3719.ロンドン便り



ロンドン便り8月11日
From: 木野

皆様
ロンドンにて勤務しております。

気温は朝は20度程度、昼もあがっても25度程度で
先週の東京より10度程度低い気温で涼しく過ごしております。

会社がセントポール寺院のすぐ近くにありますが、休憩に外に
出ると観光客が夏のバカンスで多く見物に訪れているのに出会います。

持参した半そでワイシャツがあまりに寒いので近くのスーツ店に買いに
いったときの会話です

私「ワイシャツ探してるんだけど」
店員「サイズは?」
私「ほかの国にいたのでサイズわかんないので測ってくれる?」
店員「ほかの国でも君の首周りはいっしょだろ。しかたないですね。測ってあ
      げます。15ですね」
私「じゃあ首周り15のワイシャツください」
店員「15のワイシャツはないね。15.5からだけどそれだとちょっとゆるいよ」
私「15.5でいいです」
店員「ちょっとまって。ああ、すみません。いま15.5きらしてます」
私「つまり私に合うワイシャツは今ないのね」
店員「そうともいえるね」

こうした会話をこれから楽しめるかと思うとぞくぞくしてきます。

またロンドン便りお送りします

木野
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木野さん、無事ご赴任おめでとうございます。

そして不毛な、消費者軽視の19世紀型生活への復帰、うらやましいです。日本
では絶対にありえないことですね。

日韓併合100年のお詫び談話を、どう感じ取られたでしょうか。

昨年、韓国で合宿した鷹揚の会の方々は、どのように感じられたでしょうか。

私は産経新聞しか読んでいませんが、櫻井よしこさんのコメントが紹介されてい
て、「日本に対する祖国愛も韓国に対する真の意味での友情や友愛も全く感じら
れない。(略) 素人集団の外交そのものだ。(略)北朝鮮にも一言も触れていな
い」とありました。これにはまさに同感です。皆様はいかがですか。

昨年、韓国合宿のときに、韓国を知るいい本はないかと探したところ、意外にも
とても少ないことがわかりました。一番よいと思ったのは、梁石日(ヤンソギ
ル)の「Z」と「夏の炎」の2冊の小説です。

「Z」は、第二次世界大戦が終わって、朝鮮が独立の気運に燃えているときに、
それを無理やり分断させようとする力が働くプロセスが描かれています。戦後の
分断統治は、米ソによる植民地化であり、日帝36年、日本の植民地への批判は、
米ソの血も涙もない植民地化の事実を覆い隠すためのカモフラージュでしかな
い。日本の植民地時代のほうがまだよかったと思いました。

民主党の政治家は、朝鮮半島の戦後を何も知らないのでしょうか。

「夏の炎」は、1974年におきた文世光事件をモデルにした、かなりリアルな
小説です。日本の在日韓国・朝鮮人社会が、南北朝鮮、そして米ソの工作によっ
ていいように利用され、事件に巻き込まれていく様子が、これまた生々しく描か
れています。

紹介した2冊がともに小説であるのは、フィクションでしか歴史を語ることが許
されていないということだと思います。日本人は韓半島の戦後史を知らなすぎ
る。日本と韓国、北朝鮮がいったいどういう政治状況にあって、どのようにつな
がっているのか、あまりに無知である。
そういうことを思った昨年の合宿でした。金芝河と円仏教の怪しさについては、
またあらためて。

皆様は「Z」と「夏の炎」は読まれましたか。

総理大臣の談話はどうお感じになられましたか。

何かを感じる土台が、それに沿った率直な感想でもお寄せください。

とくまる
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次代への名言
From: tokumaru

皆様、

ここ3カ月ほど、産経新聞を購読していますが、文化欄で連載してい
る「次代への名言」というのが非常に面白いです。

2・26事件で殺された高橋是清・斉藤実の人物像を丁寧においか
けていて、昨日は永田鉄山斬殺事件から満75年の日でした。

今年の2月に取り上げた2・26事件について、ひとつの貴重な史
料を提供してくれていますので、ぜひご覧ください。

ウェブ上で閲覧できます。
(添付ファイルもつけますが、うまく届いたときも、あくまで自分
で読むためにだけご利用ください。)

とくまる
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From:浅山
得丸様

いつも刺激的言辞、恐れ入ります。

名言、その道で凡人領域に踏み込んだ人が語られる言葉にはジャン
ルの違いはあれど、教わることがあります。ラボで周年行事の余興
で手相を見た東工大のパルバースが担当しているNHKの「GIFT−名言
集}を見ていますが。

彼のように多様には参りませんが、またユダヤ的陰謀を意識する鷹
揚のメンバーもおられるかもしれませんが、特に松本様は言下に否
定するかもしれませんが、タカの会にも。

PS 鹿児島美人似の女性多数ある台湾です、大いにそちらもお楽し
みください、目を楽しませるのも生命力活性化になります。

デジタル言語の深化もご期待しつつ、僭越ながら。
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From:得丸公明
皆様、浅山さん、

次代への名言、昨日と今日は昭和天皇のおことばで、それまでとはちょっと雰囲
気が変わったという気がしました。

ことばのリアリティーというか、真心というか、そういったところで違いを感じ
ませんか。

そのギャップとも関係しますが、この連載を読んで、「なぜ青年将校は、高橋是
清と斉藤実を殺すことを決めたのだろうか」という疑問がわいてきました。

高橋是清と斉藤実の人柄を知れば知るほど、不思議な気がしてきます。これは2
月に、永田鉄山の人柄を知ったときにも、感じたことです。

この産経新聞の連載、これからどのように発展するのか、楽しみですが、もしか
したら、226事件の謎を解明する手がかりになるかもしれません

とくまる


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