4256.イスラエル、今春イラン攻撃も



イスラエルがイラン攻撃を仕掛けると、パネッタ米国防長官が発言
する。   Fより

ペトレアス米中央情報局(CIA)長官は、イスラエルの対外情報
機関「モサド」のパルド長官が先週、会談したというが、そこで、
イランの科学者を暗殺するテロ攻撃だけでは、イランの核兵器開発
を止められないとしたようだ。

そして、イランは現在、4つの核爆弾の製造に十分な量の濃縮ウラ
ンを保有していると、イスラエル参謀本部諜報局のコハビ局長はいう。

このため、イスラエルのイラン攻撃で、ホルムズ海峡封鎖をイラン
はするが、その封鎖を短時間で解除するために、米、英、仏はペル
シャ湾への派兵を開始した。

アフガンを撤退して、米国はイスラエル、クウェートの駐留軍の規
模拡大を開始した。サウジアラビア、アラブ首長国連邦には英仏の
軍部隊が次々と到着し始めた。

対応するイラン政府は2012年3月21日から軍事予算を2・27
倍に増額するという。

欧米とイランの調停役でもある、イラン核兵器開発疑惑の調査で同
国入りしていた国際原子力機関(IAEA)の高官級調査団が1月
31日、イラン側との3日間にわたる協議を終え、帰路に就いた。
しかし、「調査団はどの施設も訪問しなかった」という。

そして、国際原子力機関(IAEA)は、イランの核兵器開発疑惑
解明のため、2月21、22の両日、調査団が再度、イランを訪問
すると発表した。

さあ、どうなりますか?

ホルムズ海峡封鎖で、石油・天然ガスが、日本に入らなくなること
を日本政府は予見して、対応処置を考えることが必要のようだ。
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イスラエル、今春イラン攻撃も=米国防長官分析−CNN報道
 【ワシントン時事】米CNNテレビとワシントン・ポスト紙(電
子版)は2日、パネッタ米国防長官が、イスラエルによる対イラン
攻撃に関し、今年春に実施される可能性が高いと分析していると報
じた。イスラエルではイランの核兵器保有を阻止するための単独攻
撃論がくすぶっていた。(2012/02/03-08:17)
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イランとの戦争開始間近か 米英仏がペルシャ湾岸に軍備
2.02.2012, 16:55ロシアの声

 米、英、仏はペルシャ湾への派兵を開始した。専門家らは3国が
イランとの戦争に備えているとの見方を表している。軍からの情報
としてマスコミが伝えた情報によると、攻撃開始は初夏にもなりそ
うだ。
 米国はイスラエル、クウェートの駐留軍の規模拡大も開始した。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦には英仏の軍部隊が次々と到着
し始めた。矛先はイラン。イランの核開発プログラムは西側の不満
と不安を呼ぶようになって久しいが、これに加えてここ数ヶ月に攻
撃開始の引き金となりかねない事態が発生した。それがホルムス海
峡である。ホルムス海峡はペルシャ湾地域の石油が世界市場へと運
び出される上での重要な輸送路となっている。イランはこの海峡を
封鎖するぞと威嚇し、これに西側同盟国らは封鎖が実施された場合
、これに攻撃で応酬すると応えた。これについてロシア科学アカデ
ミー東洋学研究所の専門家、ウラジーミル・サージン氏は、こうし
た緊張の反面、当事国のうち実際に戦闘開始を覚悟している国は一
国もないとして、次のように語っている。

「戦争が開始されるとして、この当事国のいずれもが国内に非常に
深刻な政治状況を抱えている。米国ではすでに大統領選のキャンペ
ーンがスタートしており、フランスも同じく大統領選を間近に控え
ている。大体において、現在欧州は経済問題にかかりきりで、戦争
に時間を割いている余裕もない。イランでも3月2日に議会選があ
るが、これはこの国にとって非常に重要な意味を持つ選挙だ。また
大統領選も翌年13年の夏に控えている。」

 こうした事情はあるものの、ペルシャ湾海域に軍備が集中してい
るということ自体、一触即発の状況を招きかねない。故意ではない
一発の砲撃がきっかけとなって、双方が攻撃を開始する事態は十二
分にある。

 ペルシャ湾に外国軍が集中配備されており、状況の圧迫化してい
ることで、イランと各国際組織との間ですでに開始されている交渉
プロセスが途切れてしまう恐れがある。ロシアのヴィターリ・チュ
ルキン国連大使は、ロシアを始めとする多くの国は武力行使や制裁
によってイランの問題を解決することは無可能だという立場をとっ
ているとして、次のように語る。

