4188.ユーロ危機での儲け



メルケル独首相が、ECBの国債買取もユーロ共同債も拒否を貫くと、
それは、ユーロ崩壊になることが見えてきた。

フランス国債もヘッジファンドから狙われ、かつドイツ国債は、米
国務相とゴールドマンサックスがドイツのユーロ政策を批判するた
めに、買わないことで、札割れになったという。

ドイツの有力な信託会社DWSでさえ、欧州国債市場の崩壊を警告し、
ECBの介入を要求している。

また、オランダの金融グループINGもECBが「市場の裁定者としての
役割を受け入れるとき、自動的に投資家のリスク選好も上昇するで
あろうし、状況が緩和される」と発表している。

しかし、このECBの役割増大を許すと、それは金融機関に巨大な儲け
が出ることになる。今CDSの保証金は高いが、ECBの国債買取が始ま
れば、保証金が安くなる。この差が商売になる。

さあ、どうなりますか?
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森野さんHPより
http://a1morino.blogspot.com/

ドイツ国債札割れ
奇妙じゃあないですか、債務の救済が必要なイタリア国債が売れて
、救済の役回りを期待されているドイツ国債が札割れした事実。

救済に消極的なドイツを動かそうとするかのこの出来事、米国務相
とゴールドマンサックスが仕組んだという話。GSなど米銀はスワッ
プや保険商品の販売で欧州のソブリン債に1兆ドル超の保証をして
いる事実。真相はわからないけれど、さもありなんという気にもな
る。
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ECB頼み
”システムは自分自身を安定化しえない”

「ドイツの有力な信託会社DWSは欧州国債市場の崩壊を警告し、ECB
の介入を要求している」か。「オランダの金融グループINGもECBの
迅速な介入が不可避と。”さもなければ伝染のリスクは上昇し続け
、危機が継続する”。ECBが”市場の裁定者としての役割を受け入れ
るとき、自動的に投資家のリスク選好も上昇するであろうし、状況
が緩和される”。」
とは言ってもそれはまた彼らに利益の機会をもたらす。一般人には
勝手な言い分に聞こえるかもしれない。しかし国家債務へのファイ
ナンスが途切れることは一大事。事態をこうしておきながら自分自
身の始末に困ると言うのもなあ。

下記に欧州各国の改革能力の通信簿あり。
しかし市場の改革能力など誰も採点しないのだろう。
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債務危機と金融市場
ソブリン債の危機で国々の経済や社会は苦吟している。下記を読み
、改めて金融市場の奇形性に関心が向けられねばならないと感じさ
せられる。

「市場に、一国の政治制度や経済政策が申し分ないものかどうかの
判断に自分たちの仕方を押し付けた。しかし、市場は、単一の機関
でも様々なプレーヤーによる広く平衡を保たれた複合でもない。
それは大金融機関の小集団になった。その力は、大国が力を合わせ
たものを圧倒しうる。147の機関が、直接あるいは間接的にか民
間企業のグローバルな収入の40%をコントロールするのである。
腹立たしいのは、国々や社会との関連を考慮することなく彼らが利
益を追求することだ。こうした金融業者たちは手段を講ずるよりは
むしろ、いまここで、彼らが投機を行うときでさえ、多くは明らか
に手遅れで不適切な努力に対して債務危機を解決するよう強いる。
ソブリン債を保有する金融機関はCDSを購入することで保険を掛けう
る。こうした契約が金融機関の間で取引されるので、思慮深い企業
統治が詐欺になるように見える。・・・」


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