ロンドン便り(パブ) From: 木野 皆様 本年も残りわずかとなりました。雪の残るロンドンより ロンドン便りお届けします。 日本でいう居酒屋よりもはるかに身近で普及しているロンドンの社 交場がパブです。夕方5時から6時ごろになるとどこからともなく 人々が寄り集まり、遅くまで多くの人でにぎわっています。 ロンドンのパブといえばとことんまで酔っ払っている人々、という イメージありますが、ほんとうのところは、お酒を飲むことが主目 的ではなく、話すことが目的です。お酒も飲みますが、ほとんどず ーっと話しています。 それも結構混んでいて、それにうるさいBGMも大音量でかかって いる場合もあり、落ち着いてじっくり話すというよりは怒鳴ってい るときもあります。お酒はつまみなしです。 さらに机が満席であることも多くその場合立って飲みます。立って 、つまみなく、大声で話すと2パイント(900ml)くらい飲むと相当 酔います。体も頭もボーっとしてきます。そしてそこからがパブの 真骨頂です。そこまで飲むととっても話しやすい気分になり、家族 の話や、仕事の愚痴や悪口など本音がでてきます。 逆に言えばここまで付き合わないと「なんでこんな面倒な酒の飲み 方するのかな」と疑問に感じて終わりです。 そんなパブでの集まりで、南京玉すだれを同僚40名の前で先週末 披露しました。他の客もいるなかかなりチャレンジングでしたが、 パブのマネージャーが「ぜひやってほしい」と協力してくれたので 実現しました。 日本人はパブにあまりつきあわないというイメージが非日本人の間 にはあります。その固定観念にちょっと揺さぶりをかけてみた、そ んなイベントでした。 よいお年をお迎えください。 木野