4002.虚無主義の勝利



高木仁三郎、楽しみですね。
皆さん

3・11から、もう50日にもなるというのに原発事故「収束」の
気配はまったくありません。というより、これは「収束」なるもの
が元々ありえない性質の致命的人災であることがいよいよ益々明白
になってきているのが現状でしょう。

表面的にはよってたかって「小康」状態を保っているかに演出され
ていますが、本質的には人間の制御能力をはるかに超えた悪魔的エ
ネルギーに手を染めてきてしまった大罪のツケを果てしなく支払い
続けるほかないのでしょう。

なぜなら「原子力は人類と共存できない」(高木仁三郎)のですから。

すでに早く1970年代初頭には、このように喝破して、莫大な原
子力利権に群がる政・官・財・学のいずれとも絶縁して、かって宮
澤賢治が「羅須地人協会」で試みたような自立した研究・実践グル
ープで反原発の科学を耕し続け、しかし「残念ながら、原子力最後
の日はみることができず」(高木自身の最後のメッセージ)に10
年以上前に逝った、この高木の遺書ともいうべき『原発事故はなぜ
繰り返すのか』(岩波新書)が今回のテキストです。

これを読めば、今回の事故が「想定外」などというものでは全くな
く、30年、40年以上昔からすこぶる科学的に警告されてきたに
もかかわらず、スリーマイル島があろうが、チェルノブイリがあろ
うが、他にも無数の事故が起ころうが、そうした声を政・官・財・
学、そして大メディアが巨大利権の下に一致団結して圧殺し続けて
きたことによる必然的かつ犯罪的人災であることが白日にさらされ
ることになるでしょう。

類まれな科学者であり、かつ宮澤賢治を愛してやまない感性を備え
た思想家でもあった高木仁三郎の反原発学を虚心に学び合えれば、
と願っています。
            松本
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虚無主義の勝利

1979(昭和54)年に初版の高木仁三郎『科学は変わる』が手元
にあったので持参するつもりです。

書いていることは、あまり変わりません。事態は何も変わらないま
ま、破局(の第 N 章)を迎えたというところでしょうか。

私は今回の事件は、ニヒリズム(虚無主義)の勝利だと思います。

もう誰もコトバを信じなくなり、何も考えなくなるのではないでし
ょうか。

得丸
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虚無主義の勝利、、、全くその通りですね。
現実が不条理になったので芝居がやりにくくなった、なんて
前衛作家も言っていた。
誰が何をいっても、信じられない。信じないことを当然としている。

最初から実感のわかない汚染の数字が、「基準」と称するものより
、どんどん増えていって、遠くかなたではねるばかり。今や、何兆
ベクレルとか言われても、こちらもシラ〜。
その「基準」さえ、いつの間にか引き上げられていた。

と、つい、いろいろと言いたくなってくる

それでは皆様、議論を楽しんで。

今や、不確かな「情報」をもとに、不確かに、わあわあとしゃべり
あうことによってしか、一瞬の不安も解消できない気がしますね。

袖川
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Re: 虚無や不条理の意味が、分かってきてしまった

最近のニーチェブームは、「それでも肯定したい」という人々の願
望の現れでしょうか。

南
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現代という芸術アラカワ
みなさま

言語研究とアラカワが繋がる???

そんなことってありえるでしょうか。

「ことば以前のレモン」をお届けします

http://www.milestone-art.com/MILESTONES/issue123/htm/p17tokumaru.html

とくまる
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耳のないウサギ

得丸です。

福島原発が出している放射能のせいだと証明できるわけではありま
せんが・・

妊娠中の遺伝子発現が、放射線によって、止められて耳のないウサ
ギが生まれた可能性はないでしょうか

http://ameblo.jp/rocket-cafe/ 


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