3713.流動性のわな乃至ゼロ金利制約




>ではクルーグマン流流動性のわなとは?

私には、少し荷が重いようで・・・・お恥ずかしい限りです

クルーグマンという方も、目にしたことはあるのですが、どのようなことを仰ってい
る方なのか知りませんでした。
ざっとネット上でふわふわ見ただけの知識で答えさせていただきます。・・・まった
く的外れの可能性が・・・・まあ、恥をかくつもりで書かせていただきます(書籍は
今度拝見させていただきます)

流動性のわな・・・とは、金融政策での限界、ゼロ金利付近になると何をしても市場
にお金が回らなくなってしまうような状態だと理解していますが、クルーグマン的に
解釈すると、「中央銀行や政府」が、「もうここまできたら打つ手がない」「何を
やってもダメだろう」市場に思われてしまう・・・という事が、すでに流動性のわな
に嵌っている・・・みたいな感じでしょうか?

御教示願えれば幸いです

田中
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From: Eiichi Morino 

まあ、カンタンに言えば、クルーグマンは名目利子率をゼロに
引き下げても貯蓄過剰が発生している状態と定義しています。
カネを経済に外部注入すればそれでことたれりという方も
おみうけしますが、失われた20年、そんななまやさしい
ものではなかったですね。

クルーグマンの均衡実質金利の考え方から説明しなきゃなら
ないですが、こんど時間のあるときに説明させてください。
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From: 田中

カネを注入・・・の件は、最近特に多い内容だと思うのですが、私にはそれがしっか
りとした論拠があってそういったことを言っているのか、それともデタラメなのか判
断ができずにいました。

なんか言っていることがもっともらしいけど・・・ほんとに大丈夫?みたいな感想で
す
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From: Eiichi Morino 

バブル崩壊後議論したようなことを金融危機以降またやらなくちゃあ
ならなくなりました。カネを市中に流しても日銀の当座口座にブタ積み
になるしかない事態は経験してきたところですね。カネは消費に向かわず
過剰な貯蓄は投資需要につながらず、国債や金融商品に向かうだけ。

それでも日銀がなんでも買って市中にカネを出せと云うひとは多かったです
ね。米国がこれを繰り返してきました。
連銀のバランスシートは、一週間ごとに発表されるアトランタ連銀のデータ
がわかりやすい(ヴィジュアルだ)ですが、こんな具合。

http://www.frbatlanta.org/documents/research/highlights/finhighlights/FH_072810.pdf

政策の手詰まり感が「国がカネを出せばいいんですよ〜」という主張を
生んでいますが、問題は出す出さないではなく、出すにはどんな規律が
必要で、どんなカネをどう出すかなんですね。

みえみえのポジショントークで危機を煽るような方からはじまり危機の
時代にはあらゆる種類のまがいものが勢揃いしますね。



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