3727.円高放置で菅首相は墓穴



日銀総裁と菅首相との会談を市場は見ていたが、その会談で為替介
入の話が出ないと聞いて、市場(ヘッジファンド)は為替介入無し
ということで、一段の円高攻撃に出てきた。市場の期待値を推測し
て、その通り動く必要がある。この基本的な政策動作を知らないこ
とを暴露している。

これは政府・日銀の無策ということで、円売りをするのはミセス・
ワタナベしかいないことになる。

このことで、もう1つ、菅首相、仙石官房長官の能力に大きな疑問
符が出ている。このことで日本経済の破壊をしていることを分から
ないことが問題である。

そのため、菅さんを辞任させることの選択肢として、小沢さんを代
表選挙で選ぶ方向の流れが出来る可能性もある。

墓穴を掘る前に、為替介入という対応をするべきである。強く勧告
する。日本経済のファンダメンタルは円高になるはずがないのに、
そうなっているのは、政府の無策を見越しているのだ。

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首相、日銀総裁と電話協議 為替動向めぐり意見交換
2010年8月23日12時40分
     
 菅直人首相は23日朝、日本銀行の白川方明総裁と電話で協議し
、急激な円高など為替動向や経済状況をめぐって意見交換した。仙
谷由人官房長官は同日の記者会見で「今後とも政府、日銀の間で緊
密なコミュニケーションをとっていくことが極めて重要であるとい
う認識で一致した」と説明した。 

 電話協議は、外国為替市場で円が今月11日に約15年ぶりの高
値まで上昇したのを受けて行われた。 

 仙谷氏によると、通貨当局による為替介入については「まったく
話題に出なかった」という。また、追加的な日銀の金融緩和の可能
性について、仙谷氏は「ノーコメントだ」と述べた。一方、日銀関
係者は「政府から日銀の金融政策に対する要求はなかった」として
いる。 

 ただ、日銀は今後、追加経済対策を検討している政府と歩調を合
わせ、金融政策面で追加措置の必要性を検討する見通しだ。 

 最近は落ち着いている外国為替市場で再び急激な円高が進むよう
なことがなければ、日銀は9月6〜7日に開く金融政策決定会合ま
で待ってから、対応策を検討する見込みだ。米国経済の先行きや円
高ドル安の影響などが主要テーマになるとみられる。内外の景気の
先行きの判断次第では、追加の金融緩和を打ち出す可能性もある。
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円、一時1ドル=84円台、日経平均は9000円割る
2010年8月24日11時2分

 世界経済の先行き不透明感が強まり、24日の東京金融市場は円
相場が一時、1ドル=84円台を再びつけ、日経平均株価は一時、
1年3カ月ぶりに9000円の大台を割り込んだ。比較的安全な資
産とされる円は対ユーロでも上昇し、一時8年9カ月ぶりの高値を
つけた。円高・株安が進んだ背景には、米欧が財政・金融政策で景
気減速を回避する姿勢を示しているのに対し、政府・日本銀行の対
応が後手に回っているとみられていることがある。

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