4025.北朝鮮が戦争モードへ



外交・安全保障の専門家である民主党の長島昭久議員が、気になる
発言をしている。それを検証しよう。   津田より

@nagashima21:2011年6月25日13時20分のツイード
朝鮮戦争勃発から61年目の6月25日を迎えた。にわかに半島情勢が緊
迫しているようだ。先日、韓国軍が民間航空機に向けて誤射する事
故があったが、これは韓国軍の緩みを示すものではなく極度の緊張
状況を示すものだった。そろそろ官邸に事態対処専門委員会を立ち
上げるべし。

0.今までの動き
去年11月の延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件は、金正日の判断能
力と統率力が減退し、金正日の義弟・張成沢が最側近の人民軍トッ
プ李英鎬とで断行したようである。

この対応で、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、北朝鮮の
武力挑発について「戦争を恐れては決して戦争を防ぐことはできな
い。」と、今後挑発には強力に対応していくとしたが、中国も北朝
鮮に、北朝鮮が新たな挑発に出た場合、これ以上北朝鮮をかばわな
い考えだと伝達していた。

しかし、後継者で三男の正恩氏が貨幣改革や住宅建設計画を主導し
たが失敗、指導力がないと民心が離れ「政権は危機感を高めている
」ようで、最近、北朝鮮治安当局が民衆蜂起を恐れて機動隊を編成
、中国からデモ鎮圧用特殊装備を導入した。

このため、ブレア前米国家情報長官によると、金総書記が死亡する
事態が発生すれば、ひとまず最側近らが協力し金総書記の三男・正
恩(ジョンウン)氏へ権力継承するが、指導力がないために、権力
闘争が起きるのは極めて自然な現象だと述べた。

また、北朝鮮軍の若い兵士が「将校にだけ食糧配給はあるが、(食
事内容は)情けなくて言えない。春には5割の兵士が栄養失調にな
るだろう」と証言している。もう6月であり、北朝鮮の食糧事情は
逼迫しているはずである。このように、軍内部の深刻な食糧不足で
、「金正日(キムジョンイル)政権の弱体化が急速に進んでいる」。

このために、少し元気になった金正日は5月20日から訪中して、
中国から食糧援助を引き出そうとした。しかし、胡錦濤(フー・チ
ンタオ)国家主席は韓国との関係について「北南関係の改善を心か
ら望む」と表明し、金総書記の申し出は、韓国との交渉が出来ない
と援助しないことになった。

このため、南北朝鮮が5月に北京で秘密接触した。韓国側から3次
に分けた首脳会談の提案を受けたが、北朝鮮による一連の武力挑発
問題の謝罪を前提にしており、北朝鮮は提案を拒否した。というよ
うに、北朝鮮は韓国との交渉を中断した。

北朝鮮の国防委員会は5月30日には、韓国の李明博(イ・ミョン
バク)政権を「これ以上相手にしない」と発表し、二つある南北軍
事通信回線のうち、日本海側の通信を遮断するなどの措置を取ると
した。 

そして、韓国軍の予備役将兵訓練場で最近、故・金日成(キム・イ
ルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記、金総書記の三
男の金正恩(キム・ジョンウン)氏の写真を射撃訓練の的として使
用したことで、北朝鮮軍は、韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国
防部長官の処刑を要求し「全面的な軍事的報復」を宣言した。

まあ、北朝鮮の場合、この時期、食料が不足して国内引き締めのた
めに、韓国との戦争を煽ることが多い。

1.6月〜7月、北朝鮮の動向
5月後半に、北朝鮮は米の食糧支援調査団と協議して、食糧援助が
もらえることになったことで、韓国に謝罪することになる中国から
の食糧援助を止めたのである。

このため、北朝鮮が5月末に訪朝した米国のロバート・キング北朝
鮮人権担当特使に、米側が求めた食糧支援の前提条件を全て受け入
れる考えを伝えている。

反対に、中国は、北朝鮮の新たな経済協力地域として中朝国境にあ
る黄金坪島を開発することにしていたが、金総書記は6月13日、
訪朝している李源潮・中国共産党中央組織部長(政治局員)との会
談で、韓国との交渉決裂したと言い、黄金坪島の開発中止と食糧援
助の中止を正式に決定した。

このため、聯合ニュースが6月24日午後に訪れたが、同地域は2週間
前に内外の関心を集め、大規模の開発着工式を行ったとは思えない
ほど閑散として、黄金坪開発に向けた工事とみられる動きはまった
くなかったのは当たり前である。

