3891.スレーマン(エジプト副大統領)は



エジプトの内閣改造で副大統領になったスレーマン氏は、情報部門
を統括したが、米国はムバラク大統領にスレイマンしの副大統領へ
の推薦をしたようである。

イスラエルもエジプト民主化では、ハマスの出身母体であるムスリ
ム同胞団がエジプトの政権を握ると、大変なことになると見ている
ので、ムスリム同胞団へ権力が移行しないような仕組みを必要とし
ている。

この防止の適任者が、スレイマン氏のようである。

エジプトのスレイマン副大統領は、「ムスリム同胞団」を敵視する
発言を繰り返していた。「ムスリム同胞団は11の異なるイスラム
過激派組織を生みだした」「同胞団は、宗教組織でも社会組織でも
政党でもない。それらの寄せ集め」と説明。「宗教の影響力を利用
して人々を動員することが主な脅威だ」とした。

さあ、スレイマン氏は、ムスリム同胞団を丸め込むことができるの
か??

私の見解は、大きな疑問であるが。?????


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 ウィキリークス、またまたヒット情報
  スレーマン(エジプト副大統領)はイスラエルと毎日ホットラ
インで繋がっていた
宮崎正弘の国際ニュース・早読み20112月8日第3230号 

 ヒラリー・クリントン米国務長官が、突如、態度を翻し、ムバラ
ク即時退陣要求を引っ込め、当座はスレーマン副大統領のもとで、
エジプトの民主化を言い出した。
「スレーマンって誰?」から「移行期のエジプトを託せるにたる信
頼できる政治家」に評価が変わった。

 イスラエル情報だろう、といわれる。
 ガザ地区のハマスのテロリズムに対してイスラエルが強硬姿勢を
崩さなかったは、軍事作戦にエジプトの黙認があったからである。
 このポイントをウィキリークスは在カイロ米大使館発の外交公電
の束から見つけ出した。英紙テレグラフ(2月8日)が伝えた。

 同紙に拠れば、08年8月、エジプトを訪問したイスラエル使節
団はバラク国防相を団長にムバラク大統領、その忠臣かつ情報部門
を統括したスレーマンと会った。
 以後、スレーマンとイスラエル情報部とのあいだにホットライン
が開設され、ほぼ毎日、情報交換で繋がった。
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エジプト副大統領、同胞団敵視の動かぬ記録 米公電流出
2011年2月8日0時49分

 【カイロ=北川学】エジプトのスレイマン副大統領が、6日に初
めて対話した最大野党勢力「ムスリム同胞団」を敵視する発言を繰
り返していたことが分かった。内部告発サイト「ウィキリークス」
に流出した米国の外交公電に記載された情報として6日、ロイター
通信が伝えた。 

 それによると、2006年2月に駐エジプト米国大使が発信した
公電に「ムスリム同胞団は11の異なるイスラム過激派組織を生み
だした」とするスレイマン氏の発言が書かれていた。 

 また、スレイマン氏は同月にエジプトを訪問した米連邦捜査局
(FBI)長官に対し、「同胞団は、宗教組織でも社会組織でも政
党でもない。それらの寄せ集め」と説明。「宗教の影響力を利用し
て人々を動員することが主な脅威だ」としたうえで、05年の議会
選で同胞団が躍進したことを「不幸だ」と述べたとしている。 


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