4191.国民の中のイライラ感は何か?



世界が金融拡大期から縮小期になり、いろいろな時代を変換させる
ことが起こっているが、日本でも起きようとしている。

「大阪維新の会」の勝利は、日本を変えることになるような気がす
る。保守的な緩い改革を進める平松さんを拒否して、ヒトラー的な
独裁的に大胆な革命を起こす橋下さんが勝ったのは、大きな感情で
大阪の人たちは、動いているからだ。

この大きな感情を日本国民、特に都市生活者などが感じているよう
な気がする。しかし、常識人と会議で話していても、過激な意見が
拒否されるために、日本を改革できないように感じる。

明治維新ができたのは、尊皇攘夷であるが、それは、その時の国民
の気分であり、正当性はない。しかし、尊皇攘夷で長州藩は幕府を
倒した。このように、国民の感情は大きな力を示すことがある。

その情念は残念ながら、常識人たちは否定するほどの意見なのかも
しれないが、それが力を得てしまい、それを掲げる政党が政権をと
ることになる可能性もある。民主党も当初、そうであったが、でき
ずに緩い改革になってしまった。

国民は、1990年代から続く日本の衰退を止める手法を求めてい
るのが、それを小泉元首相以外、だれも提案していないことである。

魔法がほしいのに、魔法を政治家は言わないことで、国民は政治家
を信用できなくなっているようだ。魔法をビジョンといっても良い
が、これがない。

常識人は魔法を認めないために、それを言う人たちを攻撃するが、
徐々に、国民は欲求が高まっている。

この感覚差は、司馬遼太郎の「花神」を読んでいるが、長州藩の村
田蔵六と中津川藩の福沢諭吉の違いでもある。

さあ、どうなりますか??



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