4160.政策ジャパンの立ち上げ



10月29日、高崎経済大学教授・八木秀次さんを理事長、国際金
融専門家、元大和総研の津田栄さんを代表、事務局を遠藤さんとす
る「政策ジャパン」の立ち上げに誘われたので、行ってみた。
          Fより

まず、国家観を議論しようとしたが、ここで民主党議員を応援して
いる私たちのグループを含めていることを意識して、「ゆるやかな
保守」として政策提言を保守系の党、議員個人に提案することとな
った。

国家観は多くの時間を費やした。しかし、持続性のある社会実現と
か、危機的な様相の日本をどうするかということで収斂した。外交
、内政ともに危機的な状況にあることは間違いない。強い日本、豊
かな日本へということと、米国で国際金融を見てきた太井さんが提
案した正当性の確保などといろいろな意見が出た。

アンチ全体主義、自由と責任、小さな政府、あいまい路線、日本の
知恵、共同体、相互扶助、考える習慣、ゆるやかでいいから柱が必
要、危機感、江戸などというキー・ワードが出たが、最後に八木さ
んが、大平元首相時代の21世紀研究会の話を出した。

この中で、八木さんは、日本型福祉社会を目指した構想を発展させ
たいとの意向であった。大平首相が民間人のブレーンで、9つの研
究会があった。

その中の1つの提案が、昭和55年5月末、報告書『家庭基盤の充
実』の中にある日本型福祉社会のことである。

(1)国や地方自治体が国民の福祉を全部みるのは無理であり、国
民の健全な勤労意欲も失わせる
(2)まずは、国民一人ひとりの自助努力が必要で、その上で家庭
・地域・企業・同業者団体が国民の福祉を担い、国は最後のセーフ
ティーネットとなるべきだ
(3)そして、家庭が福祉を担う存在として国はその基盤を充実さ
せる政策を採るべきで、その意味で英国型でも北欧型でもない「日
本型」の福祉社会を目指すとある。

今、民主党政権の小宮山洋子厚生労働相は、社会主義的な政策で「
家庭基盤の充実」に逆行していると八木さんが考えているようだ。

議論の会場は、慶応大学の塾員ならびに教職員などしか利用できな
い、「社中交歡 萬來舍」で行った。この議論には、10名程度の人
が参加したが、議論の進め方が違うと最初に発言が出るなど波乱も
予想できる始まりではあった。

続いて、2次会では30名程度になり、ほとんどは20〜30歳代
の人たちであり、全員政治に興味がありそうである。その中の1人
の女性になぜ参加するか聞いたら、政治家志望の人たち向けのガイ
ダンスを作る会社に勤めているという。

また、もう1人の男性に声をかけると、日本がこのままでは危ない
と言うことで参加したと言う。職業は工事関係の家業だという。こ
の人には、駅での朝立ちを進めた。昔、何人も政治家志望の人たち
を地方議会で当選させたことがあるが、全員、駅での朝立ちが最初
である。

この日は、最後まで若い人たちに付き合って、家に帰ったら午前2
時を回っていた。

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