4190.ユーロ崩壊を止める方法



ユーロ崩壊を止めるには、ECBの国債買取を積極的に行うか、ド
イツやフランスなど国家債務問題が無い国がエリート債を発行して
、そのカネを低金利で国家債務危機国に貸すか、ユーロ圏またはEU
全体で共同債を出して、資金を調達して、これも国家債務危機国に
貸すか、各国中央銀行から拠出された資金をIMFが国家債務危機
国に貸し出すか、この代わりとして、財政秩序を監視する機構を
EUまたはヨーロ圏に作り、国家債務危機国を監視するしかない。

国債の利回りが7%では、財政再建しても、その国債を償還できな
くなる。日本国債はGDP比200%以上であるので、金利が3%
になると、返せなくなるという。

もし、ユーロ崩壊にあった時のことを考えるなら、ドイツが離脱す
るか、ギリシャが皆から追い出されることが一番、ありそうなこと
である。

もしもの時をEU諸国は考え始めたようだ。ギリシャがドラクマに
なることを考えて、為替システムを構築しているようである。

さあ、どうなりますか?
ドイツの動きで決まることは、今までと同じである。

==============================
イタリア国債入札、利回りはユーロ導入以来の最高水準に上昇
2011年 11月 30日 03:10 JST
			
 [ロンドン/ミラノ 29日 ロイター] 29日実施されたイ
タリアの国債入札では、利回りがユーロ導入以来の最高水準に上昇
し、ソブリン債務危機がヤマ場に近づきつつあることが示された。

 新発3年債の利回りは8%近くまで急伸した。長期間続けば、借
り入れコストは持続不可能な水準に達するとみられている。前回
10月末時点の発行利回りは4.93%だった。

 ロイターのデータによると、新発3年債IT478038=は入札前のグレ
ーマーケットで利回り8%前後で取引されていた。

 アナリストは3年債入札について、利回りの大幅な上昇が需要を
下支えしたため、経済・財務省は計画していた25億─35億ユー
ロの上限を発行できたと指摘した。

経済・財務省は今回の入札で、目標レンジの上限に近い合計75億
ユーロを調達した。

 クレディ・アグリコルの金利ストラテジスト、ピーター・チャッ
トウェル氏は「応札額と発行額の観点から見ると、いい入札だ。た
だ、過去最高水準の利回りが懸念として残る」と述べた。

 3年物債の利回りは7.89%で、応札倍率は1.502倍。

 2022年3月償還債は利回りが7.56%、応札倍率は
1.335倍。前回入札時の利回りは6.06%だった。

 2020年9月償還債は利回りが7.28%、応札倍率は
1.538倍となった。
==============================
IMFに各国中銀が緊急資金拠出も、ユーロ圏当局が検討
2011年 11月 30日 08:52 JST
[ブリュッセル/フランクフルト 29日 ロイター] ユーロ圏
当局者は、イタリアやスペインに緊急支援が必要になった場合、最
後の手段として各国中央銀行が国際通貨基金(IMF)に資金拠出
する選択肢を検討している。複数の当局者が29日、明らかにした。

この日イタリアが実施した3年債を含む国債入札は、全体の調達額
が目標レンジの上限付近となったものの、3年債利回りがユーロ導
入以来の最高水準に達した。イタリアの市場での資金調達が急速に
困難となるなか、同国は欧州連合(EU)やIMFに支援を要請せ
ざるを得なくなるとの観測が強まっている。

しかし、特別な資金調達メカニズムが用意されない限り、ユーロ圏
第3位の経済大国であるイタリアを支援するための資金を十分確保
できるかは不透明。

当局者の1人は「イタリアが深刻な状況に陥ったら、ユーロ圏加盟
国はIMFの救済資金の拡大を決定することができる。各国中銀を
通じて資金を増やすことが可能だ」と述べた。その上で「これまで
にも協議されているものの、メーンシナリオとしては扱われていな
い」と話した。

別の当局者は、IMFへの資金拠出は、新たな借り入れメカニズム
を通じて行うことができるとの見方を示した。オランダのデ・ヤー
ヘル財務相は、IMFの特別引き出し権(SDR)の拡大も1つの
手段になり得ると指摘。同相は記者団に対し「SDR全体の拡大の
ほか、各国からの融資といった新たな方法も考えられる。その場合
、資金拠出は欧州諸国だけでなくその他の地域からも行われるべき
だ」と語った。