また、欧州連合(EU)も6月初めに北朝鮮に食料状況に関する調査団
を派遣した。北朝鮮への食料支援を検討している米国は、EUの調査
結果を待って具体的検討に入るため、結論は7月以降になる見通しだ。

韓国は米国の対北食糧支援についても、実施する場合は小規模にと
どめるよう非公式に要請しているようだ 。ここで、ロシアが出てく
る。

ロシア外交筋は6月18日、ロシア対外情報局のフラトコフ長官が
平壌で金総書記と会談し、人道支援や核問題などについて協議した
結果、ロシアが近く穀物5万トンの食糧支援を行う見通しになった
とし、 このことで、金総書記とロシアのメドベージェフ大統領が6
月末から7月初めにロシア極東沿海地方で首脳会談を行う方向で、
現地で準備が進められているという。

3.米韓の連携
北朝鮮問題で、今夏に日米韓外相会談を開催する方向で調整してい
ると、クリントン米国務長官は24日に共同記者会見で明らかにし
た。

クリントン長官と金外交通商相は会談で、北朝鮮の核問題をめぐる
6カ国協議の再開には、南北対話の開催が前提となることを改めて
確認し、北朝鮮への圧力を強める方針で一致し、また、北朝鮮への
食糧支援について、現時点では結論を下していないと語った。

しかし、米国は北朝鮮の核兵器拡散が問題であり、北朝鮮からイラ
ンなどへの核兵器やミサイル輸出を止めさせるためには、北朝鮮の
食糧援助と引き換えに中東諸国へのミサイルや核兵器の輸出を止め
たいので、韓国と利害が一致していない。

北朝鮮問題で、韓国と利害が一致しているのは、中国で北朝鮮への
援助疲れが出ている。援助すると、期待していることとは違う平和
を壊すことをして、中国は北朝鮮対応に行き詰っている。また、過
去、鉱山開発等で中国企業が投資したが、北朝鮮側に法律順守の態
度が欠けていることなどから失敗していることが多い。

このように利害が韓中米では違うことで、敵味方が良く分からない
状態になっている。

4.戦争モードの武器として
北朝鮮が戦争モードになると、いつも核問題を持ち出して、脅しに
使う。今回もいろいろな脅しが出てきた。

VOAは、米国の核兵器専門家の話を引用し「北朝鮮が、韓国の通
信・電力網など電子システムを一度に破壊できるスーパー電磁パル
ス(EMP)爆弾を開発した可能性がある」と報じた。

また、過去何遍も言われたことであるが、また核武器の小型化・軽
量化に成功した可能性が指摘されてている。韓国メディアは、「今
後、北朝鮮による核の脅威が高まる」と伝えた。

それと、韓国で4月に農協の電算システムがダウンする障害が起き
たが、その原因が北朝鮮によるサイバーテロとした。北朝鮮には、
サイバー攻撃要員600名がいるという。このサイバーテロ部隊は
米国のサイトにも侵入したという。まあ、苦し紛れで、脅しとして
使えるのとは何でもありの精神のようである。

金正日が健康で指揮を取っていればよいが、狂信的な軍部官僚が出
世競争で実際の戦争を始める可能性はある。北朝鮮の国民は早く戦
争をして、北朝鮮の指導者たちが殺されて、解放されたいという思
いを持っていることもレンクが確認している。

さあ、どうなりますか??
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中国商務省が北朝鮮投資指南書 「リスク伴う」と注意促す
2011年6月25日 18時18分

 【北京共同】中国商務省は25日までに、国内企業向けに対北朝
鮮投資指南書を発表、米国など西側諸国からの経済制裁や、北朝鮮
側に法律順守の態度が欠けていることなどから「北朝鮮投資には一
定のリスクが存在する」と指摘し、注意を促した。

 中朝は、国境地帯の北朝鮮の2経済特区、黄金坪島と羅先の共同
開発で基本合意。中国側は国境で橋の建設や道路補修を進めている
が、指南書は「資金不足で依然インフラ整備は立ち遅れており、電
力や輸送手段の確保は難しい」と指摘。投資の成功例は「主に両国
政府が承認したプロジェクト」とし、むやみな投資は慎むよう呼び
掛けた。

