4031.いつまで続く菅政権



今、民主党は菅首相と言う疫病神に取り付かれている。このまま放
置すると民主党の議員全員が怠慢と言うことになり、日本の没落は
民主党議員全員の責任になる。両院議員総会の体たらくは何だと国
民は怒っているようだ。

民主党議員の懇親会に出席の依頼をしても、ほとんどの人が軽蔑し
た目で見る。これは大変なことになっている。8月解散を国民は恨
みを晴らす機会として期待している。
             津田より

0.はじめに
菅首相について、伸子夫人が言う「菅は市民ゲリラ」というだけは
ある。民主党の大多数を敵にした状態からの粘りはさすが、ここま
で上り詰める理由である。

6月始めの段階では、閣内でも福山官房副長官しか味方が居ない状
態になっていた。特に菅首相と孫さんが仕掛けた再生エネ法の座談
会には出席を断った枝野官房長官ではなく、福山官房副長官が出席
している。

また、民主党を分裂させるために自民党は不信任案可決に向けて、
大連合というエサを仙谷氏や小沢氏の両方に撒いたが、自民党も次
の民主党政権にも実は協力する気がないことが、民主党側にも透け
て見えてきた。

自民党の演技であることがハッキリとした。実は自民党は早期の解
散総選挙を望んでいるし、恨みを晴らすために、国民も解散総選挙
を望んでいる。

また、菅首相は組織を運営したことがないので、人の動かし方を知
らない。この原因は菅首相の政治スタイルで「手柄は自分がとりま
しょう、汗は他人にかかせましょう」というので、菅首相に仕える
者全てを敵に変える。しかし、反対に、敵を翻弄する方法は確かで
ある。このため、執行部が敵になってからは、その力を思う存分、
発揮できている。

執行部が画策したものを受け入れたかに見せかけて、実は執行部を
翻弄している。その翻弄させる脅しが、解散総選挙ということであ
る。味方を脅し、敵が望むことを与党の首相が公然と言う事態であ
る。人の道として外れているという東洋的な思想を言ってもムダで
ある。東洋思想を菅さんは全然、持っていない。

この様な状態で味方を得た。亀井さんで、国民新党も自民党と民主
党が大連合を組まれると立場がなくなる。このため、大連合を潰す
思惑であるが、この思惑と菅首相の思惑が奇妙な一致を見ている。

民主党と自民党を決裂させるために、自民党の浜田和幸参議院議員
を一本釣りして総務政務次官にする人事を行うために、亀井さんは
同じ高校を卒業した浜田和幸さんをターゲットにした。この工作は
亀井さんと北沢防衛長官の2人で行ったようである。

また、浜田人事について、岡田幹事長は首相から事前に聞き、国会
運営上の懸念を伝えていたが、実行されてしまったようである。

また、民主党の小沢一郎元代表に近い山岡賢次副代表に閣僚入りを
打診した。「挙党一致」を主張していた国民新党の亀井静香代表の
助言を受け入れた形だが、断られるように本人に直接の打診をした
ようだ。亀井氏の顔を立てるため、形だけ打診の可能性が高い。

そして、国民新党の亀井静香代表が6月27日、首相特別補佐官に
就任した。

1.両院総会前
復興に必要な復興基本法が通り、執行部も動き始めた。岡田幹事長
は要請があった両院議員総会を6月28日に国会内で開くことを決
め、「この総会で首相出席で所信を述べてもらう」とした。そして
、首相の辞任の条件を明確化することを要求している。

執行部の執拗な要求で、菅首相も折れて執行部が提示した特例公債
法と2次補正予算の2法案を蹴って、再生エネ法を3つ目の条件と
して入れた。

菅首相の辞任時期を決めたい民主党の岡田克也幹事長、輿石東参院
議員会長、枝野幸男官房長官、仙谷由人官房副長官や玄葉光一郎国
家戦略担当相、安住淳国対委員長の6名は26日夜、11年度2次
補正予算案と特例公債法案が成立し、再生可能エネルギー固定価格
買い取り法案が採決されれば、菅直人首相は8月末の延長国会の会
期末を待たず退陣すべきだとの認識で一致した。

