4154.Top 0.1%, top 1%, bottom 90%



Top 0.1%, top 1%, bottom 90% 
From: Eiichi Morino 

米国における所得の伸び率を示すこのチャートは刺激的。

http://rwer.wordpress.com/2011/10/23/top-0-1-top-1-bottom-90/
==============================
森野サン
グラフを見ました。まさに99%は水平ですね。 しらかわ
==============================
From: Eiichi Morino
10年以上前ですが、米国の中低所得層の所得は70年代
と比べて低くなったぐらいだという議論をした記憶があります
が、そのころの議論がそのまま使えそうなほど、99%は
変っていないですね。
むごい社会というべきです。
==============================
森野サン
最近は日本でもクールジャパンとかいって文化産業の推進でアニメ
、アートを売りに出したいようです。でも先ほどのグラフを見てい
て思うのは、アートコレクターとかアート支援の大企業とかは、あ
の0.1%や1%の領域にいる人たちですね。
今の格差社会では,アート、スポーツ、芸能が才能で階層を飛び越
えて成功できる職種の代表だと、、僕はそう思っています。
なんだかそれでいいのか、という気持ちがあります。日本の緑の党
に90年代にかかわっていたひとたちは、この問題を完全に通過し
ていきました。はじめはそうではなかったのですが。
しらかわ
==============================
From: Eiichi Morino
斉しからざるを憂うっていうのは大事なことですし、同時に
個人の人生で金銭的な報酬の多寡ではかれる成功は大事なこ
とではあります。しかしなんだか、それ以外の評価軸をもった
社会を作っていくのも重要なのかなとの気持ちもあります。

古い時代の人間から学ぶことも多いのですが、近世の学者や
芸術家、さらには技芸によって生きた芸人に至るまで、その
作品に学ぶとき、この人たちはどういう人生を生きたのかに
関心を持ったりもします。

なかには現世的な成功者もいますが、たいがいは学者こじき
のような生活でした。しかし、そうした生活でありながら、
民草の飢寒を憂えるような生き方をしている。彼らにとっての
報酬とはなんであったかを考えると、金銭を軸にした評価で
はなかったような感じもします。

もし、社会や人の生き方が変っていくのであれば、お互いに
評価しあう軸心を多様にたくさんもつ社会が必要なのでは
と感じたりもします。

臥龍、野に隠れているかのごときアーティストを支える世間
が必要ではないか、既成の社会での成功などいちばん遅れて
くればよく、そのときはもう歴史が見捨てはじめたときのも
のにすぎない、と。

Top 0.1%, top 1%, bottom 90%

コラム目次に戻る
トップページに戻る