日本農業をどうするか? TPPの会議に出席した。影響の試算を野村證券の人にやらせていたこ とが明らかになった。いかにもやっつけ仕事である。21世紀は、 産業構造が根本から変わる世紀。農業が最先端産業になる。日本の 農業をどうするか、足元を固めてから経済連携協定等の交渉に入る べき。所得補償制度の確立が先。kawauchihiroshi 米中間選挙で共和党が大勝したことにより、アジア太平洋の経済構 図は明確になるような気がする。つまりTPPを中心とするリベラルな 自由貿易勢力と、レアアース禁輸に固執するアンチ・リベラルな保 護貿易勢力の住み分けの構図だ。日本の国益が前者に属し後者に圧 力をかけることにあるのは自明である。 fj197099 これまでの日本の貿易政策では農業の問題が常に国内市場の開放を 阻んで来たが、そろそろ年貢の納め時である。非効率な農業を消費 者の犠牲の下にどこまで保護すべきか、という当然の問いにいい加 減答えるべき時が来ている。日本政治も少数者の為の政治から多数 者の為の政治に脱却しなければなるまい。fj197099 次の日本農業を見据えた所得保障制度にして、海外からの農産物を 自由化する必要がある。雇用が逃げて、失業者多い。この人たちで も食えるように食糧を安くする必要があるため。農業だけの優遇は 不公平です。 .strategycolum ============================== (Fのコメント) 米中間選挙の結果、共和党が下院で過半数を取り、オバマ政権は外 交の見直しを迫られることになる。つまりTPPを中心とするリベラル な自由貿易勢力と、レアアース禁輸に固執するアンチ・リベラルな 保護貿易勢力の住み分けの構図になるというFJさんの言うとおり である。 このため、TPPへの参加は日本としても絶対に必要になる。この 時、どう日本農業を立て直すかと農業の自由化を同時に実施する政 策が必要である。それも農民に受け入れ可能な農業政策しかない。 この農業政策を欧州では行っている。所得保障制度である。日本の 農業の自由化はするが、有機農業は保護して、それも品質が良い付 加価値が高い作物には、より保証額を増やすなど、小規模農家でも 収入がある仕組みを作ることである。 逆に、農薬を利用し、化学肥料を使う無機農業は、海外との競争で 規模の拡大をして対応するしかない。所得保証はないようにして、 農家に選択をさせることである。規模の拡大ができるのは、既存の 資金力がある会社しかできないので、農業への参入規制をはずすこ とである。 というような規制改革、所得保障制度の2本柱で、日本農業を変え ることだ。