3836.韓国の思惑、米中の思惑



北朝鮮情勢のその後が気になるという意見をいただき、情勢を見る
ことにした。2010年11月21日北朝鮮がウラン濃縮施設公開、2010年
11月23日延坪島(ヨンピョンド)砲撃で、始まる危機的な状態は、
北朝鮮が石油不足、食料不足になり、米国または中国への新しい食
料・石油援助依頼であると見る。

危機のなると、必ず6ケ国協議をして、そこで核開発放棄や砲撃放
棄などの約束したことで、石油や食糧援助が始まる。そして、北朝
鮮は援助が終わると新しい危機を作り、また新しい援助を要求して
いる。この繰り返しを5度も6度も行っている。このため、中国も
米国も徒労感があり、その手には乗らないという状態になっている。
北朝鮮は繰り返すごとに、より強烈なインパクトを韓国・米国・中
国に与えることになる。

このため、瀬戸際援助貰い外交が、徐々に本当の戦争に近くなるこ
とで、北朝鮮の意思を通そうして成功してきた。さて今回はどうな
るのであろうか??
           津田より

0.はじめに
 11月28日から12月1日の米韓合同演習中には、北朝鮮は反
撃しなかった。このことで、瀬戸際戦術であることが明確になり、
かつその意図も食料・石油援助を貰う事であるが明確化している。

その解明の前に経緯を追うことにする。中国の楊潔チー外相は12
月1日、北朝鮮の砲撃について「責任を負う大国として、問題の是
非に照らして自身の立場を決めており、特定の国に肩入れするよう
なことはしていない」と述べ、南北朝鮮のどちらにもくみせず、中
立の立場を守る考えを示した。北朝鮮の韓国が自国領土に先に砲撃
したということを認めるということである。国連でも拒否権を使う
ことを暗にほのめかしている。

同じ日に、中国のNO2である呉邦国・全国人民代表大会常務委員長
は、訪中している北朝鮮の代表団に対し、両国は「戦略的対話の強
化」にコミットして、友好的な協力関係の普遍的な発展を促進させ
ていくと伝えた。

クリントン米国務長官も2日、北朝鮮の金正日体制の崩壊の可能性
が隣国・中国にとって「中期的な脅威」を与えているとし、核開発
などは「長期的な脅威」と位置づけており、体制崩壊をより差し迫
った問題ととらえているとし、中国に理解を示した。 

このため、韓国は延坪島砲撃で国連安保理に批判決議を要求しない
とした。中国の反対で批判決議はできないことが明確であるためだ。
このことで、国連安保理が抑止力にならないことになり、軍事対応
で抑止するしかないことになる。

このため、韓国新国防相金寛鎮は12月3日、北朝鮮が再び韓国領
を砲撃するなどの武力挑発を行った場合、北朝鮮側の軍基地などに
「航空機による爆撃を加える」とした。そして、米韓両軍の制服組
トップが8日に会談し、北朝鮮がさらなる挑発行為を仕掛けてきた
場合、同盟国として強力に対応することを確認した。

また、国際刑事裁判所に韓国は訴えた。このため、国際刑事裁判所
の検察局は6日、北朝鮮による韓国・大延坪島への砲撃と哨戒艦沈
没事件をめぐり、北朝鮮軍関係者が戦争犯罪の捜査対象になるかど
うかの予備調査を始めた。

衛星写真で、北朝鮮側の「ムド」にある砲兵部隊の陣地に対する韓
国軍の反撃の着弾痕を捉えたが、周辺の軍事関連施設を直撃したあ
とが見えない。これは、砲撃を受けた際、同島の海兵隊の対砲兵レ
ーダーが北朝鮮側の電磁パルスによる妨害のため作動せず、砲弾の
発射地点を特定できなかったためであると報じた。韓国製のK−9
対砲兵レーダ砲が効果がないことが明確になった。

そして、北朝鮮の陸軍が最近放射砲(多連装ロケット砲)を100
門余り増強し、現在、約5200門が配置されており、韓国の首都
圏に奇襲の集中射撃を行うことが可能だと韓国政府は発表した。

