4251.政界再編の急激な動き



野田首相は、消費税引き上げを行う際に信を問う方針は変わらない
と、消費税増税が決まったら、解散、総選挙するという。しかし、
早期の解散をしろと迫る自民党谷垣さんに、国民は愛想を尽かして
いる。それを谷垣さんは分からない。

自民党の議員たちも、6月総選挙となると谷垣総裁で総選挙になる
ので、自民党が負けると浮き足立っている。その自民党の不甲斐な
さを見て、とうとう、石原都知事が立ち上がることになった。

石原都知事は昨年12月下旬、国民新党の亀井静香代表とともに新
党結党の記者会見まで準備していた。ところが直前、伸晃氏から『
新党は止めてくれ』と説得され、会見は中止となった。というが、
もうここまで、谷垣さんがおかしいと、石原伸晃自民党幹事長も親
父を止められなくなったようだ。

しかし、石原さんの盟友、立ち上がれ日本の平沼さんも石原さんも
、増税賛成・TPP賛成派で、国民新党の亀井さんは、増税反対・
TPP反対派であり、政党としての党政策はどうするのでかな?

野合政党がもう1つ増えることになる。政党内にいろいろな主義の
人がいると、政策実行スピードが遅れることになる。しかし、石原
さんも亀井さんの先走りに迷惑しているようである。

大阪維新の会の橋下さんは、このような石原新党に冷ややかである。
これでは、石原新党は船出できない可能性も出てきた。老人集団は
消えうせろという声も聞こえるような雰囲気である。橋下さんは、
大村愛知県知事との連携は了解したが、石原新党との連携を嫌がっ
ている。

橋下さんはみんなの党との連携も濁している。みんなの党の公約は
、小さな政府、TPP賛成、首相公選制、消費税増税反対であるので、
もちろん、橋下さんと一緒であるのに、橋下さんもみんなの党との
連携を嫌がっているので、何かあると見る。もちろん、橋下さんは
、小沢さんは大嫌いであり、小沢さんとは組まない。

また、小沢さんを石原さんも嫌いであるので、民主党小沢派議員の
行く場所は、この橋下、石原新党ではないようだ。確定しているの
は、河村名古屋市長の「減税の会」である。ここでは河村さんは小
沢さんとの連携をOKしている。河村さんと大村さんは離反した。

しかし、石原さんの思想は、青嵐会で保守タカ派である。日本の自
主独立色が強く、安倍さんなどとも近い。安倍さんは、TPP賛成
、増税賛成となり、安倍さんが後ろで動くと、自民党から30−40
人は確実に集まるはず。

しかし、安倍さんが関与しているのかを調査したが、安倍サイドか
らはNGにようだ。石原さんより亀井さんが嫌いのようである。
石原新党は、亀井さんを仲間にしたことで、離陸もできないことに
なる。

それなら、安倍晋三さんはどう動こうとしているのかが気になりだ
している。自民党全体の総意をまとめて、小さな政府にいくと橋下
さんとの連携が可能になる。自民党の政策が現時点で不明確なのが
非常に良くないことになっている。

大村さんも元自民党であり、大阪維新の会のメンバーの多くも元自
民党である。自民党が小さな政府でまとまることになる可能性もあ
るようだ。

大村氏は自民党に叛旗を翻したような格好で愛知県知事選に打って
出たが、自民党の中では河野太郎氏と肩を並べる、反官僚、「官僚
主導政治」批判派であった。行政に通じていて政策に明るいから、
霞が関の官僚が作成する様々な資料の欠点、欠陥を見抜く力が人一
倍強かった。

しかし、民主党の野田Gなど主流派もTPP賛成、増税賛成で、小
さな政府政策をとり始めている。また保守色が強く、民主党から小
沢派・左翼(自治労など)のTPP反対、増税反対派、大きな政府
派を追い出すと、この自民党保守派と近くなり、民主党主流派+自
民党保守派+橋本党の連立政権が樹立できることになる可能性が出
る。

ここは、安倍さん、麻生さんなどの自民党元首相経験者たちがどう
動くのかが、1つの焦点になっている。

さあ、どうなりますか?
面白くなってきた。
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「消費増税通して解散を」 森元首相が発言

