4171.対中国政策で強硬派と柔軟派を分けよ



中国は、軍部の強硬派と実務家の穏健派の対立をうまく利用して、
対外政策を実行している。意図してそうしてる訳ではないと思うが
、その実行形式がそうなっている。

この方法を日本の外交政策でも真似すればよい。民主党の左と右は
大きく違う。特に長島首相補佐官は右的な位置を占めている。これ
に対応する立場の代表的な議員を立てて左的な位置を占めて、その
2人でバランスングさせる手もある。

一人で、右も左の両方の位置を代表できない。民主党の中では右を
代表できるのは、長島さんしかいないので非常にこのポジションは
よいが、親中的な人物を立てて、バランスさせるのは、対中政策で
は有効かもしれない。

対中政策の議論過程を透明にして、中国へメッセージを送ることが
必要だ。

中国は、中国漁船の船長逮捕、ダライラマ訪日などに目立った批判
をしていない。ここで日中関係を混乱させると、アジア全体での反
中意識を高めるとして、少し控えているように見える。中国国民の
反日的な感情を刺激できないとして報道もしていないようである。

さあ、どうなりますか?

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ダライ・ラマ14世:民主党政権の政府高官と初会談

 長島昭久首相補佐官ら民主、自民両党の国会議員が7日午前、東
京都内のホテルで、来日中のチベット仏教最高指導者のダライ・ラ
マ14世と会談し、東日本大震災の被災地を慰問したことに謝意を
伝えた。渡辺周副防衛相、自民党の安倍晋三元首相も同席した。民
主党政権の政府高官とダライ・ラマ14世との会談は初めて。

 自民党政権時代には02年11月、当時の米田建三副内閣相が「
国会議員」の立場で会談している。しかし、長島氏は外交・安全保
障担当で、ダライ・ラマ14世を「分裂主義者」「独立派」と非難
し続けている中国政府が反発する可能性がある。

 会談で、ダライ・ラマ14世は、チベット問題について「中国の
自由と民主化を促すため、日本、インドなど民主主義国家が働き掛
けをしてほしい。これは米国のオバマ大統領にも伝えた」と述べた。
長島氏らは、宮城県石巻市などの被災地を訪れ、被災者を励ました
ことに対して謝意を示した。

 先月29日に来日したダライ・ラマ14世は大阪市や和歌山県内
で講演などを行った後、石巻市のほか、仙台市、福島県郡山市など
を訪れた。

毎日新聞 2011年11月7日 14時23分

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