また、北朝鮮と韓国の間で起きた砲撃戦で、北朝鮮の政府関係者が
死傷者について「4人が死亡した南朝鮮(韓国)の何倍もの規模だ
った」という。

韓国は、6日から12日で西北島しょ周辺の海上での射撃訓練を再
開する予定で、北朝鮮が再び挑発行為を行う可能性に神経をとがら
せている。このため、北朝鮮のさらなる挑発の類型別シナリオや対
策の再点検を行うとした。勿論、その時には航空連携を予定するこ
とになる。また、北朝鮮に近い「西海(黄海)5島」について、韓
国の李明博大統領は「要塞(ようさい)化」を進めるとした。

案の定、北朝鮮は5日、朝鮮中央通信を通じ訓練は11月23日の
延坪島砲撃直前に韓国軍が同島周辺で行った射撃訓練と同様に北朝
鮮領海を砲撃する「挑発」と指摘。韓国が「第2の延坪島事件をで
っち上げ、それを口実に戦争の火ぶたを切ろうとしている」と非難
した。

日米韓の外相会談が6日午後、ワシントンで開かれた。3カ国外相
は、日米韓の結束を確認し、中国とロシアの役割へ期待感を示した
共同声明を発表。6者協議再開には、北朝鮮による非核化について
の「具体的な措置」が必要との認識で一致した。 

中国の胡錦濤国家主席は6日、北朝鮮軍による韓国・大延坪島への
砲撃を巡り、オバマ米大統領と電話で協議し、胡主席は関係各国が
対応を誤れば「緊張がさらに高まり、制御できなくなりかねない」
と懸念を表明した。韓国の砲撃訓練を中止し、6ケ国協議を開催す
ることを求めた。

1.中国の努力・米国の本音
中国の戴秉国国務委員は、中国の役割へ期待感を分かっているため
に「わが国は誤解されている。目指すのは平和発展だ」という論文
を発表し、北朝鮮の金正日総書記と9日、平壌で会談した。中国外
務省は「双方が中朝関係や半島情勢について率直かつ踏み込んだ話
し合いをし、重要な共通認識に至った」としたが、外交当局がこの
ような発表するときは、あまり話し合いがうまくいかなかったとき
である。

恐らく、中国は北朝鮮のさらなる挑発を自制してほしいとしたが、
北朝鮮は自衛行為であり、正当性を主張したようだ。この情報は韓
国と米国にもたらされて、韓国は西北島しょ周辺の海上での射撃訓
練でNLL内への砲撃を一時中止している。

マレン米統合参謀本部議長は韓国側に配慮を示しつつも、「我々の
目標は抑止力を維持しながら全面戦争を阻止することだ」と述べ、
冷静な対応を呼びかけた。

米国の本音は、全面戦争にもつながりかねない対応に出ることには
消極的である。現時点、アフガン戦争があり、兵力を朝鮮戦争に振
り向けられないためである。このため、米中は朝鮮戦争を起こさな
いように協力することになる。よって急遽、米国と中国の安全保障
に関する次官級の国防協議が10日、ワシントン郊外の国防総省で
約1年半ぶりに開かれた。対北朝鮮情勢が話し合われたはずである。

中国の外交姿勢についてメイダン氏は、「必ずしも政府が望む結果
ではない。最高指導部の政策合意が難しくなっている。『平和的な
台頭』を掲げて成功してきた中国の外交政策を捨て去ることを意味
し、必ずしも中国の国益にかなっていない。しかし、共産党中央政
治局が、民族主義的な立場から発言力を増す軍部や世論を抑え込む
リスクを負えなくなっているからだ。2012年の党大会まで、強
いリーダーシップが発揮されにくい状況が続く」と。この影響が北
朝鮮問題でも出ているが、基本的には朝鮮戦争は中国にとっても避
けたいはずである。

また、8月から中国と北朝鮮が、食糧支援を巡って綱引きを続けて
いる。中国がトウモロコシ50万トン相当の経済支援を申し出たの
に対し、北朝鮮はコメ50万トンを来年1月までに支援するよう要
求し、中国側は拒否したという。砲撃事件で北朝鮮を非難していな
い中国をこれ以上、刺激できなかったとみられ、中国に改めて支援
を求めるのは困難な情勢だ。

このため、6ケ国協議を開いて、米韓から援助を引き出したい北朝
鮮と、米韓日は今までの約束をまず実行してから会議を開くとした。
中国の戴秉国国務委員の発言と思われるが、「北朝鮮はわれわれの
東ドイツだ。東ドイツが消滅したときに何が起こったか?ソ連が崩
壊したのだ」ということで、住民が必要とする最低限の食糧援助は
するが、それ以上の食糧援助はしない。北朝鮮が経済開放すること
で自分で稼げばよいという立場である。

