3718.イラン攻撃で世界は混乱へ



イスラエルのイランへの攻撃は50%の確率とウォルトが述べてい
る。          Fより

イランの核開発は、欧米諸国の批判があっても続行している。この
ため、2月に中東を歴訪中のヒラリー・クリントン米国務長官は、
「イランの核開発やイラン革命防衛隊の台頭を中東全域が脅威と感
じているのも無理はない」と述べた。イラン核開発は、サウジなど
スンニ派諸国などの非シーア派国も脅威を持っているのだ。

サウジなどの懸念がロシアにも伝わり、対イラン制裁の「検討の用
意」があるとロシアのメドベージェフ大統領は3月に表明した。

しかし、欧州企業にイランビジネスを手控える中、中国はチャンス
とばかりに、対イラン輸出を4年で3倍超に増やすなど急速に貿易
を拡大している。しかし、サウジなどから説得されて、対イラン制
裁に中国も、4月には決議案交渉を受け入れる姿勢を示し、イラン
制裁討議が一気に本格化した。

このような動向から、イランの最高指導者ハメネイ師は、4月に軍
関係者の前で演説し、オバマ米大統領が核兵器開発疑惑を理由にイ
ランに対する核攻撃の余地を残す考えを米紙とのインタビューで示
したことについて「無視できない」として、イランへの軍事攻撃に
備えるよう指示した。ここから臨戦態勢にイラン軍は入っている。

一方、米国の対イラン制裁が遅々として進まず、イランが核能力を
着実に高めているとみられるなか、イスラエルが苛立ち、イスラエ
ル軍・政府は、イランへの攻撃をどうするか、そのとき米国の対応
などを協議し、攻撃の準備を始めたということである。

勿論、米軍マレン統合参謀本部議長もイランに対する攻撃は「最後
の選択肢」の一つだとする立場を繰り返し表明している。 

このような雰囲気の中、NPT再検討会議が5月に開催され、イラ
ンのアフマディネジャド大統領も参加した。このNPT再検討会議
で「核兵器のない世界」の理念が米主導で難産の末に最終文書採択
に反映された。

一方で、イランは不規則発言を繰り返す中で孤立して、国連外交官
は「最後は非同盟諸国からも見放された感があった」と。

しかし、5月末にイスラエルは、地中海上でパレスチナ支持の人権
活動家らが乗った船団を拿捕する作戦を実施、船団の9人を死亡さ
せたことで世界的な非難を浴び、かつ直前には核拡散防止条約(N
PT)再検討会議の最終文書で名指しで加盟を求められるなど、イ
スラエルの孤立感が深まってしまった。

このような中、6月9日国連安保理でイラン追加制裁決議を採択した
。しかし、イランのアフマディネジャド大統領は、「この決議はイ
ラン国民にとってこれっぽっちの価値もない」と述べ、無視する構
えを示した。このため、さらに圧力をかける狙いで米財務省は6月16
日、イランの核開発に関連しているとして、銀行や海運会社などを
新たに金融制裁の対象にしたと発表した。

7月1日には、その上に米国のイラン独自制裁法を成立させている。
オバマ大統領は、「この制裁によって、イラン政府が核計画の資金
を調達し、進展させる能力の心臓部を直撃する」と述べ、効果に自
信を見せた。8月3日には、イランの制裁逃れへの取り締まり強化措
置の一環として、日本を含む6カ国の21企業がイラン政府の管理
下にあるとして、社名を公表した。

そして、北朝鮮をテロ指定国にはしないと6月28日に米政府は表明
した。これの理由は米国は北朝鮮を攻撃しないし、二正面作戦はし
ないということである。攻撃対象はイランに絞っている。

緊迫した状態の中、イランに近いロシアのメドベージェフ大統領ま
でも7月12日に「イランは核兵器製造に利用できる能力の保有に近づ
いている」と述べた。この発言でイランとロシアの「友好関係」に
亀裂できたようだ。イランのモッタキ外相は翌13日、「事実に反す
る発言で、どんな狙いで言ったのか理解できない」と非難した。

戦争ムードが高まる中、イスラエルは7月19日、短距離ミサイルやロ
ケット弾を迎撃する新開発のミサイル防衛システム「鉄のドーム」
を早ければ11月に配備するとした。