このように主要な執行部役員全員が態度を降下したのは、浜田和幸
議員の総務省政務次官人事で、自民党との交渉前面に居る執行部役
員のメンツを首相が潰したことに、全員が憤りを感じたことによる
ようだ。

この動きを察知したため、菅首相は6月27日の記者会見で、再生
エネルギー促進法案が今国会で成立しなかった場合、衆院を解散す
る可能性について聞かれたが、「何としても私の内閣で(再生エネ
法案を)成立させたい」とだけ述べ、解散の可能性は否定しなかっ
た。解散の脅しを執行部と民主党議員に向け行う。

また、自らの進退に関し、首相は「2011年度第2次補正予算案、再生
可能エネルギー促進法案、(赤字国債発行に必要な)特例公債法案
の成立が一つのめどになる」と述べ、これら三つの成立が退陣の条
件との認識を表明した。

やっと28日の両院議員総会の前日に辞任の条件を明確化した。し
かし、首相は退陣時期は明示しなかった。法案が成立しなければ永
遠に居座ることが出来るようにしたとも考えられる。

2.両院議員総会
28日に国会内で開かれた民主党の両院議員総会は冷ややかな雰囲
気に包まれた。

橘秀徳衆院議員は自民党から浜田和幸氏を総務政務官に引き抜いた
首相人事を批判したうえで、安住氏に同調を呼びかけた。安住氏は
「橘さんと同じような考え。男は黙って仕事をこなす」とし、会場
には大拍手がわき、安住氏の横の首相は苦虫をかみつぶしたようだ。

首相に早期退陣を求める声も相次ぎ、小沢元代表に近い瑞慶覧長敏
衆院議員は「新代表を速やかに選んでほしい」と早期の代表選を要
求した。

会場の冷たい雰囲気を感じ首相は、退出前に「私自身は私のことだ
けで言っているのではなく、(次期首相に)安定的に引き継ぐとい
うことで、私個人が何かを得たいとかそういうことではない」と熱
弁を振るったが、見え透いた権力保持の欲求を隠せないようである
が、一部の真理はついている。

しかし、ここでも菅首相は作戦勝ちである。事前に辞任の3条件を
明示したことで、もっとも恐れる代表解任の動議が出なかった。動
議が出ていれば、民主党議員の多くが賛成したはずであるが、それ
をさせなかった。これで当分、怖い者なしの状態になる。巻き返し
のチャンスもできる可能性がある。

3.両院総会後
浜田議員の引き抜きで民主、自民、公明3党の協調は崩れ、70日
間延長した通常国会は10日近くも無駄になったが、10日の審議
がストップしただけであり、亀井さんとしては計算済みであろう。

国民新党の亀井静香代表は29日午後、「政権に協力しなければ、す
ぐ(わが身に)降りかかってくる。第2、第3の浜田議員が出てくる
」と自民党から多くの議員を引き抜くとけん制した。

民主党の仙谷代表代行は前原Gの会合で「浜田人事は百害あって一
利なしだ。与野党で合意形成しようとしているのに、それを面白く
思わない人にたぶらかされた」と述べ、首相と亀井さんを厳しく批
判した。

これに対して、亀井代表は「政権運営をしたことが(長く)ないか
ら、そんなたわ言を言っている」と述べ、仙谷代表代行に反発して
いる。 

谷垣自民党総裁は30日、7月中旬にも提出される2011年度第2次補
正予算案について淡々と素早く処理すべきと賛成する意向を示唆し
た。また、引抜が起こるのを防止するために、離党予備軍とみられ
る議員に個別に会い、離党を思いとどまるよう働きかけている。

そして、自民党は「空転で審議日程を遅らせれば、8月には民主党
は立ち往生する」という“日程闘争”にシフトしている。個別法案
には賛成でも、全体的な日程が足りないことで、特例公債法案など
が廃案になっても、自民党など野党の責任ではないという方法を模
索している。日程闘争が出来る10日の空転を経て、国会は5日に
も審議が再開される見通しとなった。しかし、背景には民主党執行
部が、野党に対して低姿勢に努めたこともある。

この自民党の対応に対して、亀井代表(首相補佐官)は2日、菅首相
3法案成立を退陣の条件としていることについて「3条件が早く成
立するよう自民党も協力すべきだ。そして(首相に)お遍路に旅立
ってもらうことができる」と語ったが、再生エネ法は公明党・自民
党なしでも成立できるとしていたが、日程問題だとそういうわけに
は行かないことになる。亀井さんの作戦が破綻した可能性もある。

