3912.リビア情勢5



リビア情勢は、反政府勢力が優位であり、カダフィ軍は東部ブルカ
の攻撃で航空機を使った爆撃をしているが、まだ、米国は反政府側
に、ミサイルの供与をしていないようだ。カダフィがもつのは、露
MIG33と仏ミラージュ戦闘爆撃機である。

しかし、米国はリビアでの航空地域規制は、カダフィサイドにロシ
ア製の最新対空ミサイルなどがあり、エンタープライズに搭載して
いる飛行機ではその破壊ができず、イタリアのアヴィアーノ空軍基
地から高高度からステルレス爆撃機で、対空ミサイルの完全除去を
しないと、エンタープライズからの攻撃機の投入ができないという。

しかし、犠牲をある程度覚悟をしておこなうことになり、またサウ
ジなど湾岸諸国なども現時点不安定で、リビアに大量の軍事力を使
うと、湾岸諸国への対応ができないという。

このため、米軍幹部はリビアでの軍事力の使用に反対している。

しかし、カダフィサイドには化学兵器があり、いつ使用するか分か
らない。この抑制をしないといけないので、航空攻撃ができないよ
うに、反政府勢力に対空ミサイルを供与するべきであると思うが?

米国は、反政府勢力がイスラム教原理主義者の反米勢力になること
も心配しているようである。難しい局面にきた。海外メディアの特
派員も東部に居るだけで、西部の攻撃地域にはいないために、状況
が見えづらくなってきたようである。

全般的に記事の量が少なくなってきた。
Aljazeeraだけが、多方面から報道できている。アジュラジーラによ
ると、カダフィの負けが近いようである。カダフィはトリポリだけ
しか支配していないようだ。

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リビア反体制派が政権側を中部まで撃退、和平案に懐疑的見方も
2011年 03月 4日 08:54 JST

 [ウカイラ(リビア) 3日 ロイター] 政権側と反体制派の
衝突が続くリビアでは3日、反体制派が政権側を中部ラスラヌフま
で撃退、政権側の民兵を拘束したことを明らかにした。

 ラスラヌフは首都トリポリの東方600キロの地点。大規模な石
油ターミナルがある。

 目撃情報によると、政権側は2日連続で石油ターミナルのある東
部ブレガを空爆。ブレガに近いアジュダビヤへの空爆も実施した。
アジュダビヤも反体制派の支配下にある。

 一方、ベネズエラのイサラ情報相は3日、リビア政府が反政府デ
モ拡大による混乱収拾に向け、話し合いによる解決を模索するベネ
ズエラの和平提案を受け入れたと表明。

 提案は、国際委員会をリビアに派遣し、政府と反体制派の双方と
協議して解決策を見出すことを目指す内容。

 イサラ情報相は、アラブ連盟も提案に関心を示したことを確認し
、ロイターに対し「リビアの平和実現に向けた措置を模索するため
、ベネズエラはアラブ諸国やその他の国々と引き続き連絡を取り合
っていく」と述べた。 

 <反体制派は大佐との対話拒否>

 ただカダフィ大佐の次男セイフ・アルイスラム氏は、スカイ・ニ
ュースとのインタビューで、外国による仲介の必要はないと主張し
た。

 中東の衛星テレビ局アルジャジーラによると、リビアの反体制派
「国民評議会」のジャリル会長も、カダフィ大佐との対話を完全に
拒否した。
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中国:リビアの飛行禁止区域設定に反対の意向を示唆−李国連大使 

3月2日(ブルームバーグ):中国は2日、リビアでの混乱が続く
場合、同国に飛行禁止区域を設定することに反対する可能性を示唆
した。禁止区域設定にはロシアが反対の意向を示している。 
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Demonstrations Continue in Tripoli Despite Attacks by Remnants
 of Dictatorial Forces, All Other Libyan Cities Are Free 

February 25, 2011
By Hassan El-Najjar Aljazeera



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