3748.海賊党、雑談ご容赦



海賊党、雑談ご容赦
From: Eiichi Morino

そろそろ酷暑も終わってよいころ。

暑かった夏、暑気払いとか理由を付けて知人と他愛のない話をする
機会がありました。私が属する世代はなんとも食えない面々があふ
れているので、会うと政治の話やらになります。

私は一般大衆の一人として政治が変われば世の中が変わるのなら世
話はねえやぐらいに思っている反政治主義者(笑)なんで、
あれを支持する、これを支持するという方々それぞれに対して気に
障るようなことを言うらしく、おめ〜、そんなこと言ってじゃあ、
どこを支持してるんだ、支持してるとこがないんなら、どうしたら
いいと思ってるのか言ってみろ、なんていわれます。

で、そうさな〜、お〜、そういえば、あるある、俺が支持する
ところはたった一つ。日本にはまだないかもしらんが、海賊党だ(笑)。
http://bremen.piratenpartei.de/Inhalt/ueber-die-piraten-in-bremen/ziele.html

ケータイも使いこなしてないような、団塊の世代のお方にはわから
んかもな、世の中、変化してきてるんだ、と言い返します。

「デジタル化とネットワークによる知識と人類文化のグローバル化
はこれまでのそれらの法的、経済的、社会的諸条件を例外なしに検
査台に載せる。」(海賊党基本綱領から)

ネットもやらないような人間は感じてないかもしらんが、もうすべ
てが再検討の対象なんだよ〜、と。

で、海賊党には7つの目的があるんだが、俺がいちばん気に入って
るのが、自由な知識と自由な文化の促進ってやつさ。

学生時代の共産主義に凝り固まった知識で生きてきてなんの疑問も
不都合も感じてこなかったお前とは違うぜ、これからも常に自由に
知識にアクセスし、作り出すことに与していきたいわけだ、ははは。

なに言ってるんだ、たいしたアタマも持ち合わせてないくせして
自由な知識だと〜、笑わせら〜。

まあな、不自由な知識は自由な知識を笑えないよ、超えることもな
いんだわ、そのまま資本論でも抱いてかんおけにいれてもらえや。

なんてまあ、親しいなかの馬鹿話ではありますが、この、自分の言
説に真面目なところがないわけではありません。

やはり真実、海賊党Piraten Parteiに共鳴していることはたしかな
のです。

ネットには砂浜で、真砂のなかから貝のかけらを探す程度には、こ
れはと思うような情報があります。しかしそうした情報は、たとえ
ば経済学の領域なら、ほとんどが有料の、入手に代価が必要です。
論文一本入手するのに日本円で6,7百円ぐらいが多いですが、
次々ずるずるこれも、あれもと読みたくなるもので、ひとつのテー
マでもかなりの本数になり、とても購入しきれんなあとなります。

身銭を切らないで入手できる学者さんのような立場ならなんでもな
いことでしょうが、一般大衆には、「自由な知識」の条件がないじ
ゃないかと感じさせられます。経済データも有料、WSJやFTのような
新聞も有料、カネ払って日経など読む気にもならんが、しかし、た
だならいいのに〜(と実は読みたい)、と。

もちろん提供側も収入がなければやっていけないのはわかっていま
すが、せめてネットが新たな条件をつくりだしているのであれば、
貧者にもアクセスが可能なオープンでフリーなアクセスができない
ものかと考えてしまいます。カネなければ自由な知識なしでは、カ
ネなければドレイというのと変わらんじゃないかと。

で、各自が代価を支払って入手したファイルを交換できるような関
係を作ればいいかな、p2pのファイル交換みたいな仕組みでと思
うけれど、各自の関心の向く先はさまざまだし、交換は成立しにく
いなあと思い至ります。

やはり、「デジタル時代の著作権の現代化」(海賊党)を求めてい
くほかないのか。

雑談ご容赦。

なお、上記サイトより海賊党基本綱領ダウンロードできます。

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