中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席が18日、専用機でワシ ントン近郊のアンドリュース空軍基地に到着し、公式訪米を始めた。 同日夜にはホワイトハウスでオバマ大統領との非公式夕食会に参加。 非公式夕食会はホワイトハウス居住棟のダイニングルームで行われ 、米側はオバマ大統領とクリントン国務長官、ドニロン氏の3人の み、中国側も胡主席と側近数人のみが参加する「異例に小規模」な 形式になる。 この訪米に合せて、2005年7月の切り上げ後の最高値となる人 民元の基準値を1ドル=6.5885元と中国人民銀行は発表した。 人民銀行周小川総裁や胡錦濤国家主席など文官は、対米関係を友好 的にする方向であるが、軍部と保守派は、対米関係を険悪にする方 向を志向している。 米国は胡錦濤国家主席を歓待するが、胡主席が思うような対米関係 は、国内に戻ると難しいような気がする。軍と政府の2元外交にな っているために、軍を押さえらないことで、中国は米国との友好関 係を復旧できなくなるように思う。 戦前の日本と同様な失敗をしそうな現在中国に日本は、なすすべを 知らない。本当に難しい局面になってきた。 ============================== 中国の胡主席が米国入り さっそくオバマ大統領と夕食会 2011年1月19日10時17分 【ワシントン=峯村健司、村山祐介】中国の胡錦濤(フー・チン タオ)国家主席が18日、専用機でワシントン近郊のアンドリュー ス空軍基地に到着し、国賓として初めての公式訪米を始めた。同基 地ではバイデン副大統領が出迎えた。同日夜にはホワイトハウスで オバマ大統領との非公式夕食会に参加。米国が中国の国家主席を国 賓として迎えるのは1997年の江沢民氏以来。 胡主席は今回の訪問について「オバマ大統領との相互信頼を増進 させ、重大な国際問題について突っ込んだ議論ができることを期待 する」との声明を発表した。北朝鮮の核問題や、人民元の切り上げ 問題などについて意見交換をするものとみられる。 ドニロン大統領補佐官(国家安全保障担当)によると、非公式夕 食会はホワイトハウス居住棟のダイニングルームで行われ、米側は オバマ大統領とクリントン国務長官、ドニロン氏の3人のみ、中国 側も胡主席と側近数人のみが参加する「異例に小規模」な形式を選 んだ。今後10〜20年にわたる長期的な米中関係のあり方につい て「通例よりかなりくだけた雰囲気で、率直に意見を交わす機会」 (ドニロン氏)とするのが狙いという。 ============================== 人民元の対ドル基準値は1ドル6.5885元、切り上げ後の最高値 =人民銀行 2011年1月19日10時45分 [上海 19日 ロイター] 中国人民銀行(中央銀行)は19 日の人民元の基準値を1ドル=6.5885元と発表した。2005 年7月の切り上げ後の最高値となる。 前営業日の基準値は6.5891元。市場終値は6.5829元 だった。 人民元の対ドルでの1日の許容変動幅は、基準値の上下0.5%。 ============================== 中国は15─20年のプロセスで人民元の国際化を奨励すべき =全国社会保障基金理事長 2011年 01月 17日 10:29 JST [上海 15日 ロイター] 中国の新華社は15日、全国社会 保障基金理事会の戴相竜理事長が、同国は人民元の国際化を奨励す べきであり、そのプロセスは15年から20年かかる可能性がある と述べたと報じた。 同理事長は人民元の国際化について、国際通貨制度の改革に向け た1歩となると述べ、国際通貨制度は世界の経済動向パターンへの 適応に失敗したと指摘した。 15年から20年の国際化プロセスに関しては、海外での人民元 の流通拡大や中国の大手商業銀行の開放ペースが速められることで 加速する可能性がある、とも述べた。 中国人民銀行(中央銀行)は13日、国内企業に対し、海外への 直接投資を行う際に人民元の利用を可能にする規則を公表した。