3850.2010年を振り返って



毎年恒例の2010年の回想をしましょう。  T&Fより

0.今年始めの予測がどうなったか?

T:今年始めの予測を振り返ると、鳩山政権にFさんは厳しい意見
  でしたが、そのとおりでしたね。社民党を連立から外すしかな
  いもその通りでしたね。これについてはどうですか?
F:鳩山さんの辞任もあり、予想通りですね。自民党との大連立を
  構築しないと危ないと見ましたが、できずにこのままの推移で
  は、予算関連法案は廃案ですね。菅政権も厳しい。

T:米国の海上権力が衰えて、その分中国が海上権力を主張するよ
  うになる。中国の生存圏拡大は、いろいろな地域強大国との摩
  擦を引き起こすことになる。としましたが、これも大体がその
  通りですね。これについてはどうですか?
F:尖閣列島や南シナ海、ノーベル平和賞の問題など、中国が大国
  として自国の主張をし始めたのが今年ですね。このため、世界
  からの反発も凄いことになっている。米国は中国の自己主張で
  アジア諸国でのプレゼンスを増したので、非常に得をしたこと
  になる。

T:日月神示でも述べているが、日本の存在自体が危機的なことに
  なり、その後、日本人は悔い改めれば、日本の時代になるとし
  ている。その時代に近づいているように感じる。とFさんは言
  いましたが、これについてはどうですか??
F:中国・インドの発展で豊かになり、20億人が欧米日のような
  生活を始めたら、世界の資源では足りなくなるし、資源や食糧
  の価格が高騰してくる。この面からも江戸時代のような自給自
  足経済に近い形を日本は構築することが重要であるが、それに
  向けたいろいろな技術が開発されてきた。レアメタルのリサイ
  クルにコケや微生物を利用するなど日本の技術は徐々に植生文
  明の様相を呈し始めている。

  日本企業は世界に出て、日本文化と日本の製品を売る方向にな
  り、しかし日本では作らない。その国の経済発展のためにその
  国で自給する。日本企業の世界企業化が徐々に見えてきている。
  日本国はそのような日本企業を応援するために教育・医療・年
  金などの一部の国家サービスを提供することである。拡大日本
  戦略である。

T:2012年までは、世界は危機の中にいるはず。数年はこのま
  までしょうね。とFさんは話しましたが、これも大体、その通
  りですね。今後はどうなるのですか??
F:今後については1月初めにお話します。


1.今年コラム(国際戦略関係)
今年のコラムから1年を振り返ると、この1年が分かる。

3512.地政学から見た将来で、中国の海軍力が増強され、ハウスホ
ファーの生存圏理論が重要になる予測した。、3518.歴史を循環論
的視点から、3810.覇権交代の時が来た、3818.現時点、文明の転
換点にある、で石油文明の西洋から植生文明の東洋的な思想に移る
ことになると予測した。この2つの視点で日本・世界を今後を予測
できるようになる。

この観点は今後も継続するはずである。日本は2012年に向けて
、植生革命をするしかない。世界の資源・食糧の量がインド・中国
の人口分まではない。

3572.米海軍力減少で地政学が変化へ、3700.欧米経済下降で世界
が変わる、3707.「フーバー・モーメント」の風、3638.ユーロ危
機で世界市場に激震で、米国や欧州の経済がなかなか浮上しないと
したが、今後も当分、米国と欧州経済については注目する必要があ
る。

特にユーロ諸国での国債デフォルト危機についてはドイツの自国利
益優先の立場からユーロ危機問題は、ここ数年以上も続くことにな
る。特に破綻危険国の財政縮小で景気は浮上しないので、新興国・
中国やロシアへの武器輸出もしようというように、危険な動きもし
始めた。これと同時に日本経済もおかしくなることが確実である。

