3867.2011年、戦後最大の経済危機が訪れる



2011年、戦後最大の経済危機が訪れる
From: Hidekazu Aoki

本日配信のJBpressより↓
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5170

山崎養世の前半の認識は正しい。
しかし、こんなことは10年以上も前から「いずれそうなる」と
飽きるくらいわれわれは言い続けきた。
それがいよいよ現実になってきただけのこと。
「何を今更」の感も無きにしもあらず。

ところが、その逃げ道が中銀の「国債全量引受」ですか!?

現行通貨・財政制度の枠内で考えれば、そんな結論しか出てこな
いのかもしれないというところを割り引いても、いかにも米国金
融礼賛派らしいものいいとしか思えない。

経済政策を突き詰めていくとおバカになる、その見本みたい話じゃ
ないでしょうか?
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亀井です。(^-^)/

国際バブルのからくりはよく判りましたが、
何故、ギリシャより危険なジャパン・マネーが高値を呼び、
アメリカの外貨獲得に貢献しているのか疑問です。

ジャパン・ショックで、ユーロの二の舞を
アメリカが被るのでしょうか?

経済理論を突き詰めるとどこかに救済策を求め、
逃避したくなるのは判りますけどね。
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From: Eiichi Morino 

ネットでこういう粗雑な議論をよくみかけますね。

米国のQE2にしてからが、効果はあがってないのにね。
銀行融資は崩壊しているし、いまだ回復していないのが
実状。カネは金融資産に流れ、投機マネーとなってコモディ
ティ高。実体経済にはコスト高が押し寄せる。

筆者お望みの成長部門への長期の投資にカネが回ることはない。
加えて連銀のイエレンが各種の批判に直面して言及せざるを
えないように、量的緩和は買い上げた資産をいつか買い戻させな
ければならないから、出口戦略の時がくれば、金融はきわめてタ
イトにしなければならなくなる。

実際、米国でもカネは政府部門と金融システムのもちつもたれつ
のなかに存在している。わが国は政府と金融システムの互助会の
ようなもの。国民の貯蓄を吸い上げ、リスクをとる能力もない
金融システムが国家の債務に変え、無能な政府と政治家は赤字に
なかば自動的にファイナンスさせる。しかしいよいよ国民の貯蓄
も底をつき減少しはじめた。これからはどこにファイナンスをた
のむのか、応じてくれるところはあるか。

円や日本国債がセイフヘブンであるのはいつまでか、それが
外国では問題にされている。国際的な投機家たちのなかで
着実にスケジュールにあがりつつあるようだ。

日本国債の95%ほどが自国民が持ち、内国債であるということは
いざ踏み倒すことになったら、その相手は国民ということ。

諸外国のように外国に債券をもってもらいいざとなったら債務の
ヘアカット、リストラでしぶとく交渉するなんてことはないだ
ろう。

国民を泣かすだけか。
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(Fのコメント)
ドル基軸通貨とローカルカレンンシーである円とを同列に見たこと
が、山崎養世氏の間違いである。

まずは、収入と支出をバランスさせないと、今後も国債を発行し、
それを日銀が買い続ける必要になる。これでは、円は大暴落になり
、今後予想される資源・食糧価格の高騰で、日本は不景気でのイン
フレであるスタグフレーションになる。その後はパイパーインフレ
で、国民全員が苦労することになる。予算も大幅カットになる。

FRBは、ドルで米国債を買い取れるのは、ドルが基軸通貨で、中
国や東南アジア諸国が、自国通貨を引き下げるために、ドル買い介
入をしているからできることである。しかし、いつまでもできるこ
とではない。それでも限度がある。

日銀が、円で国債を買っても、諸外国が円を買わないことで円の通
貨量が増えて、円の暴落になる可能性が高い。江戸時代の幕府通貨
は増量がOKであるが、藩札はNGであったことと同じ現象が起き
る。

500兆円程度の国債買取では、問題は起きないと思うが、それ以
上の円札増量は何が起こるかわからないことと、今後も続く財政赤
字は放置しないことが先である。

このためには、税収を上げるか、支出を抑えるかの2つしかない。



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