3921.「チェルノブイリに近づく」



人類史のトップランナーと「暗闇の思想」

> 「日本政府は『福島原発』を伏せている」と報じているようです、
私もアメリカ人から「政府や東電は事実を隠蔽しているのではない
か」と、同じ質問を受けました。

伏せているのか、伏せていないのか、私は知りえる立場にないです
が、隠せば隠すだけ被害が大きくなるし、正しい対応が取れなくな
るのだろうなと思います。

それがわかっていて伏せているとしたら、愚かなことだと思います。

でもそのような愚かな政府しかもてない我々にも責任はあるかもし
れません。誰が悪いかと非難合戦をしてもはじまらないと思います。

また、「日本は原発を持つべきではなかったのではないか」、とい
う質問を受けました。

この質問も、いまさらそんなことを言っても始まらないですね。

過去の政策を反省することは重要ですが、大事なことはもっと前向
きに生きることではないでしょうか。

わずか5日前におきた地震・津波と、それに引き続く原発事故によっ
て、我々は人類史のトップランナーになりました。世界は日本を注
目しています。

避難所で過ごしている人たちには緊急な物資やサービスが必要でし
ょうが、それ以外の人たちは、もっと違った視点から、人類や文明
について反省することが求められているのかもしれません。

松下竜一さんの「暗闇の思想を」、今から30年前にその思想を選択
していたら、今回のような事故はおきなかったでしょうが、それは
後の祭り。

そうではなくて、これから、食料や電気やガソリンが不足する生活
を送るにあたって、ある範囲で我慢する、ないものを求めない、代
わりにもっと精神的なものを生み出すことをめざしたい。そうなら
ないものでしょうか。

今こそ、「暗闇の思想」を真剣に検討すべきときかもしれないと思
うのです。

http://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309620626

得丸久文
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【放射能漏れ】「チェルノブイリに近づく」
皆様、
「チェルノブイリに近づく」という表現はおだやかではありません
が、専門家のコメントですので転送いたします。
得丸


【放射能漏れ】「チェルノブイリに近づく」

2011.3.15 21:15

 小出裕章・京大原子炉実験所助教(原子核工学)の話 

 福島第1原発4号機の使用済み核燃料プールの水が失われている
とすれば、原子炉内の燃料より量が多い分、2号機より危険が大き
い。事態は米スリーマイルアイランド事故をはるかに超え、チェル
ノブイリ事故に近づいている。

 「人体に影響がないレベル」というが、急性障害が出るか否かだ
けで、人体にまったく影響がない放射能はない。

 東京電力が苦闘し敗北してきた過程をみると好転は難しいかもし
れないが、これ以上放射性物質が出るのを防ぐためには、水の注入
で冷やし続けられるか、その一点にかかっている。

http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/110315/cpd1103152116051-n1.htm



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