4253.政界再編の政策分岐点



野田政権は、消費税増税から行政改革に本格的に乗り出し始めた。
民主党は、4年間で、行政制度の変革を行い、その後消費税を上げ
るとしたが、逆も真なりで、順番は逆になったが、やるべきことは
同じで、やるしかないのだ。

故石井民主党議員は、特別会計制度を暴いたために、それが原因で
殺されたが、その記述が正しいのであれば、民主党が政権公約した
特別会計で16兆円程度は、出てくることになる。

この税外収入があれば、消費税は10%で間に合うことになる。し
かし、ここまで国債が膨張したので、消費税を先に上げるしかない
状況になっている。このことは押さえる必要がある。16兆円を出
すためには、時間がかかるが、もうすでにその時間がない。

しかし、この特別会計の絞込みは、多く党や国民の賛同がないと、
小泉政権のように、それを始めた途端に潰されることになる。

このようなことであり、小さな政府派と大きな政府派というような
政党の理念で、政党を分ける必要がある。

小さな政府派は、現在、橋下さんなどの大阪維新の会、大村愛知県
知事、自民党保守派(小泉シンパ)、民主党主流派などであり、

大きな政府派は、TPP反対、国債潰れないので増税反対である派
で亀井さん、小沢さんとそのシンパ、自治労や日教組など公労協な
どが支援する政党である。

この2大政党に集約して、政権交代が出来る政治にすることが、日
本の今後の政界再編に必要なことである。

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公務員定数減、具体化へ=行革実行本部が初会合

 政府は31日午前、省庁横断的に行政の効率化に取り組む行政改
革実行本部(本部長・野田佳彦首相)の設置を閣議決定し、国会内
で初会合を開いた。首相はあいさつで「国民の声を受けて、行政改
革に不退転の覚悟で臨みたい。政府一丸となって強力に進めるため
、積極的に取り組んでほしい」と指示。今後、民主党が2009年
衆院選のマニフェスト(政権公約)で掲げた「国家公務員総人件費
の2割削減」を踏まえ、国家公務員の定数削減の具体策を目指す。

 実行本部の設置は、消費増税を柱とする社会保障と税の一体改革
を前に、政府が行政の無駄削減に全力を挙げる姿勢を示す狙いがあ
る。総人件費削減に向けては、職員の採用抑制や国の出先機関の地
方移管をどう進めるかが焦点となる。
 会合では、政府が既に基本方針を決定した独立行政法人や特別会
計の改革を着実に推進する方針も確認した。(2012/01/31-09:03)
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衆院の比例連用制導入に反対論 自民幹部、前向き発言修正

 自民党有力幹部から衆院選挙制度改革で公明党などが求める小選
挙区比例代表連用制の導入には「絶対反対」との発言が30日、相
次いだ。29日の田野瀬良太郎幹事長代行の一部導入に前向きな発
言を打ち消した格好だ。公明党などからは田野瀬氏の発言を評価す
る反応も出ていただけに、野党の連携に微妙な影響も与えそうだ。

 連用制は、小選挙区での獲得議席が少ない政党に比例代表議席を
優先的に割り当てる仕組み。田野瀬氏がテレビ番組で比例定数
(180)を80削減し、並立制と連用制を混ぜる折衷案を示唆。
公明党の一部幹部が「評価していい」とするなど各党に「田野瀬発
言」が広がっていた。

2012/01/30 19:12   【共同通信】
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政治塾「東海大志塾」、政策の柱三つ 大村・愛知県知事
2012年1月30日23時51分

 愛知県の大村秀章知事は30日、次期衆院選の候補者養成をめざ
して4月に立ち上げる政治塾「東海大志塾」の政策を発表した。大
都市圏の自立や中京都構想、道州制の実現や成長戦略の構築など三
つの柱を掲げ、橋下徹・大阪市長の「維新政治塾」と連携をめざす。

 政策の柱は「国の統治の形を変える」として、地方分権と行財政
改革を徹底し、大都市圏の自立や中京都構想、道州制の実現をめざ
す。「豊かさを生む成長戦略」として円高ストップや規制緩和を進
め、「外交の自立」も掲げた。

 大村知事は、橋下市長との連携について「(選挙で)橋下さんと
どう連携するかはこれからだが、大都市制度の見直し、大都市こそ
成長のエンジンであり、東京、愛知、大阪の三大都市圏連合をやる
ことは合意している」として積極的に進める考えを示した。
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野田首相:シロアリ答弁を釈明 「行革の提案に敬意」

 野田佳彦首相は30日の参院本会議で、27日の衆院代表質問で
渡辺喜美・みんなの党代表の質問に関し「シロアリがたかる」と答
弁したことについて「常に無駄遣いが新たに発生する恐れがあるこ
とを言った」と釈明した。

 首相は27日の答弁で、大阪市の橋下徹市長について「改革者と
して注目するところ大だが、この動きにシロアリがたからないこと
を祈ってやまない」と発言。橋下氏との連携を模索するみんなの党
の水野賢一参院国対委員長が30日の質問で「腹いせのようだ」と
真意をただした。

 首相は「決して腹いせでも皮肉でもなく、みんなの党、橋下市長
の行政改革の提案と取り組みに敬意を表した」と低姿勢でかわした。
【福岡静哉】

毎日新聞 2012年1月30日 18時24分(最終更新 1月30日 21時14分)


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