 また、中朝間の契約書に法律に基づいたトラブル解決が盛り込ま
れていても「実効性があまりないため、適切に解決されない」と強
調。投資の際には北朝鮮側が提示する資料の信ぴょう性を見極め、
リスク分析を行うよう求めた。
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今夏に日米韓外相会談 北朝鮮問題など協議へ
産経新聞 6月25日(土)11時24分配信

 【ワシントン=犬塚陽介】クリントン米国務長官は24日、国務
省で韓国の金星煥外交通商相と会談後に共同記者会見し、北朝鮮の
核問題などを協議するため、今夏に日米韓外相会談を開催する方向
で調整していることを明らかにした。

 3カ国の外相会談は北朝鮮による韓国・延坪島砲撃を受け、昨年
12月にワシントンで開催されて以来。7月にインドネシア・バリ
島で開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(
ARF)閣僚会議に前後する形での開催を検討中とみられる。

 クリントン長官と金外交通商相は会談で、北朝鮮の核問題をめぐ
る6カ国協議の再開には、南北対話の開催が前提となることを改め
て確認し、北朝鮮への圧力を強める方針で一致した。

 クリントン長官は「北朝鮮との直接対話の余地は残っている」と
した上で、まずは「韓国との関係を改善しなければならない」と強
調した。

 金外交通商相も南北協議の重要性に言及した上で、6カ国協議が
再開されれば「具体的な前進が生み出されねばならない」と述べ、
北朝鮮が非核化の意思を明確に示す必要性があるとの認識を示した。

 また、クリントン長官は米国が可否を検討している北朝鮮への食
糧支援について、現時点では結論を下していないと語った。
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核問題:北朝鮮、スーパーEMP爆弾開発か
2011/06/25 08:29:03朝鮮日報

1発で通信・電力システムを破壊
 米国のラジオ放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は24日、米国の
核兵器専門家の話を引用し「北朝鮮が、韓国の通信・電力網など電
子システムを一度に破壊できるスーパー電磁パルス(EMP)爆弾を開
発した可能性がある」と報じた。

 EMP爆弾は、強力な電磁波を利用して特定地域のあらゆる電子機器
を無力化する兵器だ。EMPには、核爆発の際に放出される大規模な電
磁波を利用するタイプと、核爆発なしに機械的に電磁波を作るタイ
プがある。

 米国中央情報局(CIA)の核専門家だったピーター・プライ博士は
、VOAのインタビューに対し「EMP爆弾を開発したロシアの科学者が
、EMPデザイン情報が北朝鮮に流出したことを明らかにした。2004年
にロシアの科学者たちは、北朝鮮が数年以内にスーパーEMP爆弾を開
発するだろうと言及し、2年後(06年)に北朝鮮は1回目の核実験を
行った。(1回目の核実験の際)威力は1−3キロトンにとどまり、核
実験は失敗したと判断した人が多かった。しかし威力が低いのは、
スーパーEMP爆弾の特徴」と語った。

アン・ヨンヒョン記者
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中朝経済協力地域の黄金坪、開発の動き見られず
聯合ニュース 6月24日(金)22時2分配信

【丹東聯合ニュース】中国と北朝鮮の新たな経済協力地域として注
目されている中朝国境にある黄金坪島――。24日午後に訪れた同地
域は2週間前に内外の関心を集め、大規模の開発着工式を行ったとは
思えないほど閑散としていた。
 着工式当日に式場周辺に並んでいたトラックや重装備は姿を消し
、壇上に設置された大型懸垂幕も撤去され、荒涼とした雰囲気が広
がる。5〜6人の作業人が撤去された懸垂幕の分離するために慌しく
動いていた。車両は着工式で使われた設備を撤去して運ぶためのト
ラック2台と、辺境を警備する軍用車両1台が全部だった。
 黄金坪開発に向けた工事とみられる動きはまったくなかった。着
工式には北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)国防委員会副委員長
、李秀勇(リ・スヨン)合営投資委員長、中国の陳徳銘商務相、両
国の閣僚や招待客、地域住民ら1000人が出席する中、大々的に開催
されたが、その熱気はすでに消え去っていた。
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「今度挑発すれば韓国は報復」=中国が北朝鮮に警告
時事通信 6月24日(金)10時47分配信

