人物を判断する力が必要な時代になってきた。この人物判断の方法 は、顔を言う人も居るが、基本はその人の出処進退と応対辞令であ るというのが、東洋思想のポイントである。 東洋思想は中国の人物判断方法でもあるが、長い歴史でいろいろな 人物を描き出している。この基本は国民や組織のために自分の欲を 抑えられる人であり、正常な判断を行える人がリーダーになること であるとした。 しかし、この18史略など中国の古典を江戸時代に、陽明学の中江 藤樹や戦後の安岡正篤がこれを日本風に解釈している。この結果で 、中国ではリーダの学問が商人まで行う江戸しぐさや戦後の多くの 財界人などが行うことになっている。 このように、この人物学を為政者の武士だけではなく、町人まで広 げたのは日本だけである。 王陽明は、知行合一とし応対辞令として喜怒哀楽を表面に出さない 人を挙げている。応対辞令では相手や仲間の中心に考え、自分を前 面に出さない人となる。 自信がない人ほど、自分を大きく見せようとする。嫉妬心が大きい 。嫉妬心が大きいと自分と同格以上の人に嫉妬して、内紛も起きる ことになる。 応対辞令は、知識、見識、胆識の反映である。組織のため、国のた めに、正しい判断で決断でき、実行力で事態を進めることが出来る ことである。無私であることはベースである。 次に出処進退である。無私が要求される。退く時は、人に相談して はいけない。自ら決せよである。取り巻きは辞任を止めるのに決ま っている。それにおめおめと従うことは、止める時期を遅らしてし まう。 出る時は、自分から出ずに誰かからの推薦でなることが正しい。 しかし、政界に人物が居なくなってきたな??