4024.菅首相の最重要政治課題



菅首相の最重要政治課題は、何かというと権力保持であると見える。
民主党執行部の政治課題は、国民が望む原発事故の収束や被災地の復
興であろうが、菅首相の考えとは違うことになる。

このため、菅首相は3条件(特例公債法、2次補正、再生エネ法)を
出したが、具体的な辞任時期は示さなかった。そして、その3条件が
揃わない、出来ない方法を取って、辞任時期を最大限遅らすことを目
論んでいる。

このために、自民党の浜田和幸参院議員を引き抜いて、自民党との関
係を悪くした。このため、法案審議入りメド立たないことで、長く首
相の座で居られることになる。

そして、首相が一番、成立されたいと願う再生可能エネルギー促進法
案は、自民党と公明党が反対しても、与党と共産、社民両党などが協
力すれば参院で過半数を確保できるとの見通しであるために成立でき
る。このため、自民・公明が審議拒否でも参議院で審議して、再生可
能エネルギー促進法を通すという荒業も出来る。

2次補正も自民党は、成立に協力するということで成立する。残すは
、特例公債法だけである。この法律は成立しない。この法律が施行で
きないと8月末には、予算が尽きるので、そこでアウトになるはずで
ある。

この続きも、妙手を持っているのであろうか??
ないと思うのが、大多数であるが、菅首相は違うことを考えている。
解散総選挙であるが、それをしたら、民主党は大敗北であることは周
知の事実であるが、菅首相は破れかぶれの解散をすると見て、国会議
員は一斉に動き始めたという。暑い夏が訪れたようである。

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国対委員長会談も、法案審議入りメド立たず
2011年6月28日 19:33 テレビ朝日

 民主党と自民党の国会対策委員長が28日朝に会談し、民主党・安
住国対委員長が国会での法案審議に応じるよう自民党側に求めたが、
話し合いはつかなかった。

 自民党は、東日本大震災の復興などに向けた人事で、自民党・浜田
和幸参議院議員を総務政務官に起用したことに反発を強めており、各
委員会での法案審議はストップしている。安住国対委員長は28日の
会談で審議に応じるよう自民党側に要請したが、逢沢国対委員長は「
信頼関係が崩れており、そう簡単ではない」として、話し合いは平行
線に終わった。

 民主党は菅首相も出席して予算委員会の集中審議を行うことなどで
野党側の理解を得たい考えだが、事態打開のメドは立っていない。
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「第2、第3の浜田氏出る」=一本釣り批判の自民けん制−亀井氏

 国民新党の亀井静香代表は29日午後、党本部で記者会見し、菅直
人首相が自民党の浜田和幸参院議員を「一本釣り」して総務政務官に
起用し、同党が反発していることについて「政権に協力しなければ、
すぐ(わが身に)降りかかってくる。第2、第3の浜田議員が出てく
る」とけん制した。
 民主党からの批判に対しても「政権運営をしたことが(長く)ない
から、そんなたわ言を言っている」と述べた。 
 亀井氏は、浜田氏が政権内に入ったことで「絶対的条件が変わった
」と指摘。「再生可能エネルギー促進法案は自民党と公明党が反対し
ても参院で成立する」と述べ、与党と共産、社民両党などが協力すれ
ば参院で過半数を確保できるとの見通しを示した。
(2011/06/29-16:09)


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