 【ソウル時事】24日付の韓国紙・朝鮮日報は、中国が北朝鮮に「
もう一度韓国への挑発を強行すれば、韓国は本当に報復する」と警
告したと報じた。李明博大統領が23日の国会議員との会合で、中国
側から聞いた話として明らかにした。
 中国は昨年の哨戒艦沈没事件や延坪島砲撃事件後も北朝鮮擁護の
姿勢を取ってきたが、韓国側に対し、北朝鮮が新たな挑発に出た場
合、これ以上北朝鮮をかばわない考えを伝えてきたという。 
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極東でロ朝が首脳会談準備、9年ぶりの会談
聯合ニュース 6月24日(金)9時14分配信

 【モスクワ24日聯合ニュース】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイ
ル)総書記とロシアのメドベージェフ大統領が今月末から来月初め
にロシア極東沿海地方で首脳会談を行う方向で、現地で準備が進め
られていることが24日までに分かった。複数の沿海地方当局者とロ
シア治安当局者が共同通信に明らかにした。
 双方は今月30日ごろウラジオストク郊外または北朝鮮と国境を接
するハサン地区で会談する案を検討中だと伝えられた。金総書記は
2002年8月に当時のプーチン大統領とウラジオストクで会談しており
、今回の訪ロが実現すれば、9年ぶりのロ朝首脳会談となる。
 これと関連し、ロシア極東の通信社「プリマ・メディア」も、来
週に極東地方を訪れるメドベージェフ大統領がウラジオストクで金
総書記と会談する可能性があると報じている。
 メドベージェフ大統領は今月29日から来月1日まで、来年ウラジオ
ストクで開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の
準備状況を確認するため、極東地方を訪問する計画だ。
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北朝鮮権力継承に障害物ある、前米国家情報長官
聯合ニュース 6月24日(金)11時57分配信

 【ソウル聯合ニュース】ブレア前米国家情報長官が、金正日(キ
ム・ジョンイル)総書記の死後、北朝鮮では権力継承問題をめぐり
ある種の争い(struggle)があるだろうとの見方を示した。
 米国営放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が24日、ブレア氏との
インタビュー内容を報じた。ブレア氏は、金総書記が死亡する事態
が発生すれば、ひとまず最側近らが協力し金総書記の三男・正恩(
ジョンウン)氏の権力継承を確実なものにするだろうとしながら、
権力闘争が起きるのは極めて自然な現象だと述べた。争いの結果を
予測することは困難で、もう少し見守る必要があるとした。
 また、金総書記は疑り深くやや偏執的な人物なため、正恩氏への
権力継承がスムーズに行われているとは考えていないと指摘。正恩
氏への権力継承にさまたげになるものがあるのではと主張した。
 ウラン濃縮施設を独自の技術で建設したと北朝鮮が主張している
ことと関しては、パキスタン、イラン、シリアなどからウラン濃縮
に必要な情報を得たとの見方を示し、正確な数は分からないが寧辺
核施設のほかにも多くのウラン濃縮施設が北朝鮮内にある可能性を
指摘した。
 ブレア氏は、北朝鮮の最大の脅威は第三国への核拡散だと述べた
。北朝鮮から購入した武器や核物質を米国に対し使用する国や組織
があれば、米国は強い報復を加えると確信していると述べ、「それ
は北朝鮮政権の終わりを意味する」と強調した
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金正日政権弱体化?兵士5割が栄養失調の証言も
読売新聞 6月23日(木)20時44分配信

 日本のフリージャーナリストでつくる団体「アジアプレス」は
23日、都内で記者会見し、北朝鮮で極秘撮影したビデオ映像など
を分析した結果、軍内部の深刻な食糧不足が明らかになり、「金正
日(キムジョンイル)政権の弱体化が急速に進んでいる」と指摘した。

 映像は今年1〜4月、北朝鮮在住の男性が隠し撮りした。北西部
・平安北道では、上官のためにナズナを採りにきたというやせ細っ
た若い兵士が「将校にだけ食糧配給はあるが、(食事内容は)情け
なくて言えない。春には5割の兵士が栄養失調になるだろう」と証
言。露天市場でコメを扱う女性が軍にコメを供出させられる様子も
映し出された。

 一方、平壌郊外の香木里(ヒャンモクリ)という町では、金正日総
書記の後継者、金正恩(キムジョンウン)氏の「生家」の建設が進め
られているといい、同所と近くの町を結ぶ鉄道工事の2月の映像も
公開された。担当者は「将軍様(金総書記)から正恩同志への贈り
物なのです」と話し、正恩氏の神格化作業が進められていることが
うかがえた。
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北朝鮮、正恩氏の権威失墜か 貨幣改革や住宅建設失敗 韓国情報
機関
2011.6.22 20:48 
 【ソウル=加藤達也】北朝鮮の金正日総書記の後継者で三男の正
恩氏が貨幣改革や住宅建設計画を主導したが失敗、指導力に傷がつ
いた可能性があることが分かった。韓国の情報機関、国家情報院の
元世勲院長が22日、国会で報告した。

