前原外相への逆ギレ利用法 ツイッターの議論をまとめる。 柴崎+α 16〜17世紀の英国外交官H・ウォットン卿が「大使とは嘘をつくため に外国に派遣される誠実な人間である」と述べた有名な話があるが 、ともかく外交には狡猾さが必要である。前原外相は15日の記者会 見で拙速な日中首脳会談を焦る必要はないと斎木アジア大洋州局長 に指示した事を明らかにした。.fj197099 これが中国の胡正躍次官補には御気に召さなかったらしい。21日の 記者会見で「連日、中国を攻撃するコメントを出し、外交当局者が 口にすべきでない極端な言葉を用いている」と前原外相を批判、月 末の日中首脳会談に否定的な見解を示したという (http://bit.ly/b3mpgo)。.fj197099 しかしこういう中国の逆切れに内心ほくそ笑むべきは実は日本国民 である。月末のASEAN、来月のAPECと首脳会談を控え、外交的に守勢 に回っているのは今や中国だからだ。そもそも事は尖閣の領有権に 絡む対立。小手先の宥和で乗り越えられる障害ではない。首脳会談 は焦って行う必要はないのだ。.fj197099 国益の根本的な対立を小手先の宥和ムードで誤魔化すほど外交上の 危機を招く行為はない。それは見えない所で日々国益が毀損されて ゆくことを実は意味しているからだ。日本にとって焦って首脳会談 をする必要はないという前原外相の判断は正しいと思う。せいぜい 中国を焦らせてやればよいのだ。.fj197099 相手が逆切れすればするほど、中国の政治体制や外交姿勢の異常さ 、異様さが国際社会にアピールされることになる。我々はそれを満 足顔に眺めておればそれでよい。日米関係さえしっかりしておれば 、中国は米国とは今関係改善せねばならぬ状況にあるから、いずれ 中国の方から膝を屈してくるのである。.fj197099 会議は踊る、されど進まず。それでよいのだ。時に時間を稼いで相 手を焦らすことも立派な外交の一戦術だ。踊ったが進まなかったと いう「ウィーン会議」の立役者こそ世紀の外交官であるメッテルニ ッヒだったではないか。包囲網を築き、有利な立場で交渉を再開す る。そのための時間稼ぎがあってもいい。.fj197099 中国問題を巡り、月末のASEAN首脳会議が大変注目される。中国はあ れほど前原外相を攻撃したくせに、結局29日に首脳会談も外相会談 でさえも行うつもりがあるようだ(http://bit.ly/93C0Ta)。 11月にはAPECもあり今は一番日本が対中強硬路線を打ち出しやすい 時なのだ。.fj197099 しかも28日の非公式夕食会では尖閣の話を正規の議題として取り扱 うことになったと言う(http://bit.ly/9Lfww3)。中国としても周 辺諸国の懸念の払拭に努めねばならなくなったと言うことであろう 。つまりは外交上の守勢に立っているのは今は中国だ。日本が遠慮 することはない。.fj197099 こういう時こそ衝突ビデオ公開をと思うのだが、政府は結局事なか れ姿勢で11月のAPECの後まで公開を先送りするようだ。正直言えば 余り賢明な判断とは思えない。その後は大きな国際会議がなくなっ て中国の強硬姿勢が再び強まる可能性が高いからだ。結局、公開す るタイミングを逸してしまうだろう。.fj197099 それはともかく、中国が最近「核心的利益」なる表現を余り使わな くなった事には注目すべきである。東シナ海でこの言葉を使用する のは避けているようだし、東京新聞によれば南シナ海でもこれまで の発言を否定しているという(http://bit.ly/ax3vcG)。地方紙故 の不確かさはあるが。.fj197099 中国は今、外交的孤立や国内デモが政府批判に飛び火しかねない国 内圧力等でそれなりに追い詰められた状態にある。五中全で習近平 氏に権力移譲が進行中という大事な時期なのだ。今、日本が強硬策 を採れば、中国は譲歩をせざるを得ない。外交上の攻勢に出る貴重 なチャンスなのである。.fj197099 このチャンスが何時まで続くか?余り続かないと思う。短く見れば 11月中旬のAPEC首脳会談までであろう。長く見れば来年早くと言わ れるゲーツ米国防長官の訪中まで続くかもしれない。だがその後は 中国は再び強硬姿勢に転じるものと思われる。次はASEAN諸国も分断 されるかもしれない。.fj197099 外交はこういう「機会の窓」を適切に利用することで高い成果を挙 げられる。自制とやり過ぎは共に度を越えれば国益にとってマイナ スになる。時には「打落水狗=水に落ちた犬を叩く」(魯迅)非情 さも必要だ。日本政府には船長釈放での「失敗」を何とかこのタイ ミングで挽回して欲しいものである。.fj197099 サーチナ:インドが日本、ベトナムとの連携でわが国を牽制か=中 国メディア −「ハノイ協力機構」の創始国は5カ国、すなわち、イ ンド、日本、ベトナム、米国、韓国である。報道では、時期をみて 、機構のさらなる規模拡大も考えられる、としている。 http://goo.gl/7lBj YS_KARASU 産経:「トラブルメーカー」「更迭を」 中国系メディア 前原攻 撃激化 http://goo.gl/7ooA しょぼい連中だな。本当は前原の背後 にいる米国に文句が言いたいんだろ。だったら正正堂堂と言えよ。 YS_KARASU 日米中印の動向と今後の防衛体制、フランスのチョッカイ、南西諸 島防衛問題 http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/221031.htm 防衛大綱が初めて世間の注目をあびることになる。日本人の底に眠 っていた愛国、自主防衛の思いを、今回、中共政権が起こした。普 通の国になるきっかけとなれば良い。sugiyama0725 オバマ米大統領のアジア歴訪計画が発表された。11月6〜8日インド 、11月9〜10日インドネシア、11月11〜12日韓国(G20)、11月13〜 14日日本(APEC)。中国はスルー。米政権内の対中戦略シフトが決 定的に。苛立ちを隠せない中国。矛先を日本へ。ここが踏ん張りど ころだ。 nagashima21 人民日報は、名指こそしないが温家宝を批判。 これは熾烈につづ く権力闘争を意味する。 よって温家宝は会談どころではない。 会えば、菅に強硬ポーズをとらざるを得ず、会わなければ保守派に もいい顔が出来るという目論見。 首脳会談の拒否は、日本にとっ て、マイナスではない(宮崎正弘氏)hana20xx 政治を面白くしないと、皆が政治に期待しなくなっている。中国は 不満を抱える愛国者たちを対内から対外に関心を向けるために、反 日を利用し始めた。これは戦争になる前兆現象である。覚悟が必要 かもしれないぞ。中国は非常に危ない。.strategycolum 日本人の感覚は非常に良い感度を持っている。このような中国の暴 走に対して、政治に日本人を振り向かせるために、できることをす るしかないと感じる。.strategycolum 日本は危機的な状態にならないと、変革できないが、どうもその変 革の次期になったような気がする。危機的な状態になってきた。対 外的なことで、日本自体ではどうすることもできない。一種の黒船 かもしれない。 .strategycolum