米国のオフシェア・バランシング戦略表明で、東半球の覇権争いは 、熾烈になっている。中国は自国生存圏の拡大を目指し、ロシアは 自国勢力圏を拡大しようと「ユーラシア同盟」という構想を出し、 日本は「海洋フォーラム」という米国の代理人として行動している。 インドも自国勢力圏を拡大するため、バングラディッシュとの国境 を制定した。ベトナムには艦船を供給する契約を結び、自国の勢力 圏範囲とする。 このように、中国、ロシア、インドと米国代理人としての日本とい う4者で東半球の取り合いを行うようである。 中国は、すでに北朝鮮、パキンスタン、ラオス、カンボジア、ミャ ンマー、イランを自国経済圏へ導入しようとしている。しかし、ミ ャンマーは、中国の支配が大きく、徐々に中国から離れようとして いる。 ロシアは中央アジアとモンゴルを押さえ、インドを通じて東南アジ アに出られるかと言う状況だ。北朝鮮にも手を出し始めた。 日本は、フィリピンなど米国の息が掛かった地域から徐々にグルー プ化しようとしているが、軍事的な支援をしなかったことで、安全 保障問題でどこまで頼りになるか未知数である。 しかし、南シナ海の領域問題で、中国が他国に出て行けと言ったこ とで、周辺国は、日本に助けを求めている。日本は米豪と協調して 動く必要がありそうである。 ============================== 周辺国統合、米欧中に対抗 プーチン氏、ロの針路示す 【モスクワ共同】来春のロシア大統領復帰が確実視されるプーチ ン首相が4日、ユーラシア同盟と呼ぶ旧ソ連諸国との経済統合構想 を発表した。ソ連崩壊を「20世紀最大の地政学上の悲劇」と公言 するプーチン氏にとって、ロシアと周辺国を束ねて米欧や中国との 対抗軸にするのは悲願。大統領復帰後のロシアの針路を示した形だ。 構想の背景には、ロシアとカザフスタン、ベラルーシとの「関税 同盟」実現や、3カ国の経済統合を進める「統一経済圏」の来年1 月発足がある。 2011/10/05 18:47 【共同通信】