3585.自由貿易論の限界、で中国の通貨管理で、自由貿易の危機に
なっているとした。3662.中国モデルとは、3679.中国の動向、
3693.中国に覇権はいくか、3759.尖閣沖衝突事件の顛末、
3780.中国、人権批判封じ込め失敗か、3788.1930年代の悪夢
が来る、などで、中国が世界の問題になってきたことが分かる。経
済発展は良いが、この発展で自己主張を始めた中国とそれを裏付け
る海軍能力の向上は、今後も問題になることであろう。

中国問題をチャント評論して、今後の世界構造を予測する必要があ
る。その予測で日本も対応処理をしないと資源・食糧の調達ができ
なくなる。危機的な問題になる可能性がある。

3605.第2次朝鮮戦争勃発か??、3822.北朝鮮の攻撃拡大はある
か?、3823.北朝鮮は戦争準備へ、3842.韓国の覚悟・米国の当惑
などは朝鮮半島有事になる可能性があり、その評論は年後半に集中
して論じたが、天安沈没、延坪島砲撃で朝鮮半島有事の危険性が増
大した。ここで分かるのは、韓国が強気で対応し始めたが、その韓
国の強気に米中は当惑していることである。しかし、この韓国の強
気で、北朝鮮は手出しが出来なくなったようにも見えることである。
こんご、北朝鮮が強気に出ると、戦争になる危険が増したことにな
る。こんごも目が離せないし、日本に近いので有事になれば、大き
な負担が出てくると見る。

アフガニスタン、イラクでの戦争が徐々に終焉したが、その戦争終
焉で戦争が無くなるわけではなく、アジアでの戦争が始まる可能性
が出てきたことが気になる。それも日本に近い朝鮮半島がきな臭い
ことになっている。


2.今年コラム(国内問題)
3592.実心実学の復活(江戸思想の復活)、3657.江戸時代後半=
今の世界、3684.側用人政治について、3799.次の戦略は、江戸時
代の復活である。3830.新・江戸時代に向けて、などで、江戸時代
はどういう時代であったかということと、その江戸時代の循環型社
会や思想が次の日本の時代に大きなイメージを提供していることを
示した。戦後の吉田茂の経済優先軍事後回しの国家戦略を変更する
必要があるが、そのアイデアを今後も、提案し続けることになる。

3593.ススキが救世主になる、3614.21世紀、日本が石油産出国
へ、3617.エンドファイトとは、3645.CASフリージング・チルド
・システム、3813.苔でレアメタル回収、3800.日本農業をどうする
か?、3840.石油大国への道、などで、循環型社会への準備が現在
日本で整い始めたようである。技術的な面での日本飛躍ができてき
たようである。植生革命で石油の油断が起きても、藻やススキで石
油代替ができる可能性が増している。それとプラスチックの代替が
でてきた。リグパルである。このコラムはまだ書いていないが、来
年には調いましたになる可能性が高いようだ。

3725.西南戦争の予感、3766.岡田さんのミス、仙谷さんのムリ
3835.民主党内紛で政治再編か? などは国内政局を論じたが、あ
まり、国内政局は評論しないことにしているが、キーポイントの部
分だけを、今後も評論することにする。小沢さんの問題と大連立に
なるかどうかでしょうね。政界再編になる可能性もあり、目が離さ
ない。コラム数は少ないがポイントでは書くことにする。

3519.古代史の整理で、ここ数年を費やした古代史に一応の解がで
きたようである。日本国家ができた歴史的な推移が明快にしたよう
である。このアイデアを作るために、数回も奈良、三輪、桜井など
を旅行したが、その結果で疑問が解けたような気分である。この古
代史が分かることで、日本の神道がどうできたかが分かったようで
ある。

このように日本の次戦略(新しい江戸時代)の骨格が出来たので、
来年は、今までのコラムの結果を本にしたいと思っているし、「八
百万(やおよろず)の会」を立ち上げて、この戦略の運動を行う方
向で準備をしている。

日本が世界を改革する中心者になるという、このコラム目的に一歩
近づくことになる。


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