「ロシアは、制裁による方法はつきており、国連安保理でイランの
問題を話し合う余地はもうないといい続けてきた。これを解決する
には6カ国協議とイラン、国際原子力機関(IAEA)とイランの
交渉に真剣にゆだねなければならない。この交渉のテーブルには希
望のもてるしるしがある。現在イランにはIAEA代表団が滞在し
ており、何らかの希望はある。そうはいっても、西側とイランの間
の軋轢は高まっており、依然として非常に憂慮すべき事態は続いて
いる。これは今年12年の最大の問題となるだろう。」

 ペルシャ湾での戦争開始を憂慮するロシアに集団安全保障条約機
構加盟国らが同調し、また国際的に大きなプレーヤーである中国も
イランに対する戦争反対を積極的に唱え始めた。残念なことに今の
ところロシアの警告も中国の反対も西側連合国の武力による中東紛
争解決への道を押しとどめることはできていない。
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イスラエル諜報:イランは核爆弾4個分のウランを保有している
2.02.2012, 17:47ロシアの声

イランは現在、4つの核爆弾の製造に十分な量の濃縮ウランを保有
している。イスラエル参謀本部諜報局のコハビ局長が2日、伝えた。
コハビ局長はイスラエルのヘルツリーヤで開かれた会議で、イラン
は「未完成」の装置を製造するためには一年、弾道ミサイルへの装
備可能な核弾頭の製造には1年あるいは2年を必要としていると述
べた。

コハビ局長によると、イランはすでに濃縮度3.5パーセントの濃
縮ウラン4トンと、濃縮度20パーセントの濃縮ウラン100キロ
を保有している。

コハビ局長は、イランは自国の核プログラムは平和目的であると主
張しているが、イスラエルの諜報データは、イランが核兵器製造に
関する作業を行っていることを明確に物語っていると述べている。

インターファクス通信
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イラン 3月から軍事予算を増額
1.02.2012, 20:50ロシアの声

イラン政府は2012年3月21日から軍事予算を2・27倍に増
額する。インターファクス通信が伝えた。イランのアフマディネジ
ャド大統領が1日、議会で声明を表した。
イランの国家予算は約4050億ドルとなる。イランのマスコミが
伝えたところによると、予算の約3200億ドルが公共部門にあて
られるが、軍事費については明らかにされていない。
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イランとIAEA、協議終了 核関連施設の訪問なし
2012年2月1日16時53分

 イランの核兵器開発疑惑の調査で同国入りしていた国際原子力機
関(IAEA)の高官級調査団が1月31日、イラン側との3日間
にわたる協議を終えた。イラン原子力庁筋は同国のファルス通信に
「前向きで建設的だった」と語ったが、焦点だった核関連施設への
訪問はなかったという。

 イランは2月以降、中部フォルドゥの地下式ウラン濃縮施設を本
格的に稼働させる方針。さらに、核爆発を引き起こす実験を行った
可能性が指摘されるテヘラン郊外のパルチン軍事施設など、IAEA
の監視下にない施設もあり、調査団は核関連施設への立ち入りを求
める意向だった。

 これに対し、イランのサレヒ外相は「核施設への査察も許される
」と協力する姿勢を見せていたが、イラン国営通信は31日、「調
査団はどの施設も訪問しなかった」と伝えた。経緯の詳細は報じて
おらず、調査団が要求しなかったのか、イラン側が拒否したのかは
分からない。
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IAEA調査団、21日にイラン再訪
2012.2.2 09:58サンケイ
 【ベルリン=宮下日出男】国際原子力機関(IAEA)は1日、
イランの核兵器開発疑惑解明のため、今月21、22の両日、調査
団が再度、イランを訪問すると発表した。天野之弥事務局長は声明
で「IAEAは対話の強化に尽力する。本質的な問題での進展が重
要だ」と強調した。

 調査団の派遣は1月29−31日の訪問に続くもの。声明では、
調査団はイランに対し、「疑惑解明に向けた優先事項を確認し、最
初のとるべき手順を議論した」としている。

 調査団長のナカーツ事務次長は帰国後、「多くの作業がまだ残っ
ている」と記者団に説明。イランのメディアは調査団が訪問中、各
関連施設を訪れなかったと報じている。
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モサドのトップと先週会談=対イランで米CIA長官
 【ワシントン時事】ペトレアス米中央情報局(CIA)長官は31
日の上院情報特別委員会で、イスラエルの対外情報機関「モサド」
のパルド長官が先週、首都ワシントン入りし、会談したことを明ら
かにした。
 モサドトップの訪問は通常、極秘扱いだけに、公表するのは異例。
核開発を進めるイランに対して、米・イスラエルの緊密な連携を示
し、けん制する狙いがあるとみられる。(2012/02/01-08:50)


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