3821.FRBの5つの伝説



FRBの5つの伝説
From: Eiichi Morino

QE2で騒がれるようなインフレは来ないだろうが、実体経済への効果
もないだろうというような議論、その他あり。参考までに。

「FRBのいまの政策”量的緩和”は基本的には(6000億ドルの)
マネーを印刷して政府証券のような資産を購入することを意味する
。FRBはサイフの中にある20ドル札を文字通り印刷しはしない。
それは電子的等価物で行われる。銀行から100ドルの債券を購入
するとき、FRBにある銀行の口座にFRBは100ドル預金する。この
電子マネーはリザーブと呼ばれ、無から魔法のように作り出したも
のだ。しかしこのマネーは、銀行がそれを貸し出し、消費者やビジ
ネスがそれを使うときにのみインフレにつながる。銀行は彼らが健
全なバランスシートを持ち、融資に値する顧客の資金需要がある場
合に貸し付ける。人々や企業は彼らの所得が増加しており、将来に
確信を抱いているときに支出をする。最近はこのいずれもが事実で
はない。FRBは支出を刺激しようと試みているが、新たに作られたド
ルを人々にシャワーのように浴びせることでではない。むしろFRBが
債券を購入するとき、その価格は押し上げられ、利回りは落ちる。
低い長期金利は若干の人々に借入を誘うことであろう。また株式を
いっそう魅力的にすることだろう。株式価格の上昇は消費者をより
豊かに感じさせ、もっと多くを消費させるだろう。その支出が経済
の産出能力を上回る場合はインフレが発生する可能性がある。しか
しそれは何年も先のことで、いま経済は遊休した工場や失業者であ
ふれている。」

http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/11/12/AR2010111202859.html?sid=ST2010111206045

米国における議論は単純に政治的に色分けできないほどに
錯綜しているように見えますが、どうもその議論のリアルタイムな
詳細が我が国には伝わってきていないような感じです。
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From: Eiichi Morino 
世界のためのニューマネーという本が出たそうな。
下記サイトで一部が読める。「新世界通貨システムの構造」
という章では、以前から提起されているエネルギー志向的
通貨の一例になるのかな、アイデアとしては新しいものでは
ないと思うが、「エネルギー/通貨指数」に基づく仕組みを議
論している。

環境及びエネルギー志向の方は、お買い求めになるとよい
かもしれません。

http://books.google.de/books?id=aXi5IVKZacAC&printsec=frontcover&dq=Neues+Geld+f%C3%BCr+die+Welt&hl=de&ei=IJG9TL3JEsmM4gbfqoBx&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=1&ved=0CDMQ6AEwAA#v=onepage&q&f=false

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900兆円を超えた国の借金、「それでも日本は大丈夫」という話は本当か
From: Hidekazu Aoki

政府債務「楽観論」に対し、池田信夫さんがかなり的を射た指
摘をされています。

『財務省が11月10日に発表した政府債務(国債や借入金などを
 合わせた国の借金)は、9月末で908兆8617億円となり、過去
 最高を更新した。
 GDP比は173%と先進国で最悪だが、長期金利は1%前後と低く、
 国債は順調に消化されている。
 こういう状況を根拠にして「財政危機というのは財務省の世
 論操作だ」とか「実は日本の財政は大丈夫だ」いう類の話が
 根強くあるが、それは本当だろうか。』

詳しくは、JBpress↓で
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4868


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