このような雰囲気の中、7月28日に日本の商船三井タンカーが攻撃さ
れた。イランに支援されているアルカイダ系が犯行声明を出した。
イラン革命防衛隊のジャファリ司令官は、イランが他国から攻撃を
受けた場合、原油輸送の動脈であるペルシャ湾のホルムズ海峡を
「簡単に封鎖できる」と述べているが、別働隊を出してきた可能性
がある。

しかし、国際社会が制裁を強めているなか、中国は逆にイランとの
経済関係強化に動き出している。イランのミルカゼミ石油相は8月4
日から訪中し、中国側と製油場建設を含むエネルギー開発に関する
合計150億ドルの投資について協議を開始。しかし、米国がイラン政
府の関連企業21社への経済制裁を発表した翌日にイランの石油相
の訪問を受け入れたことは、「イランに助け舟をだした」と批判す
る声が国際社会からあがっている。逆に中国は、8月3日に発表され
た米国の追加制裁そのものについて不快感を持っているようだ。

また、ロシアが建設を支援しているイラン初のブシェール原発につ
いて、ロシア国営原子力企業ロスアトムは8月21日から稼働段階に入
ると発表したが、これに対して、米国は容認する姿勢を示した。

今年の主な動きを追ったが、ここで分かることは、イラン核問題で
も中国がイランを助けて、ロシアが米国と組む方向であり、イラン
を攻撃した場合、中国が投資した施設を欧米露は破壊するであろう
ということである。中国の支援でイランが追加制裁も無視している
ので、制裁が無効化している。このため、イスラエルのイラン攻撃
は米国の了承を取れると見ているようだ。米国国内でも容認の方向
になっている。

しかし、これは中国と米国の代理戦争または、直接戦争に発展する
可能性も見ておくことが必要な事態だ。

このコラムは預言も当初にしているが、その予言に出てくる事態に
なる可能性もあると警告するしかない。

さあ、どうなりますか??
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米国がイラン原発稼働を容認 反対姿勢から一転
2010/08/14 10:40共同通信
 【ワシントン共同】米国務省は13日、ロシアが建設を支援して
いるイラン初のブシェール原発稼働について「同原発は民生用の原
子力を供給するよう設計されており、われわれは核拡散の危険とは
みなしていない」とのコメントを発表、容認する姿勢を示した。
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イラン初の原発、稼動段階へ 支援のロシア企業が発表
2010年8月13日20時44分
 【モスクワ=副島英樹】ロシアが建設を支援しているイラン初の
ブシェール原発について、ロシア国営原子力企業ロスアトムは13
日、今月21日に稼働段階に入ることでイラン側と合意したと発表
した。イランの核開発問題をめぐっては国連安全保障理事会が6月
に追加制裁決議を採択し、ロシアも同調したが、同原発については
制裁の対象外だとロシア側は主張している。 
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イラン制裁 中国消極的 経済関係強化、米に不快感
8月6日7時57分配信 産経新聞
 【北京=矢板明夫】核開発を続けるイランに対し、米国を中心と
する国際社会が制裁を強めているなか、中国は逆にイランとの経済
関係強化に動き出している。5日付の中国の国際情報紙、環球時報
などによると、イランのミルカゼミ石油相は4日から訪中し、中国
側と製油場建設を含むエネルギー開発に関する合計150億ドルの
投資について協議を開始した。

 イランの核問題をめぐる国連安全保障理事会の協議で中国政府は
これまで一貫して「対話と交渉を通じて核問題を適切に解決するよ
うに希望する」と制裁に消極的な立場をとっている。しかし、米財
務省が3日にイラン政府の関連企業21社への経済制裁を発表した
翌日にイランの石油相の訪問を受け入れたことは、もはや消極的と
いう姿勢にとどまらず「イランに助け舟をだした」と批判する声が
国際社会からあがっている。

 中国外務省の姜瑜報道官はこうした批判に対し「(イランへの投
資は)正常なビジネスのやりとりで、安保理の制裁決議に違反して
いない。他国や国際社会の利益を損なうこともない」と反論してい
る。

