3687.選挙結果と今後の日本



選挙結果は、民主党の大幅な負けである。1ケ月前には支持率60
%もあった支持率が、選挙直前には30%まで落ちるのは、明らか
に、「消費税10%」という議論や、その後の所得税・資産税UP
が響いていることは確かである。

しかし、消費税UPを言ったのは、自民党も同じであり民主党だけ
ではない。何が違うかというと、バラマキしての消費税UPかバラマ
キを止めての消費税UPかの違うがあった。国民はバラマキ後の消費
税UPを反対したことになる。子供手当てや高校無償化などを問題に
していることが分かる。消費税UPするなら、バラマキを止めてから
にしてよということである。

もし、消費税UPする自民党を徹底的に攻撃していたら、結果は民主
党の大勝利でしたよ。きっと。小沢さんの見通しどおりになった可
能性が高い。大勝利を放棄した菅さんには、どういうシナリオがあ
るのか知りたいですね。

しかし、消費税UPであるので自民党と民主党にはそれほど大きな政
策面での違いを発見できない。このため、自民党・民主党の連立政
権で財政再建を果たしてほしいということが、国民の大多数の考え
となる。2党合計の議席数は80%以上になり、財政再建が可能に
なる。

しかし、郵政反改革や外国人参政権、夫婦別姓などの法案は国家に
提出もできなくなる。その意味では、保守的な人たちからは歓迎さ
れる内閣になると見る。この象徴が夫婦別姓を推進してきた神奈川
地方区の千葉法務相の落選である。

革新的な法改正に反対する人たちが多いことを分かる。

さあ、どうなりますか??


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民主敗北、44議席 衆参ねじれ、政権運営厳しく
2010年7月12日5時1分
     
 政権交代後、初の大型国政選挙になる第22回参議院選挙が11
日投開票された。民主党は改選54議席を大きく下回って44議席
にとどまり、国民新党も含めた与党の議席は過半数を割り込んだ。
自民党は51議席を確保し、改選議席で第1党になった。菅直人首
相(民主党代表)は12日未明、続投する意向を表明したが、国会
は衆参各院で多数派が異なる「ねじれ」状態になり、厳しい政権運
営になるのは確実だ。民主党は参院選直前に鳩山由紀夫首相と小沢
一郎幹事長が辞任し、支持率は回復したものの、首相の「消費税10
%」発言で消費増税が争点化し、苦戦となった。党内には首相の責
任を問う声もあり、9月の代表選に向け、党内対立が激しくなる可
能性もある。一方、みんなの党は民主党政権に対する批判票を吸収
する形で躍進した。 

 首相は12日未明、東京都内で記者会見し、敗北の理由について
「私が消費税に触れたことが唐突な感じを持って国民に伝わった。
事前の説明が不足していた」と語った。その上で「選挙結果は真摯
(しんし)に受け止めながら、私としては改めてスタートラインに
立ったという気持ちで政権運営を今後も続けていきたい」と述べ、
正式に続投を表明した。 

 また、枝野幸男幹事長ら執行部について「これからも職務を全う
してもらいたい」として、留任させる意向を示した。首相は「個々
のテーマでは他党にも共通テーマがあると思うので、丁寧な国会運
営の中で合意できるものは実現を図っていきたい」と語り、政策ご
との連携を模索する考えも示した。消費税をめぐる超党派協議は「
改めて呼びかけたい」とした。 

 首相は当初、財政再建を政権の最重要課題として掲げ、参院選の
勝利で政権基盤を固めた上で、消費税を含む税制の抜本改革に取り
組む道筋を描いていた。だが、与党の過半数割れで、首相の戦略は
根底から見直しを迫られる。 


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