エジプトの内閣改造で副大統領になったスレーマン氏は、情報部門 を統括したが、米国はムバラク大統領にスレイマンしの副大統領へ の推薦をしたようである。 イスラエルもエジプト民主化では、ハマスの出身母体であるムスリ ム同胞団がエジプトの政権を握ると、大変なことになると見ている ので、ムスリム同胞団へ権力が移行しないような仕組みを必要とし ている。 この防止の適任者が、スレイマン氏のようである。 エジプトのスレイマン副大統領は、「ムスリム同胞団」を敵視する 発言を繰り返していた。「ムスリム同胞団は11の異なるイスラム 過激派組織を生みだした」「同胞団は、宗教組織でも社会組織でも 政党でもない。それらの寄せ集め」と説明。「宗教の影響力を利用 して人々を動員することが主な脅威だ」とした。 さあ、スレイマン氏は、ムスリム同胞団を丸め込むことができるの か?? 私の見解は、大きな疑問であるが。????? ============================== ウィキリークス、またまたヒット情報 スレーマン(エジプト副大統領)はイスラエルと毎日ホットラ インで繋がっていた 宮崎正弘の国際ニュース・早読み20112月8日第3230号 ヒラリー・クリントン米国務長官が、突如、態度を翻し、ムバラ ク即時退陣要求を引っ込め、当座はスレーマン副大統領のもとで、 エジプトの民主化を言い出した。 「スレーマンって誰?」から「移行期のエジプトを託せるにたる信 頼できる政治家」に評価が変わった。 イスラエル情報だろう、といわれる。 ガザ地区のハマスのテロリズムに対してイスラエルが強硬姿勢を 崩さなかったは、軍事作戦にエジプトの黙認があったからである。 このポイントをウィキリークスは在カイロ米大使館発の外交公電 の束から見つけ出した。英紙テレグラフ(2月8日)が伝えた。 同紙に拠れば、08年8月、エジプトを訪問したイスラエル使節 団はバラク国防相を団長にムバラク大統領、その忠臣かつ情報部門 を統括したスレーマンと会った。 以後、スレーマンとイスラエル情報部とのあいだにホットライン が開設され、ほぼ毎日、情報交換で繋がった。 ============================== エジプト副大統領、同胞団敵視の動かぬ記録 米公電流出 2011年2月8日0時49分 【カイロ=北川学】エジプトのスレイマン副大統領が、6日に初 めて対話した最大野党勢力「ムスリム同胞団」を敵視する発言を繰 り返していたことが分かった。内部告発サイト「ウィキリークス」 に流出した米国の外交公電に記載された情報として6日、ロイター 通信が伝えた。 それによると、2006年2月に駐エジプト米国大使が発信した 公電に「ムスリム同胞団は11の異なるイスラム過激派組織を生み だした」とするスレイマン氏の発言が書かれていた。 また、スレイマン氏は同月にエジプトを訪問した米連邦捜査局 (FBI)長官に対し、「同胞団は、宗教組織でも社会組織でも政 党でもない。それらの寄せ集め」と説明。「宗教の影響力を利用し て人々を動員することが主な脅威だ」としたうえで、05年の議会 選で同胞団が躍進したことを「不幸だ」と述べたとしている。