 報告では正恩氏は住宅10万戸の建設を主導したが完成したのは
500戸にとどまり、貨幣改革にも失敗。中東の民主化情報の流入
もあって民心が離れ「政権は危機感を高めている」と分析した。
また最近、北朝鮮治安当局が民衆蜂起を恐れて機動隊を編成、中国
からデモ鎮圧用特殊装備を導入したことも明らかにした。

 一方、北朝鮮が過去、秘密組織を作り韓国の国政選挙などに介入
工作を展開した事実を指摘。来年の大統領選と国会議員選挙につい
て「(北朝鮮が工作員に)選挙関連事項の報告を指示したことを確
認している」と述べ、警戒感を示した。
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北朝鮮、核の小型化に成功か…新ミサイル基地も完成目前=韓国
2011/06/14(火) 18:24サーチナ

  韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国防相は13日、国会の国防
委員会で、北朝鮮が核武器の小型化・軽量化に成功した可能性があ
るとの見方を示した。韓国メディアは、「今後、北朝鮮による核の
脅威が高まる」と伝えた。

  北朝鮮は2006年と09年に核実験を実施している。金国防相は証
拠を示す資料がないことから「断言できない」としながらも、「(
験から)時間が経過しており、小型化・軽量化に成功した可能性は
高いと見ている」と述べた。

  金国防相は、北朝鮮が北西部の平安北道・東倉里に建設中のミ
サイル基地が、完成間近だとメディアが報じていることについて、
「報道内容は事実」と述べた。既存の北東部の舞水端里にあるミサ
イル基地より大きく、精巧な基地だとの認識を示した。

  金国防相は、6月初めに北朝鮮が黄海沿岸から海上に向け短距離
弾道ミサイル(KN06)1発を試験発射したことに関し、北朝鮮が新
しいミサイルの性能試験を実施したとの見方を示した。韓国軍の対
処能力については、「問題ないと考えている」とし、「核弾頭装着
の動きまで政府は把握することができる」と主張した。

  韓国メディアによると、核兵器小型化に関する政府当局の公式
発言は始めて。一部メディアは、「小型化が実現すれば、北朝鮮が
公言したように韓国全域が“火の海”の危険性にさらされる」と伝
えた。(編集担当:新川悠)
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金総書記「血で固められた友情を発展」 中国高官と会談
2011年6月13日21時0分

 中国の新華社通信によると、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル
)総書記は13日、訪朝している李源潮・中国共産党中央組織部長
(政治局員)と会談した。金総書記は「血で固められた両国の友情
を発展させ、代々にわたって伝えていきたい」と述べた。李部長も
「国際情勢がどう変わっても伝統的な友情を活力あるものにしてい
きたい」と応じた。 
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北朝鮮軍総参謀部、韓国国防相の処刑を要求
2011/06/04 08:32:30朝鮮日報
金総書記らの写真を射撃訓練の的に使った問題で報復を宣言
 北朝鮮軍が3日、韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国防部(省に
相当)長官の処刑を要求し「全面的な軍事的報復」を宣言した。韓
国軍の予備役将兵訓練場で最近、故・金日成(キム・イルソン)主
席、金正日(キム・ジョンイル)総書記、金総書記の三男の金正恩
(キム・ジョンウン)氏の写真を射撃訓練の的として使用していた
ことを問題視したものだ。

 朝鮮人民軍総参謀部の報道官は、この日発表した声明文で、3人の
写真を射撃訓練の的にしたことについて「永久に容認できない狂気
」「とてつもない挑発行為」「大逆罪」「倫理や道徳を知らないな
らず者」と激しく非難し、韓国政府に対し金寛鎮長官の処刑や正式
な謝罪と再発防止の約束を求めた。
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北朝鮮、米の食糧支援条件を受け入れ 特使に伝える
2011年6月3日8時26分
     
 北朝鮮が5月末に訪朝した米国のロバート・キング北朝鮮人権担
当特使に、米側が求めた食糧支援の前提条件を全て受け入れる考え
を伝えていたことが分かった。北朝鮮は対米接近を強める一方で韓
国を無視する動きを見せており、韓国政府は不快感を強めている。

