4252.橋下さんは、雇われマダムである。



橋下さんは、雇われマダムである。元自民党大阪府議員団が維新の
会を作り、橋下さんの弁護士として鍛えた言語能力を買って、トッ
プにしている。

しかし、その政策の基礎部分は、堺屋太一や元自民党議員団などの
理想が中心である。その意味では、橋下さんは雇われマダムである。

ということで、橋下さんの大阪維新の会は、元自民党議員団であり
、財政再建政策で自民党本部の谷垣さんの方法が生ぬるいとしてい
た人たちである。行財政改革としては、小泉さんのシンパだ。その
松井さんなど元自民党議員団は、自民党を変えようとしている。

橋下さんもその元自民党議員団の意向を無視できない。無視したと
きは、分裂する。

その良い例が、橋下大阪市長は、元自民党の大村秀章知事が開設す
る政治塾に関し「大都市制度は共通政策になると思う」と述べ、維
新の会が政治塾と連携して政策を協議する意向を明らかにした。

しかし、渡辺みんなの党の連携要請に対して、橋下市長は「うれし
いですけどね。選挙のことは(維新の会の)松井一郎幹事長(大阪
府知事)が考えます」と述べて、元自民党のメンバーの意向を尊重
するという。何かがおかしい。

清和会は昔は岸派であり、保守の中の保守と言われていたし、安倍
晋太郎さんが会長であった際、派閥内の三塚博・加藤六月・塩川正
十郎・森喜朗の4人の実力者を称して安倍派四天王なり、その後、
森派時代に、行財政改革をした小泉内閣を出す。

このため、行財政改革をした派閥として、自民党で行財政改革を押
す進めようとする人間が自然と多くなったが、現在の町村派は、町
村さんが守りに徹するために、改革指向が強いグループは、自然と
森さんや安倍晋三さんの下になり、このため、安倍さんの力が強く
なっているような気がする。

この安倍さんをサポートする評論家としては、櫻井よし子さんなど
多数居るので、政策的にもシッカリしている。保守系でありながら
、増税賛成・TPP賛成ということになる。保守だが国際派の人が多い
ことでそうなるようだ。
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大阪都構想頓挫か 橋下市長に松井府知事がブチ切れ3秒前
2012年01月29日18時00分週刊実話

 橋下市長と松井知事の関係を怪しくしかねない火種は他にもある。

 1月12日、市民団体が大阪府を相手取り、大阪市に対し咲洲庁舎(
旧WTC)への移転について総額96億円の損害賠償を求める訴訟を起こ
したのだ。訴えたのは市民団体『おおさか市民ネットワーク』(藤永
延代代表)と、フリージャーナリストの西谷文和氏ら85人。原告らは
「咲洲庁舎の購入は、科学的な耐震調査がなされておらず、安易な
支出で違法なもの」と主張する。

 咲洲庁舎は、橋下市長が知事時代の'10年6月に、大阪市から約85
億円で旧WTCビルを買い取ったもの。府議会の議論が移転反対、購入
賛成と混乱する中で、部局の移転が進められていたが、昨年3月の東
日本大震災で損傷し専門家から耐震性の問題を指摘されていた。結
果、全面移転は断念したものの、現在も咲洲庁舎として使用され「
府市統合本部」を中心に約2000人の職員が勤務している。

 訴訟を受けて橋下市長は記者団に対し「議会での議論などのプロ
セスをきちんと踏んだ決定で僕が賠償責任を負うことになれば、自
治体の長なんてできなくなる。府庁移転反対の人は、訴訟ではなく
選挙を通じて民意を実現すればよかった」と、いつもの橋下節で、
選挙による民意を強調したが、原告代表の一人、西谷氏はこう反論
する。

 「市長は民意と言うが、移転反対という議会を通じた民意は無視
している。せめて継続審議に応じていれば、東日本大震災の時に違
った結果が出ていた可能性がある。自分の考えだけで暴走し、大阪
府に損害を与えた責任は大きい。裁判を通じて、民意とは何かを訴
えたい」

 また、原告弁護団の西川大史弁護士も指摘する。
 「多数決で決められた民意がすべてというのなら、裁判所はいら
ないのではないか。民意の名の暴走に歯止めをかけたい」

 「橋下さん96億円返して!」を旗印に進められるこの訴訟、もし
訴えが認められれば、松井知事に橋下前知事を訴えろという判決が
出て、結果、2人は否応なしに対立の局面に追い込まれるのだ。

 「2人ともそんな訴えが通るわけがないとタカをくくっていますが
、果たしてどうなるか。もしそうなったら、松井知事は、橋下市長
からきっちりケジメをとってもらいたい」(ある原告)

 橋下-松井の関係について、松井知事の後援者の一人はこう語る。
 「手柄はあっち、汚れ役はこっちと、いくら信頼関係にあるとは
いえ、松井さんはよく我慢しているなと思います。普通の人ならと
うにブチ切れてますよ」

 市議会・府議会の野党の間からは「もし維新の会に対立の気配が
見えたなら、その時は火に油を注いでやる」と物騒な声もある。

 一見、盤石に見える橋下-松井の名コンビだが、今後対立する可能
性が出てきた。もし足元おぼつかない状況となれば、橋下市長の掲
げる「大阪都構想」も危うくなるだろう。



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