 多くの国有企業をイランの原油採掘など幅広い分野に進出させて
いる中国は、3日に発表された米国の追加制裁そのものについて不
快感を持っているようだ。
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アルカイダ系が犯行声明 商船三井タンカー攻撃か
2010/08/04 13:40共同通信
 ロイター通信は4日、国際テロ組織アルカイダ関連のグループが
ホルムズ海峡で7月28日に日本の大型タンカーへの自爆攻撃を実
行したとする犯行声明をウェブサイトに発表したと報じた。商船三
井の大型原油タンカーが損傷した事件の可能性がある。

 組織は、アブドラ・アッザム旅団を名乗っている。声明の真偽は
不明。

 7月28日未明、ホルムズ海峡を航行中の商船三井の大型原油タ
ンカーの船体後部で爆発が起きた。商船三井は外部からの攻撃の可
能性を指摘していた。(共同)
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米国がイラン政府管理下の21社を公表、日本拠点の企業も
8月4日9時29分配信 ロイター
 [ワシントン 3日 ロイター] 米財務省は3日、イラン政府
による制裁逃れへの取り締まり強化措置の一環として、日本を含む
6カ国の21企業がイラン政府の管理下にあるとして、社名を公表
した。イランの核開発や武装勢力への支援を抑制することが狙い。

 他の5カ国は、ドイツ、イタリア、ベラルーシ、ルクセンブルク
、およびイラン。今回公表された21社は、東京に拠点を置くアス
コテックジャパンや独ハンブルクのウエスト・サン・トレード
GmbHなど、一見したところイラン政府の管理下にあるとは想像
しがたい社名となっている。また業種は、銀行・鉱業・エンジニア
リングと多岐に及んでいるという。
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<イスラエル>ミサイル防衛システムを配備へ 11月にも
7月20日20時20分配信 毎日新聞

 【エルサレム花岡洋二】イスラエル国防省は19日、短距離ミサ
イルやロケット弾を迎撃する新開発のミサイル防衛システム「鉄の
ドーム」を早ければ11月に配備する計画を発表した。経済性への
疑問の声がある一方で、安全保障体制の強化が中東和平に向けた条
件整備につながる期待の声もある。

 イスラエル各紙によると、過去にパレスチナ自治区ガザ地区やレ
バノンからイスラエルに向けて発射された射程約5〜70キロのロ
ケット弾の迎撃を想定。開発した同国のラファエル社は命中率を「
90%以上」としている。システム1基で小規模な町の防衛に当た
ることが可能とし、可動式の2基を当初は用意する。
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イラン・ロシア:「友好」に亀裂 核開発巡り、不信の発言応酬
2010/07/15 毎日
 【テヘラン鵜塚健】イランとロシアの「友好関係」に亀裂が目立
ち始めている。イラン核開発問題に絡み、ロシアは先月の国連安全
保障理事会による対イラン経済制裁決議で賛成に回り、契約済みの
武器供与を凍結するなど、イランへの「背信」が相次ぐ。メドベー
ジェフ露大統領が12日、イランの核兵器製造への懸念に言及した
ことも、イラン国内での反発を強めている。

 米欧諸国が繰り返し指摘する「核兵器製造能力」にロシアが触れ
たことで、すぐにイランが反応した。モッタキ外相は翌13日、「
事実に反する発言で、どんな狙いで言ったのか理解できない」と非
難。国会のボルジェルディ国家安全保障・外交委員長も「ロシアの
ような国が、米英の情報機関が流す偽の情報にだまされてほしくな
い」と反発した。
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「イラン、核兵器保有近づく」ロシア大統領、対話促す
2010年7月13日0時11分

 【モスクワ=副島英樹】イタル・タス通信によると、ロシアのメ
ドベージェフ大統領は12日、各国に駐在する大使らを集めた会議
で、「イランは核兵器製造に利用できる能力の保有に近づいている
」と述べた。そのうえで、国際社会は核開発を続けるイランを交渉
の場に引き戻し、イランだけへの単純なアプローチではなく、核不
拡散体制の不備を含めて総合的に対処すべきだと強調した。 

 メドベージェフ大統領は「制裁は望むべき結果をもたらさない。
今は忍耐と、イランとの建設的な対話再開を早急に始めることが求
められている。(ロシアが同調した)国連追加制裁は、イランを対
話再開へ促すことが目的だった」と述べた。 
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米国のイラン独自制裁法成立 石油産業への打撃狙う
2010年7月2日12時34分