 6者協議筋によれば、北朝鮮の金桂寛(キム・ゲグァン)第1外
務次官がキング氏と会談した際、横流しを防ぐ監視態勢の確保など
、米国が求めた支援の条件を全て受け入れた。そのうえで、大量の
食糧支援を要請したという。 

 一方で、朝鮮中央通信によると、北朝鮮は2日、韓国の現代グル
ープに与えた独占事業権を見直す金剛山国際観光特区法を採択。1
日には南北秘密接触を暴露しており、韓国の玄仁澤(ヒョン・イン
テク)統一相は2日の国会答弁で「暴露は南北関係の基本を損なう
、あってはならないこと」と強く反発した。韓国は米国の対北食糧
支援についても、実施する場合は小規模にとどめるよう非公式に要
請している模様だ。 
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韓国、3段階の南北首脳会談を秘密提案 北朝鮮が暴露
2011年6月1日21時20分

 北朝鮮の国防委員会報道官は1日、南北朝鮮が5月に北京で秘密
接触し、その席で韓国側から3次に分けた首脳会談の提案を受けた
ことを明らかにした。朝鮮中央通信が伝えた。北朝鮮による一連の
武力挑発問題の解決を前提にしており、北朝鮮は提案を拒否した。

 北朝鮮は中朝首脳会談や米の食糧支援調査団との協議を経た後の
5月30日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権を「これ以上、
相手にしない」とする声明を発表していた。 

 北朝鮮による暴露の背景には、武力挑発で謝罪を求める李政権が
実は水面下で対話を求めている姿を公開し、韓国世論の分裂や政策
変更を迫る狙いがありそうだ。緊張緩和を求める米中に、努力をア
ピールする意図もうかがえる。 
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韓国政権を「もう相手にせぬ」 北朝鮮、通信遮断を通告
2011年5月30日19時35分

 北朝鮮の国防委員会は30日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)
政権を「これ以上相手にしない」とする報道官声明を発表した。朝
鮮中央通信が伝えた。まず、二つある南北軍事通信回線のうち、日
本海側の通信を遮断するなどの措置を取るとした。 

 北朝鮮は今年初めから対話攻勢を続け、金正日(キム・ジョンイ
ル)総書記も25日の中朝首脳会談で「北南関係の改善を心から望
む」と表明したばかり。声明は「一次措置」としており、武力挑発
への謝罪を求める韓国に対し、徐々に圧力をかけて譲歩を引き出す
狙いがありそうだ。 

 軍事通信は、韓国から開城工業団地と金剛山観光地区への陸路通
行者の名簿確認にも使われている。
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米の北朝鮮食料支援、7月以降か=EUも現地調査へ―聯合ニュース
時事通信 5月29日(日)14時35分配信

 【ソウル時事】韓国の聯合ニュースは29日、韓国政府当局者の話
として、欧州連合(EU)が6月初めに北朝鮮に食料状況に関する調査
団を派遣する方針だと伝えた。北朝鮮への食料支援を検討している
米国は、EUの調査結果を待って具体的検討に入るため、結論は7月以
降になる見通しだという。聯合は、米国が小規模の食料援助を行う
可能性が高いとしている。
 米国は既に24日から、キング北朝鮮人権担当特使を団長とする調
査団を北朝鮮に派遣し、食料状況を調査。キング氏は28日に帰国の
途に就いたが、調査団は来週まで活動を続ける。EUの人道支援事務
局による調査団は、米国と入れ替わりで派遣され、2週間程度地方を
視察するという。
 韓国政府当局者は「米国の食料支援の時期と規模、方法は、EUチ
ームの調査が終わってから、韓国との協議を経て決定される」と指
摘。「米国とEUとの間で食料援助の検討が始まるのは早くても6月下
旬で、米国の食料支援は7月以降になるだろう」との見通しを示した。
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金総書記、南北改善「望む」 中朝首脳、6者再開で一致
2011年5月26日23時33分

 中国外務省は26日、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書
記が20日から26日まで訪中し、胡錦濤(フー・チンタオ)国家
主席と会談したと発表した。金総書記は韓国との関係について「北
南関係の改善を心から望む」と表明し、両首脳は北朝鮮の核問題を
巡る6者協議の早期再開で一致したという。 

