3961.トリウム原発と常温固体核融合



トリウム原発とソフトバンクの孫社長が発言した「コストの安い重
水素をくっつけて熱とヘリウムにする「常温固体核融合」を実現を
望む。」と調査した。

常温固体核融合とは、室温で水素原子の核融合反応が起きるとされ
る現象であるが、重水素核融合では再現していない。

しかし、2008年6月11日には、北海道大学大学院で水野忠彦が水素と
炭素を加熱することで、自然界には1%程度しか存在しない炭素13が
大量に発生し、窒素と過剰熱を検出したという。

しかし、この記事を専門家はあまり評価していない。ということで
現状では、初期段階の研究も否定的に見るしかない。孫社長も諦め
た方がよいし、権威に傷がつく可能性あるよ。

トリウム原発は、中国がレアアースと一緒に出てくるトリウムを有
効利用したいということで始めたが、2011年2月16日には中国はこの
ほど公式に、トリウムを燃料とする溶融塩原子炉(MSR)の開発計画に
着手したことを発表した。

核反応が固体の燃料棒ではなく液体燃料炉の中で起こるため、メル
トダウンが発生する危険性がないとされている。溶融塩とは、塩類
が高温で液体になったもの。MSRでは、トリウムのフッ化物を混合し
た溶融塩を燃料としてエネルギーを取り出す。クリーンな原発とも
いうようだ。

この動きに米国は追従している。こちらは、40年後には実用化さ
れる可能性がある。


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