3946.放射能への順応



放射能への順応しか、東京人・東北人には選択できないようである。
もう、放射能汚染に一喜一憂している精神的な余裕がない。今の仕
事を確保することに、全神経を注がないと、今日・明日の生活がで
きなくなる。

放射性物質で突然変異が増えるという。1万年前は、今よりいろい
ろな種が出てきたが、この理由は放射性物質が多かったことによる
のであろう。

多くの種が誕生し、多くの種が淘汰された。

このように放射能が多くなるということは、次の時代を開く人類が
出てくる可能性もある。放射線が人間のゲノム情報を破壊して進化
起こすやかすかな期待をすることだ。しかし、多くの変異により死
ぬ子供たちも誕生する可能性があるが、これは考えないことにしよ
う。

しかし、広島の原爆後、1週間で現地に戻った人たちで、今も生き
ている人が居る。このようにある程度の放射能では、人間は生き延
びることができ、広島に続き、東京・関東・東北は長期間の放射性
物質と暮らすことが運命づけられている。

これを受け入れていくしかない。政府が悪くでも発表が信用できな
くても、生活があるので逃げられない。そしたら、それを甘んじて
受容して生活することである。政府の発表に対応するが、受容する
ことしか今の東京人・福島人にはできないのであろう。

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生き残りし者
From: Eiichi Morino

大震災とその後の展開に気が落ち着かない。
幾度も訪ねたことがある町の壊滅した光景をテレビで見せられ、思
い出す挿絵が一つあった。
第二次大戦の終わり、1945年にスイスのベルンで、シルビオ・
ゲゼルの思想を紹介する書物が刊行された。
「生き残りし者たちに、シルビオ・ゲゼルの思想」というゲゼルの
言葉などを集めたアンソロジー本である。

そこに、「失意、信念、そして希望」という章に、この挿絵がある。

いま震災と原発事故による黙示録に直面して、同じ状況にあるなと
思う。生き残っているという気持ちを持つことから始めるべきか。

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RE: 静かな花見したいですね

得丸さん

<詠>は、不思議に降ってきますね。
生じ、滅する。
今年の桜は今年の桜。それぞれの思いで、観ずれば好い。
馳せる感情も、受ける感覚も。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
浅山さん

  青帝は 浅き山なれ深山(みやま)なれ
   裳裾なびかせ おしなべ在(ま)せり

――失礼致しました。
                    日比谷
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日比谷さん、
おかげさまでいろいろ駄作が浮かんできます

浅山さん
いまだ心は深山にいたりません

ただ、この大都会が近いうちに人気のない廃墟になる予感はあります

そうなると思うとここにいながらにして、深山と同じもののあはれ
を感じませんか

とくまる


花見の自粛の見直しについて

心からしない自粛はやめよかし
人の心根もいちど揺らせ

あと百年反省せよとわだつみは
大きな余震起こしたまへり

経済が回る回らぬ人だけの勝手ならずやなぜにこだわる

四十年危険手当てを受け取りて村をなくした人こそ哀れ

経済の原理は心惑わせて過ちだらけの地球となりぬ

鳥獣草木も土も水までも放射能にて穢れはてたり

肉野菜水も空気も我々も核に汚染す我らの罪ぞ

一枚のマスクで何を防げるかわからぬけれど子らにも奨む

遺伝子の記憶を壊す放射線新たな進化始まる時か

放射線ゲノム情報破壊して進化起こすやかすかな期待

異形にて生まれるものを恐れるな
スイッチひとつ間違えただけ

散りそめの花は心を傷つけず
終わる予感をかすかに残す

見渡せば人の姿は消え失せてビルを呑み込み草木が茂る

得丸

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