4038.ストレステストの意味



ストレステストの本来の意味は、原発の構造上でおかしな設計等を
見つけるために、想定以上の地震や津波などシミュレータの中で起
こして、設計の構造上の問題を見つけることである。

このため、原発を止める為にストレステストを行うわけではないし
、老朽化などの問題点は発見できない。設計値で行うことになるの
で、同じタイプの原子炉は機器配置が同じであれば、そのシミュレ
ーション結果は、流用できることになる。

反原発を主張する人たちは、この原理を知らないで、原発を止める
ものとして、ストレステストを見ていませんか??

このため、機器配置がおかしかったら、対処処置をとればテストは
OKとなるので、2年程度の改修期間で再稼動が可能になる。

それを突然、言うことでテスト準備の時間が必要なために、ムダに
止まることになる。原価償却期間にある原発は、その分のコストが
掛かるので、電力会社の経営的には大変なことになる。このコスト
は電気代に上乗せで、国民は払うことになるのである。

このような企業負担になるので、今までは政府は準備期間を見て、
事前に言っている。4月に原発再開の条件としてストレステストを
言っていれば、準備ができたはずである。

それを故意に言わないで、再開寸前にストレステストを言うことは
ゲリラ活動である。首相がゲリラ的であると、政府を信用できなく
なる。これを経団連米倉会長が批判するのは、当たり前である。予
見できないことが多いと、企業をまともに経営できない。



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