このような状況で、「社会保障・税一体改革案」の年度内の法案化
に向け、野党各党に協議を申し入れるよう菅首相は指示した。

しかし、公明党は、社会保障と税の一体改革に関する与野党協議に
ついて、菅直人首相の下での参加に慎重な考えを示した。これは自
民党も一緒である。

これを受けて、民主党の仙谷・枝野・玄葉3氏も新首相になっての
協議にすると表明した。

このような任期を延ばす努力で、菅首相の在任日数が30日で388日と
なり、森喜朗氏を超えた。戦後の首相では19番目に長い。ただ、退
陣表明した首相の求心力低下は著しく、官邸を訪れる府省幹部は激
減。会食相手も「身内」がほとんどで、孤立感を深めている。しか
し、政界では「さらに延命を図る」との見方が消えない。

小沢さんが言うように「基礎的な勉強をしないで偉くなっちゃった
ヤツばっか。危機が起きるとどうしたらいいか分からなくなる」と
評しているが、その上に、菅首相を見て、民主党議員は倫理観もな
い人間のクズという感じを受けている国民も多いのではないかと思
える。

さあ、どうなりますか??

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小沢氏、民主党政権を酷評…石川議員の著書で
読売新聞 7月3日(日)3時17分配信

 民主党の小沢一郎元代表の元秘書で、元代表の資金管理団体をめ
ぐる政治資金規正法違反事件で公判中の石川知裕衆院議員(無所属
)の著書「悪党 小沢一郎に仕えて」(朝日新聞出版)が7日に刊
行される。

 石川氏は大学在学中から元代表の自宅に住み込み、1996年か
ら10年近く秘書を務めた。著書は、自らの半生に触れつつ元代表
の私生活の一端などを紹介。携帯電話を「ピコピコ」と呼んで持ち
歩かない、などの様子をつづっている。

 また、5月31日に元代表と行った対談も掲載。元代表はこの中
で、民主党政権を「基礎的な勉強をしないで偉くなっちゃったヤツ
ばっか。危機が起きるとどうしたらいいか分からなくなる」と酷評。

 07年に福田首相(当時)と進めた大連立構想については「民主
党に経験を積ませたかったし、政権交代への近道でもあった。誰も
文句を言わなかったし、菅(首相)なんか何も言わなかった。みん
な後になってワーワー言い出して」と悔しさをにじませた。 
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自民は退陣3条件に協力を=亀井氏が被災地視察
時事通信 7月2日(土)18時59分配信

 国民新党の亀井静香代表(首相補佐官)は2日、宮城県石巻市で記
者団に対し、菅直人首相が2011年度第2次補正予算案と特例公債法案
、再生可能エネルギー促進法案の成立を退陣の条件としていること
について「3条件が早く成立するよう自民党も協力すべきだ。そうす
れば『ああ、やることはやったな』という思いで(首相に)お遍路
に旅立ってもらうことができる」と語った。
 また、自身が主導した自民党の浜田和幸参院議員の総務政務官起
用に同党が反発していることについて「こんな未曽有の大災害に際
して批判ばかりしていてはいけない。恥を知れと言いたい」と強調
した。
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最前線の苦労わからず…岡田氏、首相判断に苦言
読売新聞 7月2日(土)18時31分配信

 民主党の岡田幹事長は2日、テレビ東京の番組で、自民党に離党
届を提出した浜田和幸参院議員の総務政務官起用について、菅首相
から事前に聞き、国会運営上の懸念を伝えていたことを明らかにし
た。

 そのうえで、「国会の最前線でどういう(野党対策の)苦労をし
ているのか、皮膚感覚として理解できなくなってしまっている」と
、首相の判断に苦言を呈した。

 また、首相が2011年度第2次補正予算の成立など「退陣3条
件」を6月28日の両院議員総会で示したことについて、「もう1
週間ほど前に言ってもらえれば、野党との話し合いは非常にスムー
ズになった。非常に回り道した」とこぼした。
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国会正常化へ民主低姿勢…狙いは首相早期退陣?
読売新聞 7月2日(土)9時25分配信