当局者の1人は、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のレバ
レッジ活用だけでなく、IMFとECBも支援体制に組み込まれる
必要があるとの認識を示した。
==============================
イタリア、IMFと金融支援で予備協議=関係筋
2011年 11月 30日 08:31 JST
[ワシントン/ブリュッセル 29日 ロイター] 複数の関係筋
によると、イタリアは国際通貨基金(IMF)と金融支援に関する
予備協議を行っている。IMFと欧州の中央銀行が共同で支援を行
う可能性もあるが、最終決定には至っていないという。事情に詳し
い複数の関係筋が明らかにした。

イタリアのモンティ新首相は29日のユーロ圏財務相会合で同国の
財政計画について説明するが、予算案を閣議に提出する12月5日
まではIMFへの正式な支援要請はしない見通しという。

IMFの報道官は「イタリアやスペインとも、いかなる形のIMF
融資についても協議していないことをあらためて確認する」との声
明を発表。イタリア中銀・財務省当局者も金融支援の要請は行って
いないとしている。

イタリアとIMFの予備協議に詳しいある関係筋によると、協議は
数週間前から高レベルで行われていたが、ドイツが欧州中央銀行(
ECB)による直接のイタリア支援はあり得ないとの立場を示した
23日以降、交渉が加速しているという。

同筋は「現在、4000億ユーロ規模の不測の事態を想定した計画
を中心に協議が進められている。イタリアは支援を要請していない
が、その方向に向かいつつある」と述べた。

IMFの融資能力は現在約3800億ドル。主要20カ国・地域(
G20)がIMFの財源強化を協議しているが、協議されている支
援額はIMFの融資能力を上回ることになる。

IMF理事会に近いある筋は、イタリアへの金融支援でIMFが約
1000億ユーロを拠出し、残りの3000億ユーロを欧州金融安
定ファシリティー(EFSF)と欧州の中銀がIMFに融資すると
の見方について「道理にかなう」とコメントしている。

イタリア向けの融資が通常のスタンドバイ融資になるのか、予防的
な融資枠になるかは未定だが、モンティ首相は条件付きのプログラ
ムが望ましいと考えているという。

ただイタリア当局者は、ユーロ圏全体が危機に瀕している状況でイ
タリアだけが支援を受けても効果が薄いと認識。欧州連合(EU)
筋も、イタリア、スペイン両国が、IMF融資とEFSFの国債一
部保証など、予防的な支援を受けることが理にかなうと指摘してい
る。

関係筋が先に明らかにしたところによると、12月半ばに発足する
スペインの次期政権も、財政を強化する選択肢の1つとして、国際
支援の要請を検討している。

次期政権を担う国民党(PP)と現政権は外部支援をめぐる協議を
否定している。新政権の組閣が終わっていないことで状況が複雑に
なっているが、IMF筋が明らかにしたところによると、IMFは
新政権の経済チームが発足し次第、新政権に接触する方針。
==============================
ユーロ圏財務相会合、ギリシャ向け融資実行を決定
2011年 11月 30日 08:20 JST
[ブリュッセル 29日 ロイター] ユーロ圏財務相会合(ユー
ログループ)は29日、ギリシャ向けの次回融資を12月半ばまで
に実行することを決定した。

ユーログループのユンケル議長が明らかにした。

2国間融資を通じた国際通貨基金(IMF)の財源強化を速やかに
検討することでも合意した。

同議長はイタリアについて、計画された対策で財政赤字目標を達成
できるとの見通しを示した。
==============================
ユーロ圏崩壊に備えた為替取引システムを準備=ICAP
2011年 11月 29日 12:01 JST
 [ロンドン 28日 ロイター] 世界最大の金融仲介取引業者
の英ICAP(IAP.L: 株価, 企業情報, レポート)は28日、一部の
国がユーロ圏から離脱して旧通貨を再び採用した事態を想定し、新
たな通貨に対応できる為替取引システムの準備を進めていることを
明らかにした。

 広報担当者によると、世界最大の為替取引プラットフォームであ
る同社のEBS(電子取引システム)について、ギリシャがユーロ
圏から離脱して旧通貨ドラクマを復活させた場合に対応できるかテ
ストを行っている。

 同担当者は、テストは複数の顧客が懸念を表明したのを受けてユ
ーロ/ドラクマと米ドル/ドラクマという2つの通貨ペアの取引に
ついて6カ月にわたり実施したが、これによって、ドラクマ以外の
通貨が複数が加わった場合にも対応できると説明した。

コラム目次に戻る
トップページに戻る