3717.和製漢語



和製漢語
From: 小川

皆様

台湾に対する見方はいろいろあると思います。ある知人に台湾訪問
予定の話をしたらこんなことを教えてくれました。言葉に関する話
なので紹介します。

知人が文京区で若者向けのセミナーのスピーチをしていたところ、
留学中の台湾人のセミナー参加者から日本にはこんな素晴らしい言
葉があると和製漢語についての資料を渡されたと教えてくれたとの
こと。「台湾の人たちから日本人頑張ってと激励されることが多い
」と語った。

明治初期に多く発明された言葉のようですが、日清戦争前後、一日
の長があった日本から中国へ逆輸出された言葉であったようです。
科学、宗教、原理、哲学、時間、文学、図書館など驚くほど多い。

関係するサイトを下記します。

http://freett.com/nandon/lunwen1.htm

列強に負けないために日本に学べという洋務運動からの中国の自発
的な輸入である。辺境の民族のほうが少し進化していた事例といえ
よう。少なくともこの時代はまだ植民地統治とは関係ないところで
日本は輝いていた。

これに刺激されて魯迅が白話運動を起こし中国のナショナリズムを
つくりあげたという。言葉と民族のアイデンティティのつながりは
非常に強いものだと思いました。安易に国語を捨てて公用語を変え
ようと考えるひとがいる一方世界中で公用語の問題は簡単ではあり
ません。インド、台湾などにおけるアジア各国の言語問題のみなら
ず欧州でも自国のアイデンティとしての言語保護の意識は強い。ベ
ルギーにおける言語戦争、最近ではリトアニア語の公用語復活など
「言葉と国家」はひどく関係しているものだと思います。
「台湾ナショナリズム」を読む前に感じた視点です。

小川	
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危機管理についての一般的な話
From:得丸公明

皆様、

日本と韓国、北朝鮮をめぐる東アジア戦後史の複雑さについては、文世光事件を
扱ったヤンソギル(梁石日)の小説「夏の炎」がもっともそれに肉迫しているの
ではないかと思いましたが、逆にいえば、それを超えるだけの政治分析や歴史分
析は活字にされていないということです。

これだけ近くにある国同士であるのに、現代史を論ずる文献がないというのは、
悲しいことだと思います。

中東現代史にたとえてみれば、我々はヨルダンに住んでいて、キプロスかレバノ
ンに合宿にいったようなものかもしれません。それくらい危険な合宿でしたが、
おそらく幸いに現地の協力者がいたこともあって、危ない目にはあわないですん
だのでしょう。

円仏教での読書会が、大騒動、一種の喧騒状態になったことも、幸いしたのかも
しれません。もしかしたら読書会の内容も含めてすべて監視されていたのかもし
れません。

台湾は、韓国よりもいっそうやっかいで、危険な国だといえるでしょう。

南北朝鮮は、いちおうともに国連に加盟(1991年に同時加盟)していますし、日
本においては両国の居留民の政治組織がありますし、形の上では少なくとも対等
です。

しかし、中国と台湾をめぐる戦後史は、国共内戦(これをあまり声高に言わない
ために、共産党は日本と戦ったことを強調しているのだと思います)、台湾にお
ける外省人の支配、アルバニア決議案として世界の耳目を集めた(アルバニアが
他のことで注目されたことはありましたでしょうか)中国のP5代表権の台湾か
ら人民共和国への交替、そしてその後の台湾の経済成長、そして中国の経済成
長、、、、。

日本との国交や政治家の応援団についても、台湾はいまやかなり弱体化している
のではないでしょうか。台湾と大陸中国の関係は、政治的にも経済的にも力関係
の差が明確になってきている今、台湾問題は韓半島の問題以上に緊迫化している
とも考えられます。

中東にたとえれば、パキスタン人がイランに遊びにいくようなもの? サウジア
ラビア人がクエートとイラクに遊びにいくようなもの? どんなたとえがよいの
かわかりませんが、客観的にみればそれなりに緊張した状況での合宿であること
は間違いないと思います。もちろん、見かけ上は、屋台の料理をつつきながら、
街中の風情を楽しみながらですが、実は誰かがそういう我々を監視しているかも
しれないくらいの覚悟が必要でしょう。

鈴木孝夫先生を世界に向けて売り出そうとしているタカの会の活動には、某国が
興味を示しているという噂もあります。なんといっても、チョムスキーの言語学
にくらべて、もっとずっと広くて、発話から意味までのグランドセオリーを構築
しているのが鈴木先生であり、鈴木先生の言語学をはじめて本格的に学んでいる
のがタカの会です。

得丸
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縄文の視点からみた台湾と朝鮮
From tokumaru
縄文専門家に台湾と朝鮮の話を伺いました。短いですが、ご参考まで

1
台湾は旧石器時代から、スンダ文明圏にありました。台湾はスンダ
原住民の国です。海底には神殿遺跡があります。三百年前大陸から
中華大陸から三百人ほどわたってきて、さんざ悪さをしました。
そして将介石が台湾に逃げてきて占領しました。独立派はいれなく
なりした(今は大丈夫になりました)。また、台湾では縄文土器が発
掘されていることです。是非、原住民資料展示館、及び考古博物館
に足を運び館の人と話すとよいです。

2
ソウルの韓国国立博物館にも縄文土器が展示してますよ。九州の縄
文土器と同じだとちゃんと解説してあります。また、ピョンヤンの
国立博物館にも7千年前の縄文土器が展示されていた。朝鮮半島も
縄文文化圏だったのです。台湾の博物館で特別に発掘土器を見せて
貰ったのですが、日本語を話す館長は、それら土器を縄文土器と言
っていました。沖縄では縄文土器がないとされていたのですが、空
港工事で縄文土器がでてきたので、歴史年表が書き換えられていま
す。


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