というように、米中の思惑は一致しているのだ。

2.韓国の強気
韓国の李明博大統領は9日、北朝鮮では今や住民たちが世界の動き
を知っており「重大な変化」が起きているとし、「(朝鮮半島の)
統一が近いと感じるし、統一に備える必要がある」と述べた。この
ごろ、中国の国連での北朝鮮批判決議拒否姿勢から韓国は自国の安
全保障上、朝鮮統一に向けた動きをするしかない。強気の政策を取
らないと、国民から批判されることになる。

また、外交通商部の千英宇第2次官は4月8日、朝鮮半島統一費用問
題について、「費用充当の案はたくさんある。統一費用よりも統一
で得るものの方が大きいと固く信じている」と述べた。北朝鮮の指
導層は2代にわたり、住民に「コメの飯と、肉の入ったスープ」を
提供することを約束してきたが、韓国の予算の1%、30億ドル
(約2785億円)ほどあれば、北朝鮮住民に温かい食事を提供し、飢
餓から救うことができるとした。この準備を李明博大統領は真剣に
考え始めている。統一税の創設も検討しているという。

韓国は積極的に統一を目指し、米中の思惑とは違う行動になる可能
性がある。ここが今後、問題として浮かび上がることになりそうだ。

日本の菅首相は、朝鮮半島有事に自衛隊を自国民保護のために、韓
国に送るというが、歴史的に自国民保護で、日本が朝鮮半島を侵略
した歴史を忘れているように感じる。歴史的な背景から、韓国国民
を説得するには無理がある。米軍に頼むしかないはずだ。

さあ、どうなりますか??

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北朝鮮「トウモロコシでなくコメを」祝賀用?中国は一蹴
2010年12月12日8時1分

 【ソウル=牧野愛博】中国と北朝鮮が、食糧支援を巡って綱引き
を続けている。中国がトウモロコシ50万トン相当の経済支援を申
し出たのに対し、北朝鮮はコメ50万トンを来年1月までに支援す
るよう要求し、中国側は拒否したという。関係国は11月に起きた
北朝鮮による韓国砲撃の影響で、中国の対応がさらにどう変化する
か注目している。 

 6者協議筋によると、金総書記は戴氏に対し、砲撃の責任は米韓
両国にあるとの考えを示し、核問題でも譲歩しなかった。ただ、中
国が提唱した6者協議首席代表会合には反対しなかったという。砲
撃事件で北朝鮮を非難していない中国をこれ以上、刺激できなかっ
たとみられ、中国に改めて支援を求めるのは困難な情勢だ。
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米国が中国の情報開示姿勢を評価 米中国防協議
2010年12月11日11時3分

 【ワシントン=村山祐介】米国と中国の安全保障に関する次官級
の国防協議が10日、ワシントン郊外の国防総省で約1年半ぶりに
開かれた。同省のフロノイ次官は終了後の会見で、中国の軍事力の
透明度が「徐々にいくらか向上してきた」と述べ、中国側の情報開
示に向けた姿勢を評価。ゲーツ国防長官による来年1月の訪中や、
海洋の安全確保なども協議したという。 
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摩擦生む中国外交「指導部の乱れが背景に」 米研究者
2010年12月10日18時32分

 地政学的な見地から国際情勢を分析する米国のコンサルタント会
社「ユーラシアグループ」の中国アナリスト、ミシャル・メイダン
氏が9日、朝日新聞の取材に応じた。近隣諸国との摩擦が相次ぐ中
国の外交姿勢について「必ずしも政府が望む結果ではない。最高指
導部の政策合意が難しくなっている」と語り、中国の政権内部の足
並みの乱れが影響しているとの見方を示した。 

 メイダン氏は、東シナ海や南シナ海で自国の海洋権益を強硬に主
張しはじめた中国の姿勢について「『平和的な台頭』を掲げて成功
してきた中国の外交政策を捨て去ることを意味し、必ずしも中国の
国益にかなっていない」と指摘。「経済発展を重視する実務的な勢
力は、引き続き安定した国際環境を欲している」と、中国政府内部
にも異論があると分析した。 

