4027.日本人にとって、ロボットは友達だったはずじゃ



日本人にとって、ロボットは友達だったはずじゃ。 
虚風老

 重機・ロボット工学・などの今既に確立している技術者達の結集
を望むわい。

原子炉に偵察ロボットを入れるのに、アメリカなどの戦場偵察ロボ
ットが利用され、国産で何十億も掛けて試作していたロボットは、
何年も前に使用機会がないということで、お蔵入りになっていたと
いうことがあったそうじゃ。

一方で、無線操作式の重機は、現地で活躍しておる。(もともと、
少数だが土砂災害などの現場で使われているらしい)
無線(デジタル)での操作ということにかけては、今やアメリカの
無人飛行機が、アフガンなどで、偵察したり攻撃するのを、アメリ
カ国内のブースでやっておるらしい。

日本のアニメなどに登場するのは、二足歩行の人型で、アトムや鉄
人28号(そういえば、こいつは、すごく単純そうな無線操作機で
動くのであった)のようにそのタイプにロマンを感じるものらしい
わい。

だが、実用から考えれば、ケンタウルス型になるべきなのじゃろう。
4脚(哺乳類)か6脚(昆虫)の足と、大きな胴体(動力と燃料
または電池・各種制御部を搭載する)、そしてマニュピレーターと
センサーを上部の構造に設置する。

もちろん、足は「車輪」という便利なものがあるわけだから、無限
軌道でも、4輪独立懸架でもかまわないわけじゃけど。

これらの重機作業車やなどは、放射線汚染された場所で働くのにぴ
ったりである。マニュピレーターなどは、操作側で専用グローブを
使えば動きをトレースしてくれるというような技術はすでに確立さ
れている。これなどは、すこし複雑な手作業もできそうだ。

もちろん現地へ持っていったり、保守・修理作業などは現場へ行か
なければならないが、なによりも、長時間の苛酷な条件下での作業
を遠く離れた安全なブースの中でできるのはすばらしいことじゃ。

これからは、原発を作らなくても、廃炉ビジネスや放射性の瓦礫や
構造物にむかいあったり、撤去等の需要はたくさんあるじゃろう。
センサー類もとても進化してきている。

大型・小型の重機をベースとした無線操作型の作業ロボットのすば
やい開発が望まれる。また、海中作業ロボットなども可能なはずじゃ。
あまりスペックを上げ過ぎないで、(ややもすると凝り過ぎて一機
の値段が途方も無いものはよくつくられるが)普段着で使用できる
くらいのモノを、手持ちの技術を持ちよることで、一夜にしてつく
るくらいの技術の蓄積はあるはずじゃ。

そこから生まれるモノは、新たな使い方もみつかるじゃろう。
そこに新しい産業の道はできるはずじゃ。

              虚風老

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