 空転していた国会審議が5日にも再開される見通しになった。

 背景には、民主党執行部が、野党に対して低姿勢に努めたことが
ある。

 一方、自民、公明両党は、国会空転が続けば世論の批判を浴びか
ねないことを警戒し、正常化で折り合うこととした。 
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離党予備軍に不安つのらす自民、党幹部が説得も
読売新聞 7月2日(土)1時18分配信

 浜田和幸参院議員を総務政務官に「一本釣り」された自民党が、
参院でくすぶる離党の動きに神経をとがらせている。

 1日には、自民党の丸山和也参院議員が、国会内で民主党の石井
一副代表と公然と会談した。会談終了後、丸山氏は記者団に、「参
院では、法案の採決で党議拘束を外すべきだという話をしただけ。
離党の話題はなかった」と説明した。しかし、石井氏は水面下で自
民党参院議員の引き抜き工作を行っているとみられているだけに、
自民党執行部の不安は消えない。

 自民党執行部は、先に離党届を提出した浜田氏については、民主
党の石井氏のほか、国民新党の亀井代表や、亀井氏に近い元自民党
参院議員会長の村上正邦氏が働きかけたものとみている。自民党幹
部は、「亀井氏らはこれまでに、浜田氏に加え、丸山氏ら10人前
後の自民党参院議員と接触した」としており、党幹部が、「離党予
備軍」とみられる議員に個別に会い、離党を思いとどまるよう働き
かけている。6月29日には、自民党の中曽根弘文参院議員会長が
真意を探るため村上氏を訪ねたが、村上氏は「離党を働きかけたこ
とはない」と述べるにとどまったという。 
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国会正常化で与野党合意へ、集中審議を来週再開
読売新聞 7月1日(金)20時7分配信

 民主党は1日の与野党国会対策委員長会談で、来週、菅首相が出
席して衆参両院で予算委員会の集中審議を行い、国会を正常化させ
たいと提案した。

 自民、公明両党など野党側も基本的に応じる方向だ。6月22日
に会期を70日間延長して以来、空転が続いていた国会は、5日に
も審議が再開される見通しとなった。

 民主党は1日の与野党国対委員長会談で、〈1〉5日に衆院、6
日に参院でそれぞれ予算委員会を開き、集中審議を行う〈2〉7日
に衆院で原子力損害賠償支援機構法案、参院で自公など5党が提出
した原子力損害賠償仮払い法案を審議入りさせる――などの日程案
を示した。 
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与野党協議は首相退陣後…仙谷・枝野・玄葉3氏
読売新聞 7月1日(金)19時37分配信

 民主党の仙谷由人代表代行(官房副長官)は1日の同党の会合で
、消費税率を10%に引き上げることを柱とした「社会保障・税一
体改革案」に関する与野党協議について、「誰が(民主党の新しい
)執行部を担うのか不明だが、新しい体制になることは間違いない
」と述べ、菅首相の退陣後に本格化するとの見通しを示した。

 枝野官房長官や玄葉国家戦略相(民主党政調会長)も同日、同様
の認識を示した。
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菅首相の下での与野党協議に慎重  一体改革で公明幹事長
産経新聞 7月1日(金)12時10分配信

 公明党の井上義久幹事長は1日の記者会見で、社会保障と税の一
体改革に関する与野党協議について「今の民主党が与野党協議を責
任を持ってやれる体制にあるのか、疑問を持たざるを得ない」と述
べ、菅直人首相の下での参加に慎重な考えを示した。
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一体改革案を閣議報告…首相、与野党協議を指示
読売新聞 7月1日(金)12時1分配信

 与謝野経済財政相らは1日午前の閣議で、2010年代半ばまで
に消費税率を10%に引き上げることを柱とした「社会保障・税一
体改革案」を報告した。

 菅首相は閣議後の閣僚懇談会で、一体改革案の年度内の法案化に
向け、野党各党に協議を申し入れるよう指示した。
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破綻寸前の延長国会日程、立ち往生狙う自民
読売新聞 7月1日(金)8時23分配信

 国会空転の影響で、政府・与党が描いてきた延長国会の日程が「
破綻寸前」(衆院事務局)となっている。自民党の戦術は「審議日
程を遅らせれば、8月には民主党は立ち往生する」という“日程闘
争”だ。 

