FRBの5つの伝説 From: Eiichi Morino QE2で騒がれるようなインフレは来ないだろうが、実体経済への効果 もないだろうというような議論、その他あり。参考までに。 「FRBのいまの政策”量的緩和”は基本的には(6000億ドルの) マネーを印刷して政府証券のような資産を購入することを意味する 。FRBはサイフの中にある20ドル札を文字通り印刷しはしない。 それは電子的等価物で行われる。銀行から100ドルの債券を購入 するとき、FRBにある銀行の口座にFRBは100ドル預金する。この 電子マネーはリザーブと呼ばれ、無から魔法のように作り出したも のだ。しかしこのマネーは、銀行がそれを貸し出し、消費者やビジ ネスがそれを使うときにのみインフレにつながる。銀行は彼らが健 全なバランスシートを持ち、融資に値する顧客の資金需要がある場 合に貸し付ける。人々や企業は彼らの所得が増加しており、将来に 確信を抱いているときに支出をする。最近はこのいずれもが事実で はない。FRBは支出を刺激しようと試みているが、新たに作られたド ルを人々にシャワーのように浴びせることでではない。むしろFRBが 債券を購入するとき、その価格は押し上げられ、利回りは落ちる。 低い長期金利は若干の人々に借入を誘うことであろう。また株式を いっそう魅力的にすることだろう。株式価格の上昇は消費者をより 豊かに感じさせ、もっと多くを消費させるだろう。その支出が経済 の産出能力を上回る場合はインフレが発生する可能性がある。しか しそれは何年も先のことで、いま経済は遊休した工場や失業者であ ふれている。」 http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/11/12/AR2010111202859.html?sid=ST2010111206045 米国における議論は単純に政治的に色分けできないほどに 錯綜しているように見えますが、どうもその議論のリアルタイムな 詳細が我が国には伝わってきていないような感じです。 ============================== From: Eiichi Morino 世界のためのニューマネーという本が出たそうな。 下記サイトで一部が読める。「新世界通貨システムの構造」 という章では、以前から提起されているエネルギー志向的 通貨の一例になるのかな、アイデアとしては新しいものでは ないと思うが、「エネルギー/通貨指数」に基づく仕組みを議 論している。 環境及びエネルギー志向の方は、お買い求めになるとよい かもしれません。 http://books.google.de/books?id=aXi5IVKZacAC&printsec=frontcover&dq=Neues+Geld+f%C3%BCr+die+Welt&hl=de&ei=IJG9TL3JEsmM4gbfqoBx&sa=X&oi=book_result&ct=result&resnum=1&ved=0CDMQ6AEwAA#v=onepage&q&f=false ============================== 900兆円を超えた国の借金、「それでも日本は大丈夫」という話は本当か From: Hidekazu Aoki 政府債務「楽観論」に対し、池田信夫さんがかなり的を射た指 摘をされています。 『財務省が11月10日に発表した政府債務(国債や借入金などを 合わせた国の借金)は、9月末で908兆8617億円となり、過去 最高を更新した。 GDP比は173%と先進国で最悪だが、長期金利は1%前後と低く、 国債は順調に消化されている。 こういう状況を根拠にして「財政危機というのは財務省の世 論操作だ」とか「実は日本の財政は大丈夫だ」いう類の話が 根強くあるが、それは本当だろうか。』 詳しくは、JBpress↓で http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/4868