4231.イランがホルムズ海峡の封鎖か5?



イランの最高指導者ハメネイ師は、「イラン国民は、洞察力によっ
てこの誇り高い道を選び、それを歩み続けるために多大な努力を続
け、愛する人々の多くの血を捧げてきた」と述べ、平和利用のウラ
ン濃縮を続けて、欧米の圧力に屈しないとしている。

イスラエルの諜報機関モサドは、この濃縮技術の中心である大学教
授のモスタファ・アフマディロシャン(32)らが車に仕掛けられ
た爆弾の爆発により死亡させたと見られている。しかし、モハムマ
ド・レザ・ラヒミ第一副大統領は、イランの学者を殺害しても、原
子力物理学分野におけるイラン政府の前進を妨害することなどでき
ないとした。

イランが核爆弾を手に入れるまでに、1年も掛からないとイスラエ
ルも見ているために、イランの反体制派テロ組織MKO(ムジャヒ
ディン・ハルク)とも結んで行動しているようである。

ロシアも、10日、イランがクム近郊でのウラン濃縮を開始したこと
については、遺憾であり懸念される動きだとして、政治外交的手段
による解決を求めていた。ホルムズ海峡封鎖というイランから離れ
る動きに出ている。

中国は、イランに対し米国が原油輸入禁止などの追加制裁への協力
を求めていることについて、11日「制裁や圧力を加えるやり方に
は反対だ」と述べ、拒否する姿勢を表明したが、実際はイラン原油
の輸入を止め始めている。代替の原油を手配し始め、温家宝首相が
交渉のために、中東産油国を訪問する。間接的にはイラン原油輸入
禁止処置をしていることになる。

インド、日本もイラン原油を削減しているので、米国の制裁は成功
している。中国もロシアもイランから離れている。

逆に、イランは原油の大幅な輸出減少で、経済的な困窮を起こして
、イランリアルは急速に下落している。同盟国のシリアも国内の民
主化運動で、動けないし、シリア軍へのイランからの援助物資もト
ルコで止められている状態で、イランが中東でも孤立化している。

しかし、イランは、誇り高い民族であり、イランの最高指導者ハメ
ネイ師は、欧米に屈しないで、人々の多くの血を捧げるとした。戦
争を起こすことを宣言したようなものである。

イラン海軍力は、微々たるモノで、ホルムズ海峡封鎖を持続的には
できない。しかし、ゲリラ的な行動は可能であるので、米軍や欧州
軍をどこまで苦しめられるかである。

米海軍は中東に2隻目の空母「カール・ビンソン」を投入し、「ジ
ョン・C・ステニス」と合せて展開していることを明らかにした。
圧倒的な軍事力で、イランを一気に叩こうとしている。

しかし、イランはクウェートにいるイラクから撤退した米陸軍を叩
く可能性があり、イランがどう行動するのか予測ができない。しか
し、同時多発的な奇襲作戦を行い、緒戦を飾り、戦意を維持する可
能性があるので、米軍も気をつけておくことが重要である。

特にクウェートにいる米陸軍を狙っているような気がする。短距離
ミサイルがあるので、危ない。

さあ、どうなりますか?

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イラン副大統領;学者殺害によっても原子力開発前進を妨害できない
11.01.2012, 20:16ロシアの声
		
 イランの学者を殺害しても、原子力物理学分野におけるイラン政
府の前進を妨害することなどできない。
 11日イランのモハムマド・レザ・ラヒミ第一副大統領は、国営TV
でこのように述べ「テロリズムと戦っているようなふりをしている輩
が、実際はイランの学者達の狩をしているのだ。殺人者どもは、イ
ランの原子力学者達が、お前たちよりはるかに強く自分達の目標達
成に狙いを定めている事を知るべきだ」と指摘した。

 すでに伝えられているように、11日首都テヘランで原子力学者で
あるモスタファ・アフマディロシャン氏が爆殺された。彼は、ナタ
ンザの原子力センターでウラン濃縮作業を監督していた。

 イラン当局は、殺害の裏にはイスラエルが関係していると見てい
る。 なおイラン原子力エネルギー機関は、核プログラムを口実に
イラン政府への国際的圧力が強まったにもかかわらず「イランの原
子力への道は後戻りできないものだ」と明言した。
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Masa Okumura 
この様に書いた根拠はイランの軍事力で海上閉鎖は出来ない。ホル
ムズ海峡を通過する石油は一日200万バレルで現在の世界供給量
8700万の2%しかならない。オイルが$200になると扇いで
いる人がいるが、不可能。
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中東に空母2隻目投入=イランけん制か−米海軍
 【ワシントン時事】米国防総省のカービー広報官は11日の記者
会見で、米海軍が中東に2隻目の空母「カール・ビンソン」を投入
し、展開していることを明らかにした。また、今回の配備は原油輸
出の要衝ホルムズ海峡をめぐってイランとの「緊張が高まる以前」
から計画されていたと述べ、定期派遣だと説明した。
 ただ、米軍筋によると、既に展開中の「ジョン・C・ステニス」
の交代を延期し、当面2隻態勢で運用する可能性もある。2隻態勢
は、イラン軍がホルムズ海峡を封鎖しないよう圧力をかけるととも
に、イラン軍が同海峡で不穏な動きを見せた場合、即応する目的も
あるとみられる。(2012/01/12-09:14)
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ロシア イラン問題関係国に拙速な行動慎むよう呼びかけ
11.01.2012, 11:04ロシアの声
		