 「(消費増税法案を)通した後に、堂々と解散しましょう、とい
うことでいいのではないか」。自民党の森喜朗元首相は28日、テ
レビ東京の番組でこう語り、消費増税法案に自民党も反対せず「話
し合い解散」に持ち込むのが望ましいとの考えを示した。

 また、同党の谷垣禎一総裁が野田政権に早期解散を強く求めてい
ることについては「政権を取り返したいと一途に狙っている感じだ
。もっと緩急自在の策があってよい」と苦言を呈した。

 森氏は「話し合い解散」が望ましいとする理由について、「次に
(自民党が)政権をとったらどうするのか。民主党がまた徹底的に
抵抗して反対したら、10年経っても同じだ」と語った。
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橋下市長 石原新党構想に維新、反応冷ややか
2012年01月27日11時26分産経新聞

 東京都の石原慎太郎知事や国民新党の亀井静香代表らが新党結成
を目指す方向を確認したことに対し、大阪維新の会幹事長の松井一
郎・大阪府知事は27日、報道陣に、維新との連携の打診は「一切
ない」とした上で、「(大阪ダブル選では)東京と大阪で日本を支
えていこうということで応援してもらったが、今のところ考えてい
ない」と連携に否定的な考えを示した。
 また、維新代表の橋下徹・大阪市長は、新党結成について「その
ような話を伺ったことはない。石原知事は、もう年だからやらない
と言っていた」とし、連携について「もし(仮定)の話をしてもし
ようがない」と述べるにとどめた。
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石原新党、3月結成目指す…亀井・平沼氏と一致

 国民新党の亀井代表、たちあがれ日本の平沼代表、東京都の石原
慎太郎知事が25日夜に都内で会談した際、3月末までの新党結成
を目指す方針で一致したことが、26日分かった。
関係者が明らかにした。3氏は既に党綱領づくりも進めている。民
主党、公明党などとの選挙協力を検討することも確認したという。

 平沼氏は25日の記者会見で、新党構想について「自民党、民主
党の一部にも働きかけ、70〜80人を糾合することが目標だ」と
語っている。3氏は今後、新党参加の呼びかけを急ぐ構えだ。

(2012年1月27日07時04分  読売新聞)
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一体改革、やるべきことやり抜いて国民の判断仰ぎたい=野田首相
2012年 01月 26日 14:52 JST 

[東京 26日 ロイター] 野田佳彦首相は26日午後の衆議院
本会議で、消費税引き上げを行う際に信を問う方針は変わらないと
述べ、早期解散を否定した上で、「一体改革は先送りできない与野
党共通の課題であり、やるべきことをやり抜いて国民の判断を仰ぎ
たい」との決意をあらためて表明した。

谷垣禎一自民党総裁の代表質問への答弁。

野田首相は、今回の一体改革での第一弾の消費税引き上げは2014
年4月だと指摘、「引き上げの前に総選挙を行うことになる。一体
改革の実現が国民への裏切りとの指摘はあたらない」と語った。

消費税引き上げの時期がずれたことで、2015年度の基礎的財政
収支赤字の国内総生産(GDP)比半減目標の達成が難しくなった
ことについては「達成は現時点で厳しい」との認識を示した。さら
に「2015年の消費税引き上げを平年度化すれば財政構造上は(
目標は)達成されるが、引き続き健全化目標の達成に向け、成長力
の強化をはじめ、あらゆる政策努力に全力をあげる」と語った。

財政健全化目標達成のため歳出削減計画を示すべきとの質問には「
分野別歳出削減計画は1つのアイディアだが、将来の社会経済情勢
に対する柔軟性が失われるおそれもあり、慎重に検討したい」と答
えた。

さらに経済再生に関連して「歴史的な円高や長引くデフレ克服のた
め、日銀との連携強化を図り、切れ目ない経済財政運営行う」との
考えを示した。

新年金制度については「今後の議論で具体化する」とする一方、「
制度の切り替えには長期の移行期間が必要であり、2015年の時
点で大きな追加財源が必要になるものではない」と説明した。

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