4015.税収がどうなっているか?



下記サイトの税収グラフを見ると、所得税の税収は平成2年(1990
年)が26兆円であり、それが平成22年(2010年)には12.6
兆円に減っている。じつに10兆円以上である。

法人税は平成2年では、18兆円あったが、平成22年(2010年)に
は6兆円である。景気が良かったと言われる平成19年(2007年)で
も14兆円と平成2年の実績より低いのである。

そして、消費税は平成2年の時には物品税であるが4.6兆円であ
り、それが平成22年(2010年)では9.6兆円である。

名目GDPの推移では1990年が442兆円で、2010年が479兆円で、
ほとんど変わらないが、税収は10兆円ほど、減収になっている。
その上、財政規模は平成2年が66兆円で、平成22年度は90兆円で
ある。これではその差額は全て国債依存になる。このため、国債が
積み上がる事になる。

このため、国債債務残高が940兆円までになったのだ。

問題は、税収の内、所得税が10兆円減収であることは大きいので、
2007年に限度額を下方に下げて、増税したが、ほとんど効果がない。

高額所得者層への優遇は修正しなかったことが大きいのであるが、
それを誰も言わない。有名評論家も高額所得者であり、自分にとっ
て損だからである。

税収グラフ

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