 ロシアは、イラン問題の調整に関係している国々に対して、拙速
な行動を控えるよう呼びかけた。10日、ロシア外務省の声明で明ら
かとなった。またイランがクム近郊でのウラン濃縮を開始したこと
については、遺憾であり懸念される動きだとしている。
 ロシア外務省の声明のなかでは、「イランが国際社会の要請を無
視し続けていることを認めざるを得ない」と述べられている一方で
、イランがIAEA(国際原子力機関)に対して、自らの行動をきちん
と報告しており、濃縮されたウランについてはIAEAの管理下にある
ことも指摘されている。

 またイランが、ロシアの忠告に従って、今後IAEAとさらに緊密に
協力することへの期待が示された。
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イラン問題 露日中の立場が近づく
11.01.2012, 11:30ロシアの声
		
 10日、ロシア外務省はイラン問題の関係国に拙速な行動を慎むよ
う求める声明を発表し、政治外交的手段による解決を求めていたが
、それと同じ日、日本の玄葉光一郎外相はアブダビで記者会見を開
き、イランと欧米諸国との間での緊張が高まっていることに懸念を
示した上で、問題の平和的解決を呼びかける立場を明らかにした。
 またイランがホルムズ海峡を封鎖すると警告していることについ
て、玄葉外相は、外交の力を借りて平和的に解決する必要があり、
イランとの対話を継続すべきだとの考えを示している。

 11日付けの「チャイナデイリー」は中国現代国際関係アカデミー
による論文を掲載し、中国はイランの石油分野に対する米国の制裁
措置に反対することを伝えている。論文の中では、「中国は米国の
制裁措置に、現実的な理由からも、イデオロギー的な理由からも反
対する。イランの石油は中国の輸入において大きな割合を示してお
り、それに代わるものを見つけることは簡単ではない。米国は国際
社会に対して自らの意図を押しつけることに馴れてしまったが、世
界は変化している、ということを自覚しなくてはならない。」と述
べられている。
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中国、イラン制裁協力を拒否 米からの要請に

 【北京共同】核兵器開発疑惑が深まるイランに対し、米国が原油
輸入禁止などの追加制裁への協力を求めていることについて、中国
外務省のテキ雋次官は11日の記者会見で「制裁や圧力を加えるや
り方には反対だ」と述べ、拒否する姿勢を表明した。

 ガイトナー米財務長官は同日、北京で温家宝首相や習近平国家副
主席と会談。「われわれは核不拡散で強い協力関係を築いており、
関係を発展させたい」と述べ、追加制裁への協力を求めた。

 米国はイランから原油を輸入する国の金融機関に制裁を科す法律
を成立させており、対中圧力が強まるのは必至。

2012/01/11 19:44   【共同通信】
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ロシアも「遺憾」表明 イランのウラン濃縮施設稼働
2012年1月11日10時24分

 イランが中部コム近郊でウラン濃縮施設を稼働させたことについ
て、ロシア外務省は10日、「遺憾であり懸念する」との声明を発
表した。濃縮施設の建設停止を求めた国連安全保障理事会決議など
を引き合いに出し、「国際社会の要求を無視していると認定せざる
を得ない」と指摘した。

 声明はまた、イランが事前に濃縮開始を国際原子力機関(IAE
A)に通告、その監視下で濃縮を進めていることを踏まえ、「関係
国に軽率で過激な対応を自重するよう呼びかける」としている。

 この問題をめぐって、米国務省は9日、「20%以上に濃縮する
なら事態を悪化させる」とイランを非難。欧米との敵対姿勢を強め
るアフマディネジャド政権に濃縮活動の即時停止を求めている。

 イランは核開発の放棄を拒否する姿勢で、欧米が制裁レベルを引
き上げる動きなのに対し、原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封
鎖を示唆している。(モスクワ=副島英樹)
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園田義明めも。
1月11日、イランの首都テヘランでウラン濃縮施設のディレクタ
ーだった核科学者で大学教授のモスタファ・アフマディロシャン(
32)らが車に仕掛けられた爆弾の爆発により死亡。イランでは
2010年と2011年にも同様の手口で科学者3人が殺害される
事件が発生している。 

イランは米国やイスラエルが関与していると批判。これに対して両
国とも関与を否定しているものの、米欧主要メディアからも関与を
疑う記事多数。イスラエルの諜報機関モサド犯行説、さらにはモサ
ドとイランの反体制派テロ組織MKO(ムジャヒディン・ハルク)
のジョイント・オペレーション説まで浮上中。時を同じくしてモサ
ドがイラン反体制派をリクルートしているとの仏フィガロ情報も話
題を集めている。 
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「西側がイランへの圧力によって目的を遂げることはない」
2012年 1月 09日(月曜日) 18:43イランラジオ

イランイスラム革命最高指導者のハーメネイー師が、「西側が、イ
ランへの圧力や制裁によって目的を達成することはない」と強調し
ました。
ハーメネイー師は、9日月曜朝、テヘラン南部の都市ゴムの人々、イ
スラム法学者や神学生数千人を前に演説し、「西側政府は、イラン
に対する圧力や制裁の目的は、イラン国民を重要な舞台から排除し
、体制責任者に態度の改善を迫ることにあると繰り返しているが、
彼らは過ちを犯しており、その目的を遂げることはない」と強調し
ました。
ハーメネイー師は、「イラン国民が、誇りを持って多くの段階で成
功を収め、新たな成功の兆しも見えている中、覇権主義陣営は、国
民や体制責任者を制裁によって脅し、彼らの決意を揺るがし、国民
を重要な舞台から排除しようとしているが、イラン国民は、洞察力
によってこの誇り高い道を選び、それを歩み続けるために多大な努
力を続け、愛する人々の多くの血を捧げてきた」と述べました。


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