 民主党執行部は当初、〈1〉延長国会冒頭から、原子力損害賠償
支援機構法案、再生可能エネルギー特別措置法案の審議を始め、
2011年度第2次補正予算案提出の7月15日までに衆院通過
〈2〉2次補正予算案は1週間で成立〈3〉全法案をお盆前の8月
12日までに成立――との青写真を描いていた。お盆明けに、首相
退陣に伴う民主党代表選を行う環境を整えるためだ。

 だが、この構想は、浜田氏問題などへの野党の反発で「既に2週
間の遅れが生じた」とされ、民主党国対は「エネルギー法案などは
8月31日の会期末ぎりぎりまでかかりそうだ」との見方も出始め
ている。

 8月後半以降も政治日程は立て込んでいる。11年度第3次補正
予算案の編成が本格化するのは8月後半〜9月上旬とされる。9月
前半には首相訪米も俎上(そじょう)にある。12年度予算案概算要
も9月末には決めなければならない。 
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仙谷氏キレた “学級崩壊”深刻
産経新聞 7月1日(金)7時56分配信

 自民党に離党届を提出した浜田和幸参院議員を総務政務官に一本
釣りした菅直人首相の政治手法に、仙谷由人官房副長官の堪忍袋の
緒が切れた。引き抜きで民主、自民、公明3党の協調は崩れ、70
日間延長した通常国会は10日近くも無駄になった−。仙谷氏が爆
発させた怒りは、首相の想定以上に広がりつつあるようだ。
(水内茂幸)

 政府・民主党の「学級崩壊」は急速に進んでいる。

 「百害あって一利なし 仙谷由人」。国会内の民主党国対役員室
の壁には、こう書かれた紙が張られていた。仙谷氏が書いたかのよ
うに装ったもので、隣には「宰相不幸社会」「菅どうした」などと
、首相を揶揄(やゆ)する文言が並んでいた。子供じみた鬱憤晴ら
しが、あちこちで始まった。

 民主、自民、公明3党の協調ムードは消し飛んだ。30日の記者
会見で自民党の谷垣禎一総裁は「首相が暴走を始めた。『自民党と
の協力は必要ない』というメッセージだ」となじった。
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<菅首相>山岡氏に「入閣」打診 実現せず「人事下手」の声
毎日新聞 7月1日(金)0時41分配信

 菅直人首相が27日に閣僚人事を断行した際に、民主党の小沢一
郎元代表に近い山岡賢次副代表に閣僚入りを打診していたことがわ
かった。小沢グループを含めた「挙党一致」を主張していた国民新
党の亀井静香代表の助言を受け入れた形だが、人事は小幅にとどま
り実現しなかった。首相の唐突な打診には執行部、反執行部の双方
の側から「首相は人事が下手」との声があがっている。

 首相に近い党幹部や小沢グループ幹部によると、首相側は亀井氏
を通じ、入閣を前提に「人事の話で会いたい」と打診したが、山岡
氏は「小沢元代表に相談する」として回答を保留し、最終的に断っ
たという。「小沢グループとの融和を図るなら、人事は小沢さんに
推薦してもらうべきだ」(グループ幹部)と、首相側の手法に疑問
を投げかける。首相が亀井氏の顔を立てるため、形だけ打診した可
能性もある。
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首相、亀井代表に「たぶらかされた」と仙谷氏
読売新聞 6月30日(木)19時21分配信

 菅首相が自民党に離党届を提出した浜田和幸参院議員を総務政務
官に起用した人事は、30日も与野党に波紋を広げた。

 民主党の仙谷由人代表代行(官房副長官)は前原誠司前外相のグ
ループの会合で、「百害あって一利なしだ。与野党で合意形成しよ
うとしているのに、それを面白く思わない人にたぶらかされた」と
述べ、首相と国民新党の亀井代表を厳しく批判した。
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在任日数、森氏超す=求心力は低下―菅首相
時事通信 6月30日(木)19時16分配信

