もある」とする私案を提
示する。抜本改革は次の衆院選後に先送りする内容で、各党の合意
は難しい状況だ。

 私案は「比例定数の削減に伴い民意が過度に集約されることを補
正するための措置を講ずる」とし、少数政党に有利に配分する連用
制を求める公明党に配慮した。ただ、抜本改革は次の衆院選後に先
送り。選挙制度審議会を設置し、中選挙区制や連記制など「有権者
の政権選択と一定の民意反映を両立させる選挙制度のあり方につい
て検討を行い、1年以内に結論を得る」とした。

 樽床氏は当初、連用制導入を具体的な検討課題として盛り込む考
えだった。だが、13日の民主党役員会でこうした方針を説明した
ところ、「哲学がない」「説明がつかない」などと批判が続出。各
党協議会で公明党などが主張したことを記すにとどめることにした。 
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内閣支持率30%に下落、民主支持急落16%

 読売新聞社が10〜12日に実施した全国世論調査(電話方式)
によると、野田内閣の支持率は30%で、内閣改造直後の前回調査
(1月13〜14日実施)の37%から7ポイント下がり、不支持
率は57%(前回51%)に上昇した。

 民主党支持率も2009年9月の政権交代以降で最低の16%(
同25%)に急落した。野田首相の政権運営は今後、厳しさを増し
そうだ。

 政党支持率では、自民は17%(同17%)と横ばいで、支持政
党のない無党派層は54%(同45%)へと大幅に上昇し、政権交
代以降で最高となった。無党派層での内閣支持率は22%にとどま
り、内閣支持率全体の下落につながった。

 望ましい政権の枠組みでは、「政界再編による新しい枠組み」が
53%を占め、既成政党に対する国民の不信感の強さが浮き彫りに
なった。「民主と自民の大連立」23%が続き、「自民中心」は9
%、「民主中心」は5%に過ぎなかった。

(2012年2月14日03時06分 読売新聞)


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