3899.ポスト菅政権は何か??



16人の衆議院議員が会派離脱したことで、菅首相では23年度予
算関連法案が国会を通過しないことが判明した。この時点からポス
ト菅をどうするかを皆が、特に仙谷さんは思考し始めている。

菅内閣の総辞職しても、自民党・公明党などが賛成しないと23年
度予算関連法案が国会を通過しないことが明らかである。このため
、民主党は解散・総選挙をすることを自民党に確約して、税制改正
法案、子ども手当法案など3月31日に期限が切れる「日切れ法案
」を衆院通過させるしかない。

または小沢一派(100名)を追い出して、自民党・公明党と連立
を組み、自民党・公明党の修正を受け入れて解散をしない方法もあ
る。本当は民主党が最初に取り組むべきことである。この場合でも
菅さんは退陣である。100名程度減る民主党ではなく、自民党か
ら首相を出しても、これを志向するべきであるとは思う。

総選挙をすると、菅首相では国民は納得しない。菅に代わる首相を
立てることになるが、今の民主党では誰が代表になっても、現時点
の選挙は大惨敗で、200議席以下になることは目に見えている。
その前に小沢一派は離脱しているので、100議席にもならない可
能性がある。

このため、仙谷さんは前原さんを温存するという案を持ち、前原さ
んは代表候補を辞退する可能性が高い。もしかしたら、裏で今回の
政変を仕掛ける京セラの稲盛さんの勧めで、民主党を飛び出し、小
沢新保守党に加わる可能性がある。

国民は、自己の利権は温存して増税する案で民主党に怒っている。
この怒りは同様な増税案の自民党にも向けられているので、自民党
が増加することはない。このような国民の背景があるので自民党と
民主党残党の連立では、今回選挙がなくとも長くは政権を維持でき
ない。しかし、民主党・自民党連立であれば、自己犠牲なしの増税
ができるので、国民の意思を無視した増税は出来る。

しかし、次の選挙では、小さな政府を掲げる「みんなの党」や河村
さんの「減税日本」や「維新の会」などが政権を取ることになる。

しかし、河村党は、今回の民主党と同様にマニフェストでの減税は
できなく増税になるので、支持を遅かれ早かれなくしてしまう。

年金などの社会保障経費が今でも一般予算の30%以上であり、こ
の予算は増加して、その他の歳出カットだけでは足りないことにな
る。増税は必要なのであるが、増税の前に国会議員を減らし、公務
員を減らしたり、国内の中小企業と同じような給与水準にして、タ
ッスク・イータも自己犠牲を少しはシロという国民の意思がある。

基本は、タックス・イーター対タックス・ペイヤーの配分がイータ
サイドに厚くなっているという不満を国民が持っていることである。

この解消を今後の政権は、実施することなのである。

さあ、どうなりますか??

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仙谷氏暗躍、ポスト菅に野田財務相浮上、強まる退陣論
2011.2.19 01:00サンケイ

永田町に18日、強風が吹き荒れた。「もう首相退陣しかない。民
主党代表選だ」 政務三役の一人はこう語気を強めた。

 平成23年度予算関連法案の年度内成立と引き換えの首相交代論
。しかも公明党に取引を持ちかけたのが、首相に近いはずの仙谷由
人代表代行だったとしたら…。民主党内でも「首相退陣」が真実味
を持って公然と語られるようになった。

 仙谷氏と親しい有力議員は慌てて口々に否定した。
 前原誠司外相は記者会見で「私の感覚ではそのような取引をする
はずがないと思っている」。安住淳国対委員長も「ガセだ。首相は
退陣することもないし、解散もしません」と、取引説を打ち消した。

 仙谷氏自身も周囲に「妙ちくりんな話だ」と自らの“関与”を否
定した。それでも、「仙谷氏暗躍説」が説得力を持つのには理由が
ある。

 官房長官として菅政権を支えた仙谷氏だが、野党時代には「菅代
表」降ろしに動いたこともある。首相自身も、官房長官に起用した
仙谷氏のことを「煙たい存在」と評していた。

 「ポスト菅は野田佳彦財務相だ」。最近の仙谷氏はこう吹聴して
いるという。その真意をめぐって党内ではさまざまな憶測が飛ぶ。

 「次の政権は衆院を解散するだけの選挙管理内閣になる。仙谷氏
は、子飼いの前原氏や枝野幸男官房長官を使うのはもったいないの
で温存しようとしている」

 「野田氏の名前を先に出すことで、野田氏を潰す意図だ」
 いずれにしても仙谷氏が「民主党のキングメーカー」になろうと
し、周囲からもそう目されているのは間違いない。
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退陣論、期待と火消しと 首相は解散に含み
2011年2月19日5時8分

菅直人首相の退陣と引き換えに、野党の協力を得て予算関連法案の
成立を図る打開策が民主党内で浮上した。首相は18日、こうした
動きを「古い政治」と強く否定したが、これまで封印してきた解散
・総選挙には初めて含みを持たせた。退陣か、解散か。政界の緊張
は高まる。 

 首相を支持してきた民主党幹部が公明党幹部に、首相退陣と引き
換えに予算関連法案成立への協力を打診したことが判明した18日。
民主党執行部が退陣論の火消しに躍起になる一方で、党内には局面
打開への期待が広がり始めた。参院幹部は「首相を代えて野党に法
案成立をお願いするしかない」と話し、副大臣の一人も「菅さんの
ままではもうだめだ」と漏らした。 
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菅政権退陣でも打開険し…党全体に国民不信感
2011.2.19 09:44サンケイ
一郎元代表に近い衆院議員16人による会派離脱表明という「自爆
テロ」(党中堅幹部)をきっかけに、菅直人首相の退陣と引き換え
に平成23年度予算関連法案の成立を図ろうという党内の動きが「
可視化」してきた。だが、これは願望か希望的観測にすぎない。た
とえ首相が辞めようと民主党が抱える問題が解決するわけではなく
、民主党政権の混迷は深まるばかりだ。(阿比留瑠比)

 「次の首相は菅内閣にいる人じゃダメだ。それでは(菅政治の)
継続だ」

 党三役経験者の一人はこう述べ、早くもポスト菅候補に条件をつ
ける。だが、国民の不信感は党全体に向けられており、首相交代で
払拭されるわけではない。

 衆院選で国民の信を問わないまま、民主党から3人目の首相が誕
生すればどうなるか。それは、民主党がかつて自民党政権を批判す
る際に述べた「政権のたらい回し」そのものだ。


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