東電、中部電、関電の3電力会社系統図を見ると、主要火力発電所 が東京湾、名古屋周辺、大阪湾に集中している。東京湾岸の複数の 火力発電所の出力は4000万KW以上である。 そして、3電力会社を結ぶ系統連係は、非常に細い状態である。関 電から中部電への250万KWが最大であり、他はそれ以下の状態に なっている。 もし、関東大震災が起きて、東京湾の火力発電所が大災害に会うと 、東京湾岸の火力が使えずに、数ヶ月は停電になってしまうことが 明らかである。 現時点、関東大震災クラスの地震が起きる可能性が70%と高いこ とを考えると、この対応を国が主導で進める必要を感じる。そのた めには、送電を日本で一本化して東京が災害になっても、関西の火 力を使えるようにすることである。そうしないと、東京が停電で、 関西は普通どおりということになる。 今後、地震が頻発する可能性を地震学者は警告している。早急に進 めて欲しい。