 菅直人首相の在任日数が30日で388日となり、森喜朗氏を超えた。
戦後の首相では19番目に長い。ただ、退陣表明した首相の求心力低
下は著しく、官邸を訪れる府省幹部は激減。会食相手も「身内」が
ほとんどで、孤立感を深めている。
 首相は6月1日に麻生太郎氏の在任期間を上回った。その後、8日に
福田康夫氏、9日に安倍晋三氏をそれぞれ抜いた。首相が退陣時期を
曖昧にしていることから、政界では「さらに延命を図る」との見方
が消えない。
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2次補正賛成を示唆=首相発言「まっとうな神経でない」―自民総裁
時事通信 6月30日(木)18時8分配信

 自民党の谷垣禎一総裁は30日午後の記者会見で、7月中旬にも提出
される2011年度第2次補正予算案について「おそらくは反対するよう
なものではない。出てくれば淡々と素早く処理すべきではないか」
と述べ、賛成する意向を示唆した。
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「汗は他人に」変わらぬ首相 人間性だけは首尾一貫
産経新聞 6月30日(木)7時56分配信

 ギリシャ神話のミダス王は触れるもの全てを黄金に変えた。菅直
人首相は接する者全てを敵に変える。これもまた特異な能力だと言
えよう。敵は野党だけにとどまらない。閣僚も民主党執行部も公然
と居座りを批判する。各種世論調査では国民の8割が早期退陣を求
めている。

 とはいえ、「手柄は自分がとりましょう、汗は他人にかかせまし
ょう」という政治手法は相変わらずだ。安全確認済みの原発の再稼
働については海江田万里経済産業相にすべて押しつけ、自らが関わ
ろうとしない。
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「第2、第3の浜田氏出る」=一本釣り批判の自民けん制―亀井氏
時事通信 6月29日(水)16時7分配信

 国民新党の亀井静香代表は29日午後、党本部で記者会見し、菅直
人首相が自民党の浜田和幸参院議員を「一本釣り」して総務政務官
に起用し、同党が反発していることについて「政権に協力しなけれ
ば、すぐ(わが身に)降りかかってくる。第2、第3の浜田議員が出
てくる」とけん制した。
 民主党からの批判に対しても「政権運営をしたことが(長く)な
いから、そんなたわ言を言っている」と述べた。 
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<民主党>両院議員総会 首相熱弁も冷ややかな雰囲気
毎日新聞 6月28日(火)21時51分配信

 28日に国会内で開かれた民主党の両院議員総会。岡田克也幹事
長ら党執行部からも菅直人首相を突き放す発言が出るなど、首相の
熱弁とは裏腹に冷ややかな雰囲気に包まれた。

 両院議員総会はもともと小沢一郎元代表のグループが今春の統一
地方選敗北を受け、「菅降ろし」の場にしようと求めていた。今回
は岡田氏が首相に出席を要請し、総会でも首相の任期について「残
された少ない時間」と指摘するなど、首相を守るはずの執行部も「
敵」に回る展開になった。

 最初に指名されたのは小沢氏に近い階猛衆院議員。再生可能エネ
ルギー法案の成立を求めて首相が「私の顔を見たくないなら早く法
案を通せ」と発言したことに関し「国会議員が首相の顔を見たいか
どうかで法案を論じているというのは、国会への冒とくだ」と批判
した。壇上で思わずうなずいた安住淳国会対策委員長に、階氏は「
同じ思いのはずだ」と呼び掛け、安住氏は苦笑した。

 続いて質問に立った橘秀徳衆院議員は自民党から浜田和幸氏を総
務政務官に引き抜いた首相人事を批判したうえで、安住氏に「本音
を語ってください」と呼びかけた。安住氏が答弁に立つと会場から
「がんばれ」とヤジが飛び、安住氏は「橘さんと同じような考え。
男は黙って仕事をこなす」と同調。会場には大拍手がわき、安住氏
の横で聞いていた首相は苦虫をかみつぶしたようだった。主流派の
前原誠司前外相のグループに属する阪口直人衆院議員も「今は小学
生も『一定のめどがついたら宿題をやる』と言っている」と首相発
言を皮肉った。

 首相に早期退陣を求める声も相次ぎ、小沢元代表に近い瑞慶覧長
敏衆院議員は「新代表を速やかに選んでほしい」と早期の代表選を
要求。藤田幸久参院議員も「立つ鳥跡を濁さずだ」と促した。

