3903.人物判断力に必要なポイント



人物を判断する力が必要な時代になってきた。この人物判断の方法
は、顔を言う人も居るが、基本はその人の出処進退と応対辞令であ
るというのが、東洋思想のポイントである。

東洋思想は中国の人物判断方法でもあるが、長い歴史でいろいろな
人物を描き出している。この基本は国民や組織のために自分の欲を
抑えられる人であり、正常な判断を行える人がリーダーになること
であるとした。

しかし、この18史略など中国の古典を江戸時代に、陽明学の中江
藤樹や戦後の安岡正篤がこれを日本風に解釈している。この結果で
、中国ではリーダの学問が商人まで行う江戸しぐさや戦後の多くの
財界人などが行うことになっている。

このように、この人物学を為政者の武士だけではなく、町人まで広
げたのは日本だけである。

王陽明は、知行合一とし応対辞令として喜怒哀楽を表面に出さない
人を挙げている。応対辞令では相手や仲間の中心に考え、自分を前
面に出さない人となる。

自信がない人ほど、自分を大きく見せようとする。嫉妬心が大きい
。嫉妬心が大きいと自分と同格以上の人に嫉妬して、内紛も起きる
ことになる。

応対辞令は、知識、見識、胆識の反映である。組織のため、国のた
めに、正しい判断で決断でき、実行力で事態を進めることが出来る
ことである。無私であることはベースである。

次に出処進退である。無私が要求される。退く時は、人に相談して
はいけない。自ら決せよである。取り巻きは辞任を止めるのに決ま
っている。それにおめおめと従うことは、止める時期を遅らしてし
まう。

出る時は、自分から出ずに誰かからの推薦でなることが正しい。

しかし、政界に人物が居なくなってきたな??


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