民主参議院改選組で「鳩山辞めろ」はたった9人であるので、民主党内 だけなら問題が起こらないが、社民党を連立離脱させて、敵にした 途端、この9名の存在が重要になる。 参議院で問責決議案を可決できる数は、社民+民主造反3で可決で きることになり、社民党は問責決議が出れば、賛成するというので、 民主党の造反3名は、9名の中にいる。 民主党の喜納昌吉氏(党沖縄県連代表)は、首相問責決議案への対 応について、「筋が通っている内容なら、我々は『問責は正しい』 と言わなければいけない」と述べ、造反に同調する姿勢を示してい る。 参院民主党輿石・高嶋副幹事長は「改選組は地元で連日、支持者か ら『鳩山辞めろ』と聞かされている。賛成したくなる心境も分かる 」と漏らした。 鳩山首相は、「民主党が変わった、クリーンになったとの印象を与 えるのが大事だ。」と小沢幹事長も辞任することで民主党のクリー ンを守ろうとした。 自身の去就に関しては「首相を辞めた人が影響力を行使しすぎて はいけない。したがって私は次の総選挙に出馬しない」と述べ、今 期限りで引退し、次期衆院選に立候補しない考えを明言し、小沢氏 も次期衆院選にはでないということで、ここでも相打ちにする可能 性がある。 ============================== 小沢氏の影響力排除を 首相、自身は今期で引退 鳩山由紀夫首相(民主党代表)は2日夕、後継代表をはじめ新執 行部に小沢一郎幹事長が強い影響力を残すのは好ましくないとの考 えを示した。「民主党が変わった、クリーンになったとの印象を与 えるのが大事だ。新代表の選出の仕方、新代表がどのような人選を するかにかかっている」と強調した。 記者団が官邸で「小沢氏が隠然たる影響力を発揮するのでは国民 はクリーンな政党とは認識しない」と指摘したのに答えた。 自身の去就に関しては「首相を辞めた人が影響力を行使しすぎて はいけない。したがって私は次の総選挙に出馬しない」と述べ、今 期限りで引退し、次期衆院選に立候補しない考えを明言した。 後継代表について、首相は「誰かを指名する意図はない」とした 上で、出馬表明した菅直人副総理兼財務相を「今まで私の一番近く で行動してくださった方だ」として、2日に会談した際に激励した ことを明らかにした。 この間の経緯に関しては、5月31日に民主党の小沢一郎幹事長 、輿石東参院議員会長と会談した際に自ら辞意を伝え、1日の再会 談で小沢氏にも辞任を求めたと説明。 2010/06/02 21:00 【共同通信】 ============================== 鳩山首相が辞任、小沢幹事長も 4日に新代表選出へ 2010年6月2日11時29分 鳩山由紀夫首相は、2日午前に開かれた民主党の両院議員総会で 辞任する意向を表明した。米軍普天間飛行場の移設問題で社民党の 連立離脱を招いたこと、政治とカネの問題で民主党に迷惑をかけた ことを理由として挙げた。首相は、民主党の小沢一郎幹事長にも辞 任を促して了解を得たことを明らかにした。民主党は役員会で、4 日に両院議員総会を開き、後継首相となる新代表を選ぶ方針を決め た。国会会期延長はせず、参院選は7月11日投開票となる方向だ。 新代表が新幹事長を含む党人事を行い、首相就任後に組閣する運び。 鳩山内閣は、8カ月あまりで幕となった。 ============================== 首相問責決議案、社民+民主造反3で可決も 激震民主 野党各党が参院での共同提出を検討している鳩山首相に対する問 責決議案は、社民党が賛成方針を確認したことで、採決で民主党か ら3人以上の造反者が出れば可決される可能性が出てきた。 提出されれば与野党伯仲の参院審議の波乱要因にもなりそうだ。 「首相問責決議案を出すタイミングは非常に大事だ」 自民党の谷川秀善参院幹事長は1日の記者会見でこう述べ、民主 党内で渦巻く首相の進退問題の行方もにらみつつ、最も効果的な提 出時期を探る考えを示した。 問責決議案に民主党から3人が造反して賛成に回れば、可決され る可能性が出てくる。特に、参院民主党には首相への批判が充満し ており、首相がこのまま続投すれば同調する機運が高まるという見 方が強い。 夏の参院選で改選となる同党の喜納昌吉氏(党沖縄県連代表)は 1日、首相問責決議案への対応について、「筋が通っている内容な ら、我々は『問責は正しい』と言わなければいけない」と述べ、造 反に含みを持たせた。参院民主党幹部は「改選組は地元で連日、支 持者から『鳩山辞めろ』と聞かされている。賛成したくなる心境も 分かる」と漏らした。 (2010年6月2日07時02分 読売新聞) ============================== 2010-06-01 民主改選組で「鳩山辞めろ」はたった9人 (日刊ゲンダイ2010/6/1) 読売が43人に調査 きょう(1日)の朝刊には「首相退陣論噴出」(朝日新聞)の見出しが躍った。 今夏、改選組の参院議員を中心に「鳩山首相では持たない」という声が 渦巻いているそうで、高嶋良充参院幹事長も「非常に深刻な事態」「首 相の決断にかかっている」と“退陣論”を煽ったからだ。 本当にこんな事態であれば大変だが、その一方で、興味深い調査があ る。読売新聞が改選組の参院議員に緊急調査し、首相の進退について 尋ねているのだ。 それによると、取材に応じた43人のうち、参院選前の首相退陣は「やむ をえない」と答えたのはわずか9人。「出処進退は本人が判断すべき」 という一般論が13人。続投支持、容認は7人だった。 この調査を見る限り、「参院が持たない」などと悲鳴を上げている党 幹部の発言は、政局を意識した誇張に見える。