4073.クラス0戦略#2・「中国という国家の真の恐ろしさ」



クラス0戦略#2・「中国という国家の真の恐ろしさ」 

今回は前回の「号外」に続き、予定を変更して第2章をお届けしま
す。 

世界第2位の経済力を誇る国家が、人権を蹂躙する独裁国家であり
、軍事力の急激な増強と、周辺海域における見境の無い領土拡張は
、憂慮すべき事態ではあるが、それについては今回は敢えて流す事
にする。 

中国元はドルに対して固定レートではないものの、未だに連動する
よう保たれている。 
それは、中国当局が元が高くならないように「操作している」のが
根本的な原因である。 

中国当局が「元を売ってドルを買っている」だけならまだいい。 
もしこれが、「元を売って円を買っている」となると、話が根本的
に違って来る。 
もし中国当局が莫大な貿易黒字を使って、日常的に円買いを押し進
めていれば、日本の当局は結果的に生じる円高に対して、財政的に
は全く太刀打ちできない。 
それが、実際の円の価値(日本国債のリスクを含めて)を無視した
動きとなれば、それはもう、国家的謀略以外の何物でもない。 

更に状況的に不自然なのは、経済発展著しい韓国のウォンがほとん
ど上がらない(むしろ下がっている)ことである。普通に考えると
、円以上にウォンが上がるべきである。なぜそうならないのか。 

国家機関の為替取引に関して公開の義務が無い以上、中国当局が円
を操作している懸念は大いにある。 
そう考えると、中国当局が正確な円の外貨準備高を公表しているの
かどうかすら甚だ疑わしいのである。 
(中国以外の円の外貨保有高の合計が合っている場合は、信用せざ
るを得ないが、その数字があるのなら教えて戴きたい所である。) 

『日本を沈没させる。』 

それが中国共産党の目的であるなら、残念ながらその計画は既に達
成段階にあると言える。 
中国がその気になれば、日本が経済的に完全に落ちて用済みになっ
たと見るや、円を一気に売って実勢以上に暴落させる事も可能であ
り、それを実際にやり兼ねない危険極まりない国なのである。 
※円が過剰に暴落すれば、中国による本格的な日本買いが始まり、
日本経済は完全に中国資本に飲み込まれる。 
(日本を退治した後は、恐らく次は韓国が標的になるだろう。) 

『中国の成長が日本経済にもプラスになっている。』 

そう言う経済学者は多い。 
実際は全くの逆で、中国の成長は日本の犠牲の上にある。 
中国製の安い商品が日本の市場を奪い、製造ばかりか流通でも雇用
を奪い(安い商品を運ぶため、物流コストは当然削減される)、中
国国内への工場移転で投資資金を奪っておきながら、それでいて中
国国内の日本企業の利益は日本国内に還元されず、結果的に日本の
輸出産業に甚大な打撃を与えている。 
現在のアメリカもほぼ同様の状況にあるが、日本はこれにプラス円
高という二重苦なのである。 

『今の日本は、中国という寄生蜂の幼虫を植えつけられた無抵抗の
芋虫である。』 

蜂の幼虫が芋虫の体を食い破って出て来るまで、何ら成す術が無い。 
結果、ただ座して死を待つのみである。 
一方のアメリカは、いつまでも黙っていないはずではあるが。。。 

今の過熱する円高を見て、「こういうご時世なのだから、耐えるし
かない」と諦める経営者もいる。 

『この円高はしばらく続く』 

そんな予測でいいのか、腰抜け経済学者! 
日本の金融当局が、未だに「注視する」とか「懸念する」とか、ま
るで無関心かのようなコメントに終始するのは実に情けない状況で
ある。 
経済は心理戦である。 
諦めてしまえば、結局それなりの結果にしかならない。 

アメリカの雇用統計が悪く出れば、円高は仕方ないのか。 
日本はもっと悪い(絶望的な)財政指標を出せば、そんなものは簡
単に打ち消せる。 
効果が24時間以内、2円分しかない日銀の単独市場介入を繰り返
しても無駄であるのは明らかである。何度無駄な財政出動を繰り返
せば分かるのか。 
ここは嘘でも「円は3ヶ月以内に暴落する」とでも言わなければな
らないのである。 

不幸自慢をしているようで、滑稽で情けない話ではあるが、今それ
をしなければ、日本はただ自滅するのみである。 
ただし、どんなに円安になったからと言って、財政破綻を回避でき
るものではないが、日本経済の破綻を避けるには、円高の是正は必
須なのである。 

日本の経済人は、もっと世界の現実(裏)を見る必要がある。 
具体的な目標を掲げて戦略を立てろ! 
目指す目標は、 

『半年以内に1ドル120円』 

これが3ヶ月延びても影響は少ないが、2年延びれば日本経済は持
たない。 

勘助 

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