 【ワシントン=望月洋嗣】オバマ米大統領は1日、イランの核開
発阻止を目的とする米独自の制裁法に署名、同法は成立した。イラ
ンに石油製品を輸出した米国外の企業を制裁の対象とすることで、
イランのガソリン調達を制限することを目指す。 

 同法は米議会上下両院が6月24日に可決。1日夕にホワイトハ
ウスで署名したオバマ大統領は、「この制裁によって、イラン政府
が核計画の資金を調達し、進展させる能力の心臓部を直撃する」と
述べ、効果に自信を見せた。また、6月上旬に国連安全保障理事会
で採択された追加制裁決議のほか、欧州連合(EU)などが独自の
制裁措置を検討していることに言及し、「圧力は高まり続け、孤立
は一層深まる」と、イランに核計画の放棄を迫った。 
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韓国艦攻撃 北朝鮮をテロ支援国には米再指定せず
2010年6月29日14時46分
 【ワシントン=村山祐介】米国務省のクローリー次官補は28日
の会見で、韓国哨戒艦沈没事件を根拠とした北朝鮮へのテロ支援国
家の再指定について、「事件は国際的テロ行為ではなく、指定の引
き金になるものではないと判断した」と述べた。再指定の検討は今
後も続けるとしている。 
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イスラエル 孤立が新たな火種呼ぶ?
6月15日13時59分配信 産経新聞

【日々是世界 国際情勢分析】
 イスラエルの孤立感が深まっている。5月末に民間人9人が死亡
したパレスチナ支援船団への急襲・拿捕(だほ)事件で国際的な非
難が高まったほか、直前には核拡散防止条約(NPT)再検討会議
の最終文書で名指しで加盟を求められるなど、その外交的利益が損
なわれる局面が続いているためだ。右派連立政権のベンヤミン・ネ
タニヤフ首相(60)はイランの核開発問題やパレスチナ問題での
強硬姿勢を崩しておらず、その孤立感から国際社会の歯止めが利か
ずに新たな軍事紛争につながる懸念もある。
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米財務省、イラン金融制裁を強化 各国にも呼びかけ
2010年6月17日10時32分

 【ワシントン=望月洋嗣】米財務省は16日、イランの核開発に
関連しているとして、銀行や海運会社などを新たに金融制裁の対象
にしたと発表した。9日に採択された国連安全保障理事会の追加制
裁決議にイランが強く反発していることから、さらに圧力をかける
狙いがあるとみられる。 

 ガイトナー財務長官は16日、ホワイトハウスで会見し、「他国
政府による行動を期待している」とし、17日にも独自の制裁を発
表するとされる欧州連合(EU)などを念頭に、各国に制裁強化を
呼びかけた。 
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イラン追加制裁決議を採択、「価値なし」と大統領反発
2010年06月10日 08:20

【6月10日 AFP】国連安全保障理事会は9日、米国などが提出した対
イラン追加制裁決議案を賛成12、反対2、棄権1の賛成多数で採択し
た。

 ブラジルとトルコが反対し、レバノンは棄権した。イランに対す
る制裁決議は、ここ数年で4回目となる。今回はロシアと中国の後ろ
盾は得たものの、4回の制裁決議で最も賛成票が少なかった。

 今回の制裁決議は、船舶検査のほか、武器禁輸の拡大、ウラン採
掘など核開発関連の諸活動の禁止、渡航制限と資産凍結の対象に40
団体を追加することなどを盛り込んだ。

 米国のバラク・オバマ大統領は決議について「外交の扉を閉じる
ものではない」と強調したが、タジキスタンを訪問中のイランのマ
フムード・アフマディネジャド大統領は国営イラン学生通信に対し
、「決議はイラン国民にとってこれっぽっちの価値もない」と述べ
、無視する構えを示した。
(c)AFP/Gerard Aziakou
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イスラエル軍とガザ支援船が衝突 支援船の10人死亡
2010年6月1日0時52分
 【エルサレム=井上道夫、カイロ=貫洞欣寛】イスラエル軍は31
日、地中海上で、パレスチナ支持の人権活動家らが乗った船団を拿
捕(だほ)する作戦を実施、同軍によると船団の10人以上が死亡
した。 
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NPT再検討会議 米が主導、10年ぶり成果
2010.5.29 14:56サンケイ
 「今回の会議の成否の分かれ目は、とにかく最終文書が採択でき
るかどうか。その意味で、大きな成果が得られた」。日本の須田明
夫軍縮大使は会議終了後、ほっとした表情を見せた。