 会場の冷たい雰囲気を感じ取ったのか、首相は退出前に「みなさ
んからすればなぜここまで頑張るかという見方もあるのかもしれな
いが、私自身は私のことだけで言っているのではなく、(次期首相
に)安定的に引き継ぐということで、私個人が何かを得たいとかそ
ういうことではない」と約8分間にわたり熱弁を振るった。

 だが、首相が退出する際には「ダメだこんなの」「質問に答えろ
」など激しいヤジが飛ぶ始末。歩き始めた首相は途中で厳しい表情
でにらみつけ、会場をあとにした。
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みんな江田氏「法案成立しなければ、首相は永遠に居座りか」
産経新聞 6月28日(火)17時47分配信

 みんなの党の江田憲司幹事長は28日の記者会見で、菅直人首相
が退陣条件として再生エネルギー特別措置法案など3案の成立を示
したことに対し、「首相は退陣時期は明示しなかった。法案が成立
しなければ永遠に居座ると受け取られかねない説明だ」と警戒感を
示した。
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菅首相、退陣の3条件を明示=再生エネ法成立など―時期は依然不透明
時事通信 6月28日(火)0時52分配信

 菅直人首相は27日夜、東日本大震災の復興担当相新設に伴う人事
を終えたのを受け、首相官邸で記者会見した。自らの進退に関し、
首相は「2011年度第2次補正予算案、再生可能エネルギー促進法案、
(赤字国債発行に必要な)特例公債法案の成立が一つのめどになる
」と述べ、これら三つの成立が退陣の条件との認識を表明した。た
だ、具体的な時期は明らかにせず、8月31日までの延長国会中に退陣
するかは依然不透明だ。
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首相会見、解散の可能性は否定せず
産経新聞 6月27日(月)22時49分配信

 菅直人首相は27日夜の記者会見で、再生エネルギー促進法案が
今国会で成立しなかった場合、衆院を解散する可能性について聞か
れたが、「何としても私の内閣で(再生エネ法案を)成立させたい
」とだけ述べ、解散の可能性は否定しなかった。
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<国民新党>亀井代表 菅首相支える狙い「郵政改革法案」か
毎日新聞 6月27日(月)20時42分配信

 国民新党の亀井静香代表が27日、首相補佐官に就任したのは、
孤立感を深める菅直人首相を支えるとともに、同党の旗印である「
郵政民営化見直し」のための郵政改革法案の審議を促す狙いもある
とみられる。だが、自民党などの抵抗で法案はたなざらしとなって
おり、今国会での成立には依然めどが立っていない。
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<民主党>「会期末前退陣」で一致…首相抜き、幹部6人会談
毎日新聞 6月26日(日)21時32分配信

 民主党の岡田克也幹事長、輿石東参院議員会長、枝野幸男官房長
官ら政府・民主党の幹部6人が26日夜、東京都内の日本料理店で
会談した。出席者は11年度2次補正予算案と特例公債法案が成立
し、再生可能エネルギー固定価格買い取り法案が採決されれば、菅
直人首相は8月末の延長国会の会期末を待たず退陣すべきだとの認
識で一致。会合は「岡田氏の慰労会を兼ねる」(党幹部)とされ、
首相は呼ばれなかった。

 幹部会合には岡田氏らのほか、仙谷由人官房副長官や玄葉光一郎
国家戦略担当相、民主党の安住淳国対委員長も参加。同党は28日
に両院議員総会を開く方針で、会合には6人が結束し、首相の早期
退陣に向けた環境を整える狙いがある。「会期中に菅首相の後継を
選ぶ党代表選を実施すべきだ」との意見も出た。
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<民主>28日に両院議員総会 統一地方選敗北を総括
毎日新聞 6月24日(金)17時58分配信

 民主党は24日の常任幹事会で、今春の統一地方選敗北を総括す
る両院議員総会を28日に国会内で開くことを決めた。首相が退陣
時期を明確にしていないため、党所属議員から退陣要求が相次ぐ可
能性がある。岡田克也幹事長は常任幹事会で「首相出席で所信を述
べてもらう」と説明した。

 内閣不信任決議案をめぐる党内の混乱に地方から批判が出ている
ことから、全国幹事長会議を7月9日に党本部で開くことも決まっ
た。【野口武則】

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