3952.原発を廃止するには(水力と地熱)



2009年度で、原子力発電の発電量は、4958万Kwであり、こ
の内、1/3は定期点検などとすると、3305万Kwで運転してい
て、年間2895億Kwhの電気を生み出す。

これを、水力発電で生み出せるかというと、日本の全部の水力資源
を合せても1360億Kwhしかないので無理である。現時点で900
億Kwhは開発済みで、マイクロ水力を入れても1600億Kwhしかで
きない。700億Kwhが新規であろう。

地熱発電は2000万KWの資源があるが、全部開発できたとしても
、1700億Kwhである。温泉等の需要もあり、半分程度の利用がで
きたとして、850億Kwhである。

2つの新規分として、1550億Kwhしかない。半分の電気しかでき
ないことになる。

というように自然エネルギーの優等生だけでは、原子力の電気を置
き換えることができない。

あと、半分を洋上風力や太陽熱発電、都市部の太陽光発電で補うか
、LNGガスまたは石炭火力になる。LNGや石炭火力は余裕があり、現
時点でも原子力発電を定常運転して、電気使用のピークや原子力発
電の定期点検のためにある程度の余裕量を準備している。

原子炉を止めるには、水力発電、地熱発電を開発し、自然エネルギ
ーでも安定的な発電から開発していくことと、LNGガスなどの火力
を少なくするために、洋上風力や太陽熱、都市部では太陽光発電を
開発することになるのでしょうね。

時間がかかるはずであり、どの程度の時間を診るかでしょうね。

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