 発表によると、金総書記は「(北朝鮮は)経済建設に精力を集中
させているところであり、安定した周辺環境が必要だ」として対外
関係の改善を求める姿勢を示したうえで、「朝鮮半島情勢の緊張緩
和を望んでおり、早期の6者協議再開を主張する」と述べた。 
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ロシア、北朝鮮に穀物5万トン支援へ 総書記と高官会談
2011年5月19日18時56分
     
 インタファクス通信によると、ロシア外交筋は18日、北朝鮮を
訪問したロシア対外情報局のフラトコフ長官が平壌で金正日(キム
・ジョンイル)総書記と会談し、人道支援や核問題などについて協
議した結果、ロシアが近く穀物5万トンの食糧支援を行う見通しに
なったと明らかにした。 

 フラトコフ氏はプーチン大統領時代の元首相。同筋によると、天
然ガスのパイプライン敷設や鉄道連結、送電線の設置など韓国も含
めたプロジェクトについても協議したという。 

 関係国は6者協議再開を模索しているが、前提となる南北関係の
改善が進んでいない。ロシアが北朝鮮の態度軟化を引き出すために
動き出した可能性もある。(モスクワ=副島英樹) 
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「北朝鮮関与、サイバーテロ」韓国の農協システムに障害
2011.5.3 15:20サンケイ
 韓国で4月に農協の電算システムがダウンする障害が起き、原因
を捜査していたソウル中央地検は3日、北朝鮮によるサイバーテロ
との見方を発表した。

 システムは外部からハッカー攻撃を受けたことが判明。分析の結
果、2009年7月と今年3月に起きた韓国政府機関などのウェブ
サイトに対する大規模なハッカー攻撃と酷似していることが分かっ
たという。

 同地検は、今回のシステムダウンは、過去にハッカー攻撃をした
「同一の集団」が長期間、綿密に準備して実行したとし、「北(北
朝鮮)が関与したサイバーテロ」と結論付けた。

 ハッカー攻撃は相当程度の人員と技術を必要とする高度なもので
あることから、同地検は「新しいサイバーテロへの対策が必要」と
している。(共同)
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韓国大統領:「戦争恐れては防げず」北朝鮮挑発に強い対応
 【ソウル西脇真一】韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は
27日、定例のラジオ演説で北朝鮮の武力挑発について「戦争を恐
れては決して戦争を防ぐことはできない。どのような危険も顧みな
い固い覚悟があれば、むしろ危険を防ぐことができる」と、今後挑
発には強力に対応していく考えをあらためて示した。

毎日新聞 2010年12月27日 11時59分
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金正日長男・正男 父の認知症認め「何が何だか分からない」
2010.12.26 10:00

 金正日総書記から三男・正恩氏へ。不安定な権力移行期の今、北
朝鮮に何が起きているのか。不穏な動きを関西大学経済学部教授の
李英和氏が内部情報をもとに解説する。

 * * *
 11月23日に発生した韓国・延坪島砲撃事件は決して緻密な計算に
基づく北朝鮮の外交戦術ではない。また、軍強硬派の不満分子が暴
走した結果でもない。蛮行の主犯は、金正日の義弟・張成沢(国防
委員会副委員長)最側近のひとりで、人民軍トップに上り詰めた李
英鎬である。守旧派との長年の権力闘争を勝ち抜き、主導権を握り
かけた張成沢派の暴走だ。この点こそが問題の核心部分である。

 もちろん、今回の砲撃は金正日の裁可なしにはあり得ない。だが
、心身ともに病魔に侵された金正日がまともな思慮分別をもって署
名したとは思われない。実際、韓国有力紙『中央日報』の日曜版は
、「北京亡命中」の金正男の次のような発言を紹介している。

「父が認知症の症状を見せ始めてから業務をあまりしない」「過去
、父が仕事をするときはすべて、いくら強硬でも、ある種のメッセ
ージがあったが、今はいったい何が何だか分からない」(6月6日付
『中央サンデー』)

 ここに事態の複雑さと問題の深刻さが潜む。金正日の判断能力と
統率力が減退し、他方で「後継者」の金正恩はまだ使い物にならな
い。この不安定な権力移行期に、張成沢が持ち前の剛腕に物を言わ
せて強引な人事を断行してきた。だが、張成沢一派は、アキレス腱
の軍部で猛烈な反発に直面している。抗争の行方によっては金正恩
が握る「核のボタン」が標的にされかねない。
 
※SAPIO2011年1月6日号

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