 難産の末の最終文書採択だった。交渉の過程で大幅に内容は弱め
られた。しかし、とにもかくにも最終文書採択にこぎつけることが
できた最大の要因は、米国の指導力だった、と多くの関係者は指摘
する。

 一方で、今回の会議で最大の不安定要因とみなされていたイラン
は、不規則発言を繰り返す中で次第に孤立。国連外交筋は「最後は
非同盟諸国からも見放された感があった」と振り返った。
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核軍縮へ「現実的提案」
2010.5.2 20:50
イランのアフマディネジャド大統領(AP) イランメディアによ
ると同国のアフマディネジャド大統領は2日、米ニューヨークで3
日から行われる核拡散防止条約(NPT)再検討会議で「イランは
(米国など核保有国の)核軍縮に現実的な提案をする」と述べた。
会議出席に向け首都テヘランを出発する前に、地元記者団に語った。

 大統領は「核爆弾の製造と保有は、国際社会を60年以上にわた
り脅かしてきた」と指摘し、核保有国を非難。提案の具体的な内容
は明らかになっていないが、イランは会議で米国などの核廃絶と、
「平和目的」と主張する自国の核開発の権利保障を求めるとみられ
る。(共同)
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 イスラエル、イランへの単独攻撃のメリット検討
2010年 4月 21日 13:46 JST 
WSJ
【エルサレム】米国の対イラン制裁の準備が遅々として進まず、一
方でイランが核能力を着実に高めているとみられるなか、イスラエ
ルの安全保障担当者の間では、イランへの攻撃を決めた場合、米国
の承認を必要とするかどうかについて意見が分かれている。イスラ
エル当局者が述べた。 

一部のイスラエル当局者は会見で、米国が核武装したイランを甘受
する兆しが見えると述べた。イスラエルはこうした事態は受け入れ
られないとしている。イスラエルの懸念の背景にあるのは、軍事的
選択に抵抗する週末の米当局者らの発言だ。ゲーツ国防長官は18日
、核武装したイランの封じ込めを含む新たな戦略が米国には必要、
とのメモをジョーンズ大統領補佐官(国家安全保障担当)に渡した
ことを明らかにした。これは、外国が軍事力で阻止しようとしなけ
れば、イランは核兵器を製造する能力を持つに至る、ということを
示唆している。 

 マレン統合参謀本部議長は18日、イランに対する攻撃は「最後の
選択肢」の一つだとする米国の立場を繰り返し表明した。 
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イラン最高指導者、米の軍事攻撃に備えるよう軍関係者に指示
2010.4.11 22:14サンケイ
 イランの最高指導者ハメネイ師は11日、軍関係者の前で演説し
、オバマ米大統領が核兵器開発疑惑を理由にイランに対する核攻撃
の余地を残す考えを米紙とのインタビューで示したことについて「
無視できない」として、イランへの軍事攻撃に備えるよう指示した
。地元メディアが伝えた。
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イラン制裁決議案作成へ=中国が交渉開始に同意−6カ国
4月1日8時53分配信 時事通信
 【ワシントン時事】国連安保理常任理事国とドイツの6カ国は31日
、局長級の電話会合を行い、対イラン制裁について協議した。ロイ
ター通信によると、中国が制裁決議案の交渉開始の受け入れを表明
。6カ国は数日内に草案作成に入ることで合意した。
 対イラン制裁に最も消極的だった中国が、決議案交渉を受け入れ
る姿勢を示したことで、制裁討議が一気に本格化する可能性が出て
きた。
 クリントン米国務長官は、国連本部で行われたハイチ支援国会合
での記者会見で、6カ国が「引き続き結束している」と強調。今後数
週間、非常任理事国も交え、イラン制裁を集中的に討議していく方
針を示した。 
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核問題抱えるイランでのビジネス、欧州手控え 中国は急拡大
2010/03/09日経
 【ドバイ=松尾博文】核問題をめぐる国際社会のイラン包囲網が
狭まるなかで、欧州企業にイランビジネスを手控える動きが広がっ
ている。英仏勢に続き、シーメンスやミュンヘン再保険などドイツ
企業も新規事業の停止を決めた。一方、イランにとって最大の原油
輸出先である中国は、対イラン輸出を4年で3倍超に増やすなど急
速に貿易を拡大。経済関係をめぐる主要国の温度差は制裁論議にも
影を落としている。

