中国は、軍部の強硬派と実務家の穏健派の対立をうまく利用して、 対外政策を実行している。意図してそうしてる訳ではないと思うが 、その実行形式がそうなっている。 この方法を日本の外交政策でも真似すればよい。民主党の左と右は 大きく違う。特に長島首相補佐官は右的な位置を占めている。これ に対応する立場の代表的な議員を立てて左的な位置を占めて、その 2人でバランスングさせる手もある。 一人で、右も左の両方の位置を代表できない。民主党の中では右を 代表できるのは、長島さんしかいないので非常にこのポジションは よいが、親中的な人物を立てて、バランスさせるのは、対中政策で は有効かもしれない。 対中政策の議論過程を透明にして、中国へメッセージを送ることが 必要だ。 中国は、中国漁船の船長逮捕、ダライラマ訪日などに目立った批判 をしていない。ここで日中関係を混乱させると、アジア全体での反 中意識を高めるとして、少し控えているように見える。中国国民の 反日的な感情を刺激できないとして報道もしていないようである。 さあ、どうなりますか? ============================== ダライ・ラマ14世:民主党政権の政府高官と初会談 長島昭久首相補佐官ら民主、自民両党の国会議員が7日午前、東 京都内のホテルで、来日中のチベット仏教最高指導者のダライ・ラ マ14世と会談し、東日本大震災の被災地を慰問したことに謝意を 伝えた。渡辺周副防衛相、自民党の安倍晋三元首相も同席した。民 主党政権の政府高官とダライ・ラマ14世との会談は初めて。 自民党政権時代には02年11月、当時の米田建三副内閣相が「 国会議員」の立場で会談している。しかし、長島氏は外交・安全保 障担当で、ダライ・ラマ14世を「分裂主義者」「独立派」と非難 し続けている中国政府が反発する可能性がある。 会談で、ダライ・ラマ14世は、チベット問題について「中国の 自由と民主化を促すため、日本、インドなど民主主義国家が働き掛 けをしてほしい。これは米国のオバマ大統領にも伝えた」と述べた。 長島氏らは、宮城県石巻市などの被災地を訪れ、被災者を励ました ことに対して謝意を示した。 先月29日に来日したダライ・ラマ14世は大阪市や和歌山県内 で講演などを行った後、石巻市のほか、仙台市、福島県郡山市など を訪れた。 毎日新聞 2011年11月7日 14時23分