世界が金融拡大期から縮小期になり、いろいろな時代を変換させる ことが起こっているが、日本でも起きようとしている。 「大阪維新の会」の勝利は、日本を変えることになるような気がす る。保守的な緩い改革を進める平松さんを拒否して、ヒトラー的な 独裁的に大胆な革命を起こす橋下さんが勝ったのは、大きな感情で 大阪の人たちは、動いているからだ。 この大きな感情を日本国民、特に都市生活者などが感じているよう な気がする。しかし、常識人と会議で話していても、過激な意見が 拒否されるために、日本を改革できないように感じる。 明治維新ができたのは、尊皇攘夷であるが、それは、その時の国民 の気分であり、正当性はない。しかし、尊皇攘夷で長州藩は幕府を 倒した。このように、国民の感情は大きな力を示すことがある。 その情念は残念ながら、常識人たちは否定するほどの意見なのかも しれないが、それが力を得てしまい、それを掲げる政党が政権をと ることになる可能性もある。民主党も当初、そうであったが、でき ずに緩い改革になってしまった。 国民は、1990年代から続く日本の衰退を止める手法を求めてい るのが、それを小泉元首相以外、だれも提案していないことである。 魔法がほしいのに、魔法を政治家は言わないことで、国民は政治家 を信用できなくなっているようだ。魔法をビジョンといっても良い が、これがない。 常識人は魔法を認めないために、それを言う人たちを攻撃するが、 徐々に、国民は欲求が高まっている。 この感覚差は、司馬遼太郎の「花神」を読んでいるが、長州藩の村 田蔵六と中津川藩の福沢諭吉の違いでもある。 さあ、どうなりますか??