 イランでプラント向けの機器供給などを手掛けるシーメンスは、
今年後半以降の新規受注を受けないと決めた。ミュンヘン再保険も
保険会社などとの既存契約が終了しても更新しないと発表。いずれ
も欧米が4月をめどに実現を目指す制裁強化をにらんだ判断だ。
(07:00) 
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対イラン制裁「検討の用意」=ロ大統領
3月2日6時35分配信 時事通信
 【パリ時事】ロシアのメドベージェフ大統領は1日、フランスを公
式訪問し、パリでサルコジ大統領と会談、イランの核兵器開発阻止
に向けた追加制裁を「イラン国民の生活を脅かさない」との条件で
検討する用意があると表明した。制裁に消極的だったロシアが態度
を軟化させつつあることを示すものだ。 
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「イランは軍事独裁に向かっている」クリントン米国務長官が憂慮
2010年02月16日 10:48

【2月16日 AFP】中東を歴訪中のヒラリー・クリントン米国務長官は
15日、サウジアラビアに到着しサウド・ファイサル外相と会談した。
これに先立ちクリントン長官は同日、カタールの大学で講演し、イ
ランは軍事独裁に向かっているとの認識を示した。

 講演のなかで、クリントン長官は「イランの核開発やイラン革命
防衛隊の台頭を中東全域が脅威と感じているのも無理はない」と述
べた。また、イランの核への野望の阻止手段として、米国に軍事行
動を起こす考えはないとしたうえで、国連の安全保障理事会を通じ
てイランへの制裁強化支持を集めていく方針だと語った。

 クリントン長官は、米政府が支持する追加制裁案は特に革命防衛
隊の影響下にある企業を対象としたものだと説明。「革命防衛隊は
イランの政府、最高指導者、大統領、議会を影響下に収めつつある。
このままいけばイランは軍事独裁国家になる」とし、「核開発の実
権を握っているのは革命防衛隊」との認識を示した。
(c)AFP/Lachlan Carmichael
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タリバン掃討作戦、米「拠点の半分制圧」 アフガン南部
2010/02/15日経
 【ニューデリー=長沢倫一郎】アフガニスタン南部へルマンド州
のマルジャで米軍などが13日に開始したイスラム原理主義の反政府
武装勢力タリバンの大規模な掃討作戦で、現地の米海兵隊スポーク
スマンは14日、「マルジャの半分以上を制圧した」と表明した。米
軍は数日内の完全制圧を目指しているが、一部でタリバンの激しい
抵抗が伝えられる。タリバンが設置した大量の地雷や仕掛け爆弾も
掃討のブレーキとなっているもようだ。

 現地のダリー語で「一緒に」を意味する「モシュタラク」と名付
けられた今回の作戦では、これまでに米軍兵1人と英軍兵1人が死
亡。アフガン治安当局者は少なくとも27人のタリバン兵を殺害した
と述べている。

 米軍中心に1万5000人が参加しているマルジャでのタリバン掃討
作戦は2001年のアフガン戦争開始以来、最大規模。アフガン国軍も
これまでで最多の約1500人の兵士を送り込んでいる。 (20:14) 
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ホルムズ海峡「簡単に封鎖できる」 イラン軍司令官
(2008/08/05 nikkei)
 【ドバイ=松尾博文】イラン国営放送によると、イラン革命防衛
隊のジャファリ司令官は4日、イランが他国から攻撃を受けた場合、
原油輸送の動脈であるペルシャ湾のホルムズ海峡を「簡単に封鎖で
きる」と述べた。

 革命防衛隊は同日、射程300キロとする対艦ミサイルの試射を実施
した。イランの核開発をめぐり、イスラエルがイラン空爆を準備し
ているとの見方が浮上しており、強硬姿勢を示して対抗する狙いが
あるとみられる。 (21:58) 


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