 にもかかわらず、こわもての外交姿勢が前面に出るのは「共産党
中央政治局が、民族主義的な立場から発言力を増す軍部や世論を抑
え込むリスクを負えなくなっているからだ」と読み解いた。「(胡
錦濤(フー・チンタオ)国家主席の後継体制が決まる)2012年
の党大会まで、強いリーダーシップが発揮されにくい状況が続く」
として、日米を含む国際社会が、そうした中国指導部の混乱や弱さ
を踏まえて対応する必要を指摘した。 
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「統一近いと感じる」 李大統領、北朝鮮の重大な変化を指摘
2010.12.10 08:50サンケイ

 韓国の李明博大統領は9日、訪問したマレーシアのクアラルンプ
ールで、北朝鮮では今や住民たちが世界の動きを知っており「重大
な変化」が起きているとし、「(朝鮮半島の)統一が近いと感じる
し、統一に備える必要がある」と述べた。韓国系住民との懇談会で
語ったと聯合ニュースが伝えた。

 李大統領は「韓国人が豊かな暮らしをしていることを(北朝鮮住
民も)知り始めた」と指摘。「国民が飢えているのに核武装し、(
朝鮮労働党)幹部はぜいたくをしている」と批判した上で、一日も
早く平和統一を実現し「北の住民に最低限の権利を保障する責任が
(韓国には)ある」と語った。

 北朝鮮による韓国・延坪島砲撃に関しては、再び武力挑発があれ
ば「報復すると(北朝鮮側に)通告した」と述べた。(共同)
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中国、北に自制要求か 訪朝の戴氏、総書記と会談
2010年12月10日 東京新聞朝刊

 【北京=安藤淳】北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記は九
日、平壌で中国の戴秉国国務委員と会談した。北朝鮮による韓国・
延坪島(ヨンピョンド)への砲撃以来、金総書記が外国要人と会談
したと伝えられたのは初めて。 

 戴氏は砲撃直後の十一月二十七、二十八の両日、韓国を訪問し、
李明博(イミョンバク)大統領らと緊張する朝鮮半島情勢について
意見交換した。
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韓両軍の制服組会談 北朝鮮の挑発に強い対応確認
2010年12月8日20時53分

 【ソウル=箱田哲也】米韓両軍の制服組トップが8日、ソウルで
会談し、北朝鮮が大延坪島(テヨンピョンド)への砲撃に続き、さ
らなる挑発行為を仕掛けてきた場合、同盟国として強力に対応する
ことを確認した。ただ、マレン米統合参謀本部議長は韓国側に配慮
を示しつつも、「我々の目標は抑止力を維持しながら全面戦争を阻
止することだ」と述べ、冷静な対応を呼びかけた。 

 韓国国内で砲撃を受けた際の軍の対応に批判が出ていることを受
け、韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国防相らは連日、北朝鮮が
新たな軍事的挑発行為に出た場合、戦闘機による空爆も含めた強い
措置をとると表明し続けている。一方で米国は、全面戦争にもつな
がりかねない対応に出ることには消極的ではないか、との指摘も出
始めている。 
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韓国国境の「西海5島」 要塞化と住民生活、両立なるか
2010年12月8日21時33分

 【ソウル=金順姫】北朝鮮による砲撃にさらされた韓国の大延坪
島(テヨンピョンド)など、北朝鮮に近い「西海(黄海)5島」と
呼ばれる島々について、韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は
「要塞(ようさい)化」を進めると表明した。一方で政府は島民ら
の生活向上も約束したが、住民の間には不安が根強く、島を離れる
決意をする人もいる。要塞化と住民生活がどこまで両立できるのか
は不透明だ。 

 大延坪島、大青島(テチョンド)、白ニョン島(ペンニョンド、
ニョンは令へんに羽)など、海の軍事境界線と言われる北方限界線
(NLL)に近い5島について、李大統領は7日、「軍事的な要塞
化」を漸進的に進めるよう閣僚に指示。同時に、住民が引き続き島
に住めるよう、雇用確保などの条件づくりもするよう求めた。 
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「中朝に警告を発する」 米軍制服組トップが言明
2010年12月9日14時30分

 米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長は9日、東京・赤坂
の米国大使館で記者会見し、緊迫する北朝鮮情勢について「北朝鮮
と中国に対しても警告を発しなければならない。(北朝鮮の)挑発
行為をやめさせなければならない」と述べた。また、「北朝鮮政府
に最も影響力を行使できるのは中国だ」と指摘し、「重要なのは、
中国も介入しなければならないということだ」と語った。 

