4137.東半球の取り合い?



米国のオフシェア・バランシング戦略表明で、東半球の覇権争いは
、熾烈になっている。中国は自国生存圏の拡大を目指し、ロシアは
自国勢力圏を拡大しようと「ユーラシア同盟」という構想を出し、

日本は「海洋フォーラム」という米国の代理人として行動している。
インドも自国勢力圏を拡大するため、バングラディッシュとの国境
を制定した。ベトナムには艦船を供給する契約を結び、自国の勢力
圏範囲とする。

このように、中国、ロシア、インドと米国代理人としての日本とい
う4者で東半球の取り合いを行うようである。

中国は、すでに北朝鮮、パキンスタン、ラオス、カンボジア、ミャ
ンマー、イランを自国経済圏へ導入しようとしている。しかし、ミ
ャンマーは、中国の支配が大きく、徐々に中国から離れようとして
いる。

ロシアは中央アジアとモンゴルを押さえ、インドを通じて東南アジ
アに出られるかと言う状況だ。北朝鮮にも手を出し始めた。

日本は、フィリピンなど米国の息が掛かった地域から徐々にグルー
プ化しようとしているが、軍事的な支援をしなかったことで、安全
保障問題でどこまで頼りになるか未知数である。

しかし、南シナ海の領域問題で、中国が他国に出て行けと言ったこ
とで、周辺国は、日本に助けを求めている。日本は米豪と協調して
動く必要がありそうである。

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周辺国統合、米欧中に対抗 プーチン氏、ロの針路示す

 【モスクワ共同】来春のロシア大統領復帰が確実視されるプーチ
ン首相が4日、ユーラシア同盟と呼ぶ旧ソ連諸国との経済統合構想
を発表した。ソ連崩壊を「20世紀最大の地政学上の悲劇」と公言
するプーチン氏にとって、ロシアと周辺国を束ねて米欧や中国との
対抗軸にするのは悲願。大統領復帰後のロシアの針路を示した形だ。

 構想の背景には、ロシアとカザフスタン、ベラルーシとの「関税
同盟」実現や、3カ国の経済統合を進める「統一経済圏」の来年1
月発足がある。

2011/10/05 18:47 【共同通信】

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