4051.動物界から学んだ世界の10大技術



動物界から学んだ世界の10大技術
                   平成23年(2011)7月17日(日)
                「地球に謙虚に運動」代表 仲津 英治

 暑中お見舞い申し上げます。
 台湾から日本列島に掛けて盛夏を迎えておりますが、韓国はまだ梅雨
空のようですね。
           
 さて、つい最近、「動物界から学んだ世界の10大技術」と題する英文の
ブログを発見しました。下記ブログをご覧ください。
http://blog.yam.com/aquaculture/article/23762824
 
 原題は、「10 Technologies We Stole From the Animal Kingdom」
  
となっており、そのまま和訳すると「動物界から盗んだ10技術」という
表現であまり好ましい表現をしておりません。

 この中でカワセミと新幹線列車の先頭形状の事が紹介されています。
それ以外の9大技術は、私も初めて知るものばかりで、大変勉強になり
ます。別添、「動物界から学んだ世界の10大技術」と題してカワセミの
ところの全訳と他の項目は表題と一部中身を表す訳を添えて見ました。
解り難いところもあるのですが、ご参考になれば、幸甚です。

 ところで、カワセミと新幹線列車の先頭形状の一文では、私の名前も
出ているのですが、500系新幹線電車のことは触れられておりません。
また一部不正確なところがあります。新幹線列車が高速でトンネルに
突入すると、空気の圧力壁ができ、トンネル出口で列車がその壁を突き
破る時に大きな音を出し、乗客に不快感を与えている、と言う記述が
それです。

 実際は高速列車のトンネル突入により、圧力波が立上り、それが成長
しながら、音速でトンネル出口に向かいます。そして圧力波の一部が放
出される時に、つまり列車がトンネル出口を通過する前に大きな音と
空気振動をもたらすのです。従って迷惑をお掛けしたのはトンネル出口
周辺の住民の方々でした。

 また、「仲津は数々の列車の先頭形状を実験し、最適の答えがカワ
セミのくちばしの形状であることを発見したのである」と記述されて
いますが、各種先頭形状の実験をしてくれたのは、JR西日本の若手技
術者と鉄道総研のスタッフでした。
 
 さらにフクロウに学び、カワセミに近づいた500系新幹線電車のこと
などが英語で紹介されている事例をこのたび多数発見しました。その中
で一番正確で事実関係を伝えてくれている記事は、下記のものです。
500系の事は触れていますが、私は日本人技術者として書かれ、名前は
紹介されておりません。かつて(財)日本野鳥の会のHPに私の一文「自然
に学ぶ」と題して、日英中の3ケ国語で掲載されていましたが、それを
参考にしたものと思われます。別添ご参考までにお送りします。

「動物から我々は何を学べるか」=What we can learn from animals
http://muxlim.com/blogs/aslanerler/what-we-can-learn-from-animals-2/

 自然に学び、自然を活かすことは大事なことですね。世界的なテーマに
なってきているようです。皆様如何でしょう。


                           以上
「地球に謙虚に運動」代表


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