 マレン氏は韓国で8日、米韓合同軍事演習に「日本の参加を望む
」と表明した。これに関連して「過去にしばられてはいけない。多
国間で協力する必要がある。いま朝鮮半島は非常に切迫し、緊急性
がある」と述べ、韓国側にある日本の参加への抵抗感を取り除くべ
きだとの考えを示した。
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中国高官「わが国は誤解されている。目指すのは平和発展だ」
2010/12/07(火) 13:43サーチナ 

 中国の戴秉国国務委員(写真)は6日、「平和発展の道を堅持する
」の題名の文章を発表した。「中国はまず13億の自国人民に対する
責任を負わねばならない。同時に、世界全体の人々や世界の平和発
展にも責任がある」と述べ、国際社会には、「われわれが自らの発
展だけを考えているとの誤解がある」と主張した。国務委員は政府
内で、副首相に準じる立場で、一般の閣僚よりも高い地位にある。

  戴国務委員は、改革開放の当初から共産党が、「世界の平和と
共同による発展を歴史的任務としてきた」と説明。そのため、中国
はエネルギー、食料、気候変化、テロリズム、自然災害、伝染病、
金融危機などの全世界的な問題や、朝鮮半島やイランの核問題、ア
ラブ諸国とイスラエルの対立、スーダンのダルフール地区の紛争な
ど、焦点となってきた問題の解決に、積極的にかかわってきたと論
じた。

  国際社会の建設において、中国は参画者であり受益者、建設者
、貢献者であると説明。「現在の国際システムは完全無欠なもので
ない」と指摘した上で、変革を通じて改善し、より一層公正で合理
的にする必要があると主張した。

  自国の発展に関連して、「中国が発展すればするほど、世界に
恵みがある」と主張し、中国の経済発展が世界経済に貢献し、数千
万以上の雇用を創出したと論じた。
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北朝鮮砲撃、胡主席「対応誤れば制御不能に」 米と協議
2010年12月6日20時28分

 【北京=古谷浩一、ワシントン=村山祐介】中国の胡錦濤(フー
・チンタオ)国家主席は6日、北朝鮮軍による韓国・大延坪島(テ
ヨンピョンド)への砲撃を巡り、オバマ米大統領と電話で協議した。
胡主席は、関係各国が対応を誤れば「緊張がさらに高まり、制御で
きなくなりかねない」と懸念を表明。6者協議首席代表による緊急
会合の開催を求める姿勢を強調した。ワシントンで6日午後(日本
時間7日未明)に開かれる日米韓外相会談を前に、中国の立場を強
く訴えた形だ。 
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北朝鮮の韓国攻撃 国際刑事裁が「戦争犯罪」予備調査
2010年12月7日1時3分

 個人の戦争犯罪などを裁く国際刑事裁判所(ICC、本部オラン
ダ・ハーグ)の検察局は6日、北朝鮮による韓国・大延坪島(テヨ
ンピョンド)への砲撃と哨戒艦沈没事件をめぐり、北朝鮮軍関係者
が戦争犯罪の捜査対象になるかどうかの予備調査を始めたと発表し
た。 

 調査対象になっている砲撃では韓国軍兵士2人と民間人2人が死
亡、哨戒艦沈没事件では乗組員46人が死亡・行方不明になってい
る。 
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米韓が対北朝鮮で結束確認、中ロにも期待感 共同声明
2010年12月7日11時11分

 【ワシントン=大島隆、村山祐介】北朝鮮による韓国・大延坪島
(テヨンピョンド)砲撃を受けた日米韓の外相会談が6日午後(日
本時間7日未明)、ワシントンで開かれた。3カ国外相は、日米韓
の結束を確認し、中国とロシアの役割へ期待感を示した共同声明を
発表。6者協議再開には、北朝鮮による非核化についての「具体的
な措置」が必要との認識で一致した。 

 声明は、3カ国が日米、米韓の同盟関係の責任と約束を再確認し
「共通の安全保障上の脅威に対処する決意」を表明。砲撃を強く非
難し、北朝鮮の挑発には「3カ国が結束して対応する」と明記した。
北朝鮮によるウラン濃縮施設は、国連安全保障理事会の決議や05
年の6者協議共同声明の違反と断じ、挑発的態度をやめるよう要求
した。 
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韓国が6日から海上射撃訓練 北朝鮮は「戦争の火ぶたを切ろうと
している」
2010.12.5 19:30サンケイ

 韓国軍は6日から12日までの予定で、周辺海域29カ所で海上
射撃訓練を行う。韓国が黄海上の南北境界線と位置付ける北方限界
線(NLL)に近い韓国領の大青島近海も含まれており、北朝鮮と
の衝突も懸念されている。

 NLLを認めず周辺を自国領海と主張する北朝鮮は5日、朝鮮中
央通信を通じ訓練は11月23日の延坪島砲撃直前に韓国軍が同島
周辺で行った射撃訓練と同様に北朝鮮領海を砲撃する「挑発」と指
摘。韓国が「第2の延坪島事件をでっち上げ、それを口実に戦争の
火ぶたを切ろうとしている」と非難した。
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【北朝鮮砲撃】延坪島レーダー作動せず 北が電波妨害か
2010.12.3 12:12サンケイ

11月25日に撮影された延坪島の衛星画像=デジタルグローブ(
ロイター) 3日付の韓国紙、東亜日報は、韓国・延坪島が北朝鮮
による砲撃を受けた際、同島の海兵隊の対砲兵レーダーが北朝鮮側
の電磁パルスによる妨害のため作動せず、砲弾の発射地点を特定で
きなかったと報じた。韓国軍関係者の話として伝えた。

 同紙によると、11月23日に砲撃を受けた当初、レーダーが正
常に作動しなかったため、韓国側は北朝鮮の茂島だけに反撃、多連
装砲が発射されたとされるケモリ海岸には応射していなかった。

 2回目の砲撃の際に、ようやくレーダーが作動し始めたという。
(共同)
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北朝鮮政府関係者「韓国軍砲撃で死傷者」
2010.12.4 09:55サンケイ

 北朝鮮と韓国の間で起きた砲撃戦で、北朝鮮の政府関係者が死傷
者について「4人が死亡した南朝鮮(韓国)の何倍もの規模だった
」としていたことが4日、分かった。中朝関係に詳しい消息筋が明
らかにした。

 北朝鮮が韓国軍からの砲撃で死傷者が出たことに言及したのは初
めて。韓国の国家情報院は2日、北朝鮮の軍陣地に韓国軍の砲撃の
着弾痕が見える衛星写真を国会に提出したが、北朝鮮側の死傷者や
被害の程度については「分析中」としていた。

 同消息筋は、北朝鮮側の死傷者が軍人だけなのか、民間人も含ま
れるのかについては「明らかにされなかった」としている。
(共同)
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米韓軍事演習が終了=北朝鮮の挑発なし
 【ソウル時事】北朝鮮による韓国・延坪島砲撃事件を受け、米韓
両軍が11月28日から黄海で実施していた合同軍事演習が1日、
終了した。米韓は、北朝鮮が新たな挑発に出る可能性があるとみて
引き続き警戒し、年内にも韓国沖で再び合同演習を実施する方針だ。

 4日間の演習には、米原子力空母「ジョージ・ワシントン」も参
加。韓国のイージス艦「世宗大王」からの情報を得ながら、艦載機
が敵機や敵地を攻撃する訓練や、大量破壊兵器の積載が疑われる船
舶を捜索する訓練などが行われた。韓国軍合同参謀本部は1日、「
北朝鮮の挑発に断固として対応する米韓の強い意志を示した」と強
調した。
 北朝鮮は「全面戦争の危機をはらんでいる」などと連日、演習を
激しく非難したが、期間中に目立った挑発には出なかった。
(2010/12/01-14:44)
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北朝鮮がロケット砲100門余り増強、政府筋

【ソウル3日聯合ニュース】政府筋は3日、北朝鮮の陸軍が最近放
射砲(多連装ロケット砲)を100門余り増強したと伝えた。現在
、約5200門が配置されており、韓国の首都圏に奇襲の集中射撃
を行うことが可能だという。
 北朝鮮の240ミリ多連装ロケット砲は射程距離60キロメート
ルで、韓国軍はソウルを含む首都圏を狙う中核脅威と判断している
。12〜22本の発射管から、長さ約5メートルのロケット砲弾を
35分間に22発発射できる。
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北朝鮮崩壊の可能性「中国への中期的脅威」 米国務長官
2010年12月3日10時11分

 【ワシントン=村山祐介】クリントン米国務長官は2日、北朝鮮
の金正日(キム・ジョンイル)体制の崩壊の可能性が隣国・中国に
とって「中期的な脅威」を与えているとの認識を示した。核開発な
どは「長期的な脅威」と位置づけており、体制崩壊をより差し迫っ
た問題ととらえていることを示唆した。 
==============================
韓国軍の対応射撃、建物直撃せず 
毎日
 北朝鮮による韓国・ヨンピョン島砲撃で、韓国政府の衛星が撮影
した北朝鮮側の衛星写真が報道陣に公開されました。韓国軍の対応
射撃の着弾痕が見えますが、建物を直撃したあとは見えません。 

 この衛星写真は、韓国政府の多目的衛星が砲撃2日後の先月25
日に撮影したもので、北朝鮮側の「ムド」にある砲兵部隊の陣地に
対する韓国軍の反撃の着弾痕を捉えたものだということです。15
発ほどの着弾痕がありますが、周辺の軍事関連施設を直撃したあと
は見えません。。(03日15:03)
==============================
韓国軍、北朝鮮のさらなる挑発に備え対策を再点検 
2010年12月3日16時5分配信 (C)YONHAP NEWS 

【ソウル3日聯合ニュース】韓国軍は先月23日の北朝鮮による延坪島
砲撃を受け中断した西北島しょ周辺の海上での射撃訓練を近く再開
する予定で、北朝鮮が再び挑発行為を行う可能性に神経をとがらせ
ている。このため、北朝鮮のさらなる挑発の類型別シナリオや対策
の再点検を行う予定だ。

軍関係者は3日、「射撃訓練は早期に再開する。訓練再開に先立ち、
北朝鮮の挑発の可能性に備え対策を点検する一方、訓練期間中には
有事の際に対応打撃できる手段を配置する」と述べた。
==============================
再砲撃なら北朝鮮基地空爆 韓国の新国防相
2010.12.3 18:28サンケイ
 韓国新国防相に内定した金寛鎮元韓国軍合同参謀本部議長は3日
、国会の人事聴聞会の答弁で、北朝鮮が再び韓国領を砲撃するなど
の武力挑発を行った場合、北朝鮮側の軍基地などに「航空機による
爆撃を加える」と表明した。
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中国と北朝鮮の高官が会談、「戦略的対話の強化」にコミット
2010年 12月 2日 14:48 JST

 [ソウル 2日 ロイター] 中国の呉邦国・全国人民代表大会
常務委員長は、訪中している北朝鮮の代表団に対し、両国は「戦略
的対話の強化」にコミットしており、友好的な協力関係の普遍的な
発展を促進させていくと伝えた。2日付の人民日報が伝えた。

 それによると、呉常務委員長は「中国と北朝鮮の伝統的な友好的
な関係は、世界的な大嵐や変化という試練に耐え、長い時間をかけ
て補完されてきた」とも述べたが、北朝鮮と韓国の砲撃戦や、北朝
鮮の核開発に関する発言は何も報じられていない。
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「南北どちらにも肩入れせぬ」 砲撃めぐり中国外相
2010年12月1日20時50分

 【北京=峯村健司】中国の楊潔チー(ヤン・チエチー、チーは竹
かんむりに褫のつくり)外相は1日、北朝鮮の砲撃について「責任
を負う大国として、問題の是非に照らして自身の立場を決めており
、特定の国に肩入れするようなことはしていない」と述べ、南北朝
鮮のどちらにもくみせず、中立の立場を守る考えを示した。北京市
内で開かれたフォーラムに出席した際に明らかにした。 
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南北朝鮮をめぐり中国に圧力をかける米国
26.11.2010, 18:02 japanese.ruvr.ru
コンスタンチン ガリボフ氏は、中国の匿名の官僚の発言を引用し
、「北朝鮮はわれわれの東ドイツだ。東ドイツが消滅したときに何
が起こったか?ソ連が崩壊したのだ」と、中国は北朝鮮の崩壊を極
度に警戒している。このため、戴秉国国務委員が訪韓し、韓国側に
北朝鮮との早期対話や冷静な対応を要請し、その足で北朝鮮を訪れ
、事態悪化